1 / 75
ステータス崩壊?
しおりを挟む
「はっ?」
ガイダンス役を勤めている女神アーリンの言葉に、俺は思わず間抜けな声を上げてしまった。
「前に説明したじゃないですか。インテリジェンスはあくまで魔法を使う為の能力を向上させる数値、本人の頭の良し悪しとはなんの関係もありません。」
この女神は見目麗しく、まさに女神然としているのだが性格はかなりドライなようだ。
今も、さも当然という口調で、冷たい眼で俺を見つめてくる。
「で、でも・・・ それじゃあ、頭が良くなるにはどうしたら・・・?」
「さあ、それは普通に勉強したり、本を読んだりして努力するしかないのでは?」
何をバカな事を聞くのかというように、アーリンの眼がますます冷たくなっていく。
よくテレビなどで有名人が、あんまり勉強しなかったんだけどと言いながら東大卒だったり、自分が楽しいと思う事をやっただけなんだけど、と言いつつIT企業を創設していたり。
そう、俺は以前から憧れていたのだ。勉強でも仕事でも覚えが早く、どんどん新しいことを吸収して、他人より早く先に進んでいける人に。
俗に言う地頭が良いというやつに。
とあるきっかけで俺は、異世界に転移されることとなった。
そしてこの世界では、各人の能力はステータスで表されるという。
それを聞いて俺はひらめいた。
そう、ひらめいたのだ。
STRが腕力、AGIが敏捷性、VITが体力を示す数値ならば、INTは?
そう、知力である。
であるならばINTに一点振りすれば、労せずして頭が良くなるのは必然と考えて、配分可能なポイントをすべてINTへと振ってしまったのだ。
それどころか当初、均等に25ポイントづつ与えられていた他の数値(LUCは調整不可)も、最小値まで下げてそれまでもINTに加えてしまった。
それゆえ今現在の俺のステータスは
タケル・オオミヤ
職業 未定
HP 10
MP 165
STR 10 (最小値)
VIT 10 (最小値)
INT 165
AGI 10 (最小値)
WIS 10 (最小値)
LUC 18 (調整不可)
とINTに極振りされている。
「そ、そんな・・・それじゃあ俺のしたことって・・・」
「だから、前の説明で教えましたよね?
ステータスは満遍なく振るのが無難だと。
特にストレングス(STR)とバイタリティ(VIT)は非常に重要なので、どのような職業を目指すとしてもある程度は振り分けておくようにと。
聞いてなかったのですか?
まさか居眠りしていたわけじゃないでしょうね?」
自分の失敗を知り愕然とする俺に対して、女神の視線はさらにきつくなってくる。
確かにそんなようなことを聞いた覚えがある。
だけどあの時は、異世界転移に興奮、あれこれと妄想を膨らませていて良く聞いていなかったのだ。
「あーあ、こんな極端に一点振りしちゃって、転移者に与えられる特別加算のポイントも全部振ってしまったんですか?これはもう愚かを通り越して哀れみを感じるレベルですね。」
女神アーリンは、冷たさを通り越してゴミを見るような眼で俺を見つめてくる。
転移者には、途中から新しい世界で人生を始めるにあたって、特別にボーナスのステータスポイントがあたえられるのだ。
しかし俺は、それさえも全部INT(インテリジェンス)に振ってしまった。
「加算ポイント80なんてかなり運の良い方ですよ。それなのに、あなたは・・・」
小さく首を振りながら、心底呆れたという表情を見せるアーリン。
「せめて一点振りするならば、STRかAGIあたりにしておけば、まだ見る目があったかもしれないのに・・・」
「ど、どうして?」
「それも説明しました。この世界は以前あなたが暮らしていた世界に比べて文明の発展はかなり遅れています。
ですから体を使う仕事、いわゆる肉体労働の需要はとても大きいのです。
STRは筋力に、AGIは手先の器用さに関連する要素。
これらの数値ならば高めておけば、この先どんな職業に就くとしても、色々と応用が利くのです。」
確かに筋力があれば、大抵の肉体労働はこなせるだろう。
手先の器用さは、職人系の仕事では役に立つ。
「新しい世界に慣れるまでは、そういった単純な仕事に就いて、この世界の慣習や制度に慣れてからでも、進む道を決めるのは遅くないと。そう説明したはずです。」
ああ、眼を見ればわかる、女神はもう完全に俺を見捨てている。
「そしてなにより、ミルガルドと呼ばれるこの世界は、あなた方の言うゲームの世界とよく似ているかもしれませんが、決定的に違う点が一つあります。
それは命は一つ、人生は一度限りということです。
ゲームのように何度でも生き返って、再挑戦などできないのです。
