機械仕掛けの執事と異形の都市

 これは、心を持ったアンドロイドの執事と、半異形の少女が織り成す、少し切ない近未来のお話。

 五年前、突如として世界に、感染者を自我の無い異形の怪物へと造り替えてしまう脅威のウイルスが発生した。

 効果的なワクチンも無く、感染を防ぐ手立てすら無い……。
 絶望の淵に立たされた人類は、地上を捨て、地下のシェルター街へと移住した。

 舞台は、見捨てられた地上。


 異形が徘徊する都市(まち)の外れに、ぽつりと一軒、大きな洋館が建っていた。

 今や人気も無く寂れたその屋敷に、ひっそりと、置き去りにされたアンドロイドが一体。

 ――人知れず、動き続けていた。

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表紙は自作。
他サイトでも掲載しています。
初めて完結させた思い入れの深い作品なので、沢山の方に読んで頂けたら嬉しいです。
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