だからこそHPに直結するVITの数値は非常に重要だというのに・・・」
彼女の言う通りだ、ここはゲームの中ではない。
現実の世界なのだ。
死んだら終わりという世界で、HPが最も大きな意味を持つのは当然だろう。
「あの・・・、ポイントの振り直しとかは・・・できませんかね?」
「残念ですが、ステータスの再設定は転移者に与えられる大きな恩恵の一つ。
やり直しはできません一度限りです。」
おそるおそる尋ねるが、一蹴されてしまう。
「・・・」
終わった・・・。
異世界で研ぎ澄まされた知性(地頭)を駆使して、バリバリ仕事をこなして、どんな問題も簡単に解決、周囲からの羨望を集めつつ立身出世という、俺の夢はスタートする以前にあっけなく消え去ったのだ。
「・・・はあーー、仕方ありませんね。
本来ならばいけない事なのですが、私の持つ権限で一つだけ特典を与えることにしましょう。
これらのカードから一枚を選んでください。
転移者に与えられる特典の中でもレア以上の物が揃っています。
これで少しは貴方の失敗を修正できるでしょう。」
俺のあまりに落ち込んだ顔を見て、さすがに同情心が芽生えたのか、女神は大量のトランプのカードような物を空中に浮かべて見せる。
俺は言われるままに、それらの中から一枚のカードを選んだ。
INT+100 レア(A)
「・・・・」
「さて、それでは」
カードを見て固まった俺をスルーして、アーリンは何事もなかったかのように話を進める。
「これから貴方を新たな世界に転移します。
これは貴方に適した候補地からランダムに選択されますが、通常は大きな問題は起こりません。
ただ貴方の場合は、最低限のHPしかありませんので、転移先が野外、森の中だったりしたときは、猪の牙等で絶命するという可能性もあるので十分注意してください。」
さらりと恐ろしいことを言う彼女の言葉を聞いて、俺は震えあがった。
「ちょ、ちょっと待ってくれ、もう少し考える時間を・・・」
「それでは、貴方の新しい人生に幸多からん事を願っております。」
俺の言葉を無視して、ニコリと笑顔で転移者を送り出す女神だが、その笑顔は厄介者の相手を終えてヤレヤレ一安心という様に輝いていたのだった。
ガイダンス役を勤めている女神アーリンの言葉に、俺は思わず間抜けな声を上げてしまった。
「前に説明したじゃないですか。インテリジェンスはあくまで魔法を使う為の能力を向上させる数値、本人の頭の良し悪しとはなんの関係もありません。」
この女神は見目麗しく、まさに女神然としているのだが性格はかなりドライなようだ。
今も、さも当然という口調で、冷たい眼で俺を見つめてくる。
「で、でも・・・ それじゃあ、頭が良くなるにはどうしたら・・・?」
「さあ、それは普通に勉強したり、本を読んだりして努力するしかないのでは?」
何をバカな事を聞くのかというように、アーリンの眼がますます冷たくなっていく。
よくテレビなどで有名人が、あんまり勉強しなかったんだけどと言いながら東大卒だったり、自分が楽しいと思う事をやっただけなんだけど、と言いつつIT企業を創設していたり。
そう、俺は以前から憧れていたのだ。勉強でも仕事でも覚えが早く、どんどん新しいことを吸収して、他人より早く先に進んでいける人に。
俗に言う地頭が良いというやつに。
とあるきっかけで俺は、異世界に転移されることとなった。
そしてこの世界では、各人の能力はステータスで表されるという。
それを聞いて俺はひらめいた。
そう、ひらめいたのだ。
STRが腕力、AGIが敏捷性、VITが体力を示す数値ならば、INTは?
そう、知力である。
であるならばINTに一点振りすれば、労せずして頭が良くなるのは必然と考えて、配分可能なポイントをすべてINTへと振ってしまったのだ。
それどころか当初、均等に25ポイントづつ与えられていた他の数値(LUCは調整不可)も、最小値まで下げてそれまでもINTに加えてしまった。
それゆえ今現在の俺のステータスは
タケル・オオミヤ
職業 未定
HP 10
MP 165
STR 10 (最小値)
VIT 10 (最小値)
INT 165
AGI 10 (最小値)
WIS 10 (最小値)
LUC 18 (調整不可)
とINTに極振りされている。
「そ、そんな・・・それじゃあ俺のしたことって・・・」
「だから、前の説明で教えましたよね?
ステータスは満遍なく振るのが無難だと。
特にストレングス(STR)とバイタリティ(VIT)は非常に重要なので、どのような職業を目指すとしてもある程度は振り分けておくようにと。
聞いてなかったのですか?
まさか居眠りしていたわけじゃないでしょうね?」
自分の失敗を知り愕然とする俺に対して、女神の視線はさらにきつくなってくる。
確かにそんなようなことを聞いた覚えがある。
だけどあの時は、異世界転移に興奮、あれこれと妄想を膨らませていて良く聞いていなかったのだ。
「あーあ、こんな極端に一点振りしちゃって、転移者に与えられる特別加算のポイントも全部振ってしまったんですか?これはもう愚かを通り越して哀れみを感じるレベルですね。」
女神アーリンは、冷たさを通り越してゴミを見るような眼で俺を見つめてくる。
転移者には、途中から新しい世界で人生を始めるにあたって、特別にボーナスのステータスポイントがあたえられるのだ。
しかし俺は、それさえも全部INT(インテリジェンス)に振ってしまった。
「加算ポイント80なんてかなり運の良い方ですよ。それなのに、あなたは・・・」
小さく首を振りながら、心底呆れたという表情を見せるアーリン。
「せめて一点振りするならば、STRかAGIあたりにしておけば、まだ見る目があったかもしれないのに・・・」
「ど、どうして?」
「それも説明しました。この世界は以前あなたが暮らしていた世界に比べて文明の発展はかなり遅れています。
ですから体を使う仕事、いわゆる肉体労働の需要はとても大きいのです。
STRは筋力に、AGIは手先の器用さに関連する要素。
これらの数値ならば高めておけば、この先どんな職業に就くとしても、色々と応用が利くのです。」
確かに筋力があれば、大抵の肉体労働はこなせるだろう。
手先の器用さは、職人系の仕事では役に立つ。
「新しい世界に慣れるまでは、そういった単純な仕事に就いて、この世界の慣習や制度に慣れてからでも、進む道を決めるのは遅くないと。そう説明したはずです。」
ああ、眼を見ればわかる、女神はもう完全に俺を見捨てている。
「そしてなにより、ミルガルドと呼ばれるこの世界は、あなた方の言うゲームの世界とよく似ているかもしれませんが、決定的に違う点が一つあります。
それは命は一つ、人生は一度限りということです。
ゲームのように何度でも生き返って、再挑戦などできないのです。
だからこそHPに直結するVITの数値は非常に重要だというのに・・・」
彼女の言う通りだ、ここはゲームの中ではない。
現実の世界なのだ。
死んだら終わりという世界で、HPが最も大きな意味を持つのは当然だろう。
「あの・・・、ポイントの振り直しとかは・・・できませんかね?」
「残念ですが、ステータスの再設定は転移者に与えられる大きな恩恵の一つ。
やり直しはできません一度限りです。」
おそるおそる尋ねるが、一蹴されてしまう。
「・・・」
終わった・・・。
異世界で研ぎ澄まされた知性(地頭)を駆使して、バリバリ仕事をこなして、どんな問題も簡単に解決、周囲からの羨望を集めつつ立身出世という、俺の夢はスタートする以前にあっけなく消え去ったのだ。
「・・・はあーー、仕方ありませんね。
本来ならばいけない事なのですが、私の持つ権限で一つだけ特典を与えることにしましょう。
これらのカードから一枚を選んでください。
転移者に与えられる特典の中でもレア以上の物が揃っています。
これで少しは貴方の失敗を修正できるでしょう。」
俺のあまりに落ち込んだ顔を見て、さすがに同情心が芽生えたのか、女神は大量のトランプのカードような物を空中に浮かべて見せる。
俺は言われるままに、それらの中から一枚のカードを選んだ。
INT+100 レア(A)
「・・・・」
「さて、それでは」
カードを見て固まった俺をスルーして、アーリンは何事もなかったかのように話を進める。
「これから貴方を新たな世界に転移します。
これは貴方に適した候補地からランダムに選択されますが、通常は大きな問題は起こりません。
ただ貴方の場合は、最低限のHPしかありませんので、転移先が野外、森の中だったりしたときは、猪の牙等で絶命するという可能性もあるので十分注意してください。」
さらりと恐ろしいことを言う彼女の言葉を聞いて、俺は震えあがった。
「ちょ、ちょっと待ってくれ、もう少し考える時間を・・・」
「それでは、貴方の新しい人生に幸多からん事を願っております。」
俺の言葉を無視して、ニコリと笑顔で転移者を送り出す女神だが、その笑顔は厄介者の相手を終えてヤレヤレ一安心という様に輝いていたのだった。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
(完結)足手まといだと言われパーティーをクビになった補助魔法師だけど、足手まといになった覚えは無い!
ちゃむふー
ファンタジー
今までこのパーティーで上手くやってきたと思っていた。
なのに突然のパーティークビ宣言!!
確かに俺は直接の攻撃タイプでは無い。
補助魔法師だ。
俺のお陰で皆の攻撃力防御力回復力は約3倍にはなっていた筈だ。
足手まといだから今日でパーティーはクビ??
そんな理由認められない!!!
俺がいなくなったら攻撃力も防御力も回復力も3分の1になるからな??
分かってるのか?
俺を追い出した事、絶対後悔するからな!!!
ファンタジー初心者です。
温かい目で見てください(*'▽'*)
一万文字以下の短編の予定です!
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる