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陶器のように滑らかな肌の感触。ほんのり桜色に染まるツヴァイの胸元を、アインスは愛でるように手指で撫ぜた。
「ふ、ぁ……っハァ」
鼻に掛かった、甘やかな声。煽られるようにしてアインスは昂りを覚え、一心不乱に恋人の艶やかな姿に見入った。初めはぎこちなく遠慮がちな触れ方だったのが、次第に相手の反応を引き出すような責め方になっていく。
「は、アイちゃん…っもう、」
胸の突起をくりくりと指先で転がし、きゅうっと抓んでみせる。すると、ツヴァイは切なげに啼いて、身を縮こまらせた。
熱い吐息の塊を吐き出しながら、くったりと力なくアインスの胸にしな垂れ掛かる。
「大丈夫か?」
「……ん、ごめん……イッちゃった」
「構わない」と返しつつ、胸でイけるのか……と、アインスは密かに感心した。
ツヴァイは少し息を整えてから身を起こし、
「アイちゃんも……おっきくなってるね。俺に興奮してくれたの? ……嬉しい」
先刻より腹に当たっていたアインス自身の大きさを改めて確認すると、思わず零した。
「……入るかな」
「無理はするな」
アインスは心配そうにそう言ってくれるが、ツヴァイとしてはやはり、恋人をちゃんと受け入れたい気持ちが強い。
「ちょっと、準備するね」と言いおいて、舌で指先を湿らせると、己の下腹に滑らせた。既に張り詰めている自身には触れずに、その下の蕾に指を挿し入れる。
散々慣らされていたそこは、皮肉なことにまだ柔らかかった。解すように指先を動かすと、奥からどろりと不快な感覚が伝い、ツヴァイは息を呑んだ。
「済まない。そこは……どうしたらいいのか分からなかったから、あまり奥までは洗えていない」
「…………」
アインスが申し訳なさげに弁明する。ツヴァイは少し押し黙った後、それらを指で掻き出し、恋人に切なる眼差しを向けた。
「奥の方は……アイちゃんが、全部掻き出して」
乞うと、鋭くそそり立つ怒張の先に、己の蕾を宛てがった。そのまま、腰を沈めていく。
「くっ……ん」
入口を押し広げ、熱く硬いものが挿入ってくる。苦しげに眉を顰めたのはツヴァイだけではなかった。狭い所に分け入るアインスも多少の痛みを感じているようで、同様に息を詰めている。
(これが、ツヴァイの中……熱くて、キツくて……相当気合を入れていないと、これは……)
あまりの快楽に持っていかれないよう、意識を強く保つアインス。
ツヴァイは慎重だった。焦らず、ゆっくりと腰を進めていく。半ば程が埋まった頃には、まだこれで半分なのかと内心の驚きを禁じ得なかった。
(嘘でしょ? もう、こんな所まで来てるのに……)
腹の中に感じる途方もない質量に、ぞくりと背筋が粟立つ。これが全部挿入ったら、どうなってしまうのだろう。
あくまでもゆっくりと事を運ぶつもりでいたのに、ここで不測の事態が起こった。アインスのそれが、ツヴァイの弱い所に当たってしまったのだ。
「あ……ッ」
途端、腰を支える力が抜け、重力で一気に落下した。
ずっ……ぷん!
勢い良く残りも全て呑み込み、初めて当たるような奥の奥までを貫かれて、ツヴァイは雷に打たれたような衝撃を受けた。
声にならない叫びを上げて、身体を大きく痙攣させて仰け反る。同時に、ツヴァイ自身から白い液体を噴き出して、アインスの腹とシーツを汚した。
そのアインスの方は、急激な締め付けに歯を食いしばって何とか耐えた。
「ぐっ……ぅ」
隙間から呻きを漏らし、思わず目を瞑る。すると、ツヴァイが力無く身体の上に折り重なってきた。
「だい……じょうぶか? ツヴァイ……」
呼び掛け、そっと目を開く。白銀の頭が荒い息を吐く度に軽く上下していた。
「う、ん……ごめん、アイちゃ……ハァ……また、イっちゃった……」
ツヴァイとしては慣れている自分がエスコートするくらいの気持ちでいたのに、我ながら余裕は無いし、段取りもめちゃくちゃで情けない。
慰めるように優しく、アインスが頭を撫ぜてくれた。
「痛くはないか?」
「正直言うと、苦しい……けど、ここにあるのがアイちゃんのだって思うと、何か……」
身体の奥がキュンと濡れて、痛みすらも快楽に変えてしまう。
自分の中にある彼が愛おしい。そんな風に思ったのは、初めてだった。
「挿入れてるだけで、またイっちゃいそう……」
恋人がそんな可愛らしいことを言うものだから、アインスは自己を律するのに苦労した。
「私も、挿入っているだけで果ててしまいそうだ……」
このままでは互いに持たない。息を整えるのもそこそこに、ツヴァイは意を決して宣言した。
「……それじゃあ、動くね」
「ふ、ぁ……っハァ」
鼻に掛かった、甘やかな声。煽られるようにしてアインスは昂りを覚え、一心不乱に恋人の艶やかな姿に見入った。初めはぎこちなく遠慮がちな触れ方だったのが、次第に相手の反応を引き出すような責め方になっていく。
「は、アイちゃん…っもう、」
胸の突起をくりくりと指先で転がし、きゅうっと抓んでみせる。すると、ツヴァイは切なげに啼いて、身を縮こまらせた。
熱い吐息の塊を吐き出しながら、くったりと力なくアインスの胸にしな垂れ掛かる。
「大丈夫か?」
「……ん、ごめん……イッちゃった」
「構わない」と返しつつ、胸でイけるのか……と、アインスは密かに感心した。
ツヴァイは少し息を整えてから身を起こし、
「アイちゃんも……おっきくなってるね。俺に興奮してくれたの? ……嬉しい」
先刻より腹に当たっていたアインス自身の大きさを改めて確認すると、思わず零した。
「……入るかな」
「無理はするな」
アインスは心配そうにそう言ってくれるが、ツヴァイとしてはやはり、恋人をちゃんと受け入れたい気持ちが強い。
「ちょっと、準備するね」と言いおいて、舌で指先を湿らせると、己の下腹に滑らせた。既に張り詰めている自身には触れずに、その下の蕾に指を挿し入れる。
散々慣らされていたそこは、皮肉なことにまだ柔らかかった。解すように指先を動かすと、奥からどろりと不快な感覚が伝い、ツヴァイは息を呑んだ。
「済まない。そこは……どうしたらいいのか分からなかったから、あまり奥までは洗えていない」
「…………」
アインスが申し訳なさげに弁明する。ツヴァイは少し押し黙った後、それらを指で掻き出し、恋人に切なる眼差しを向けた。
「奥の方は……アイちゃんが、全部掻き出して」
乞うと、鋭くそそり立つ怒張の先に、己の蕾を宛てがった。そのまま、腰を沈めていく。
「くっ……ん」
入口を押し広げ、熱く硬いものが挿入ってくる。苦しげに眉を顰めたのはツヴァイだけではなかった。狭い所に分け入るアインスも多少の痛みを感じているようで、同様に息を詰めている。
(これが、ツヴァイの中……熱くて、キツくて……相当気合を入れていないと、これは……)
あまりの快楽に持っていかれないよう、意識を強く保つアインス。
ツヴァイは慎重だった。焦らず、ゆっくりと腰を進めていく。半ば程が埋まった頃には、まだこれで半分なのかと内心の驚きを禁じ得なかった。
(嘘でしょ? もう、こんな所まで来てるのに……)
腹の中に感じる途方もない質量に、ぞくりと背筋が粟立つ。これが全部挿入ったら、どうなってしまうのだろう。
あくまでもゆっくりと事を運ぶつもりでいたのに、ここで不測の事態が起こった。アインスのそれが、ツヴァイの弱い所に当たってしまったのだ。
「あ……ッ」
途端、腰を支える力が抜け、重力で一気に落下した。
ずっ……ぷん!
勢い良く残りも全て呑み込み、初めて当たるような奥の奥までを貫かれて、ツヴァイは雷に打たれたような衝撃を受けた。
声にならない叫びを上げて、身体を大きく痙攣させて仰け反る。同時に、ツヴァイ自身から白い液体を噴き出して、アインスの腹とシーツを汚した。
そのアインスの方は、急激な締め付けに歯を食いしばって何とか耐えた。
「ぐっ……ぅ」
隙間から呻きを漏らし、思わず目を瞑る。すると、ツヴァイが力無く身体の上に折り重なってきた。
「だい……じょうぶか? ツヴァイ……」
呼び掛け、そっと目を開く。白銀の頭が荒い息を吐く度に軽く上下していた。
「う、ん……ごめん、アイちゃ……ハァ……また、イっちゃった……」
ツヴァイとしては慣れている自分がエスコートするくらいの気持ちでいたのに、我ながら余裕は無いし、段取りもめちゃくちゃで情けない。
慰めるように優しく、アインスが頭を撫ぜてくれた。
「痛くはないか?」
「正直言うと、苦しい……けど、ここにあるのがアイちゃんのだって思うと、何か……」
身体の奥がキュンと濡れて、痛みすらも快楽に変えてしまう。
自分の中にある彼が愛おしい。そんな風に思ったのは、初めてだった。
「挿入れてるだけで、またイっちゃいそう……」
恋人がそんな可愛らしいことを言うものだから、アインスは自己を律するのに苦労した。
「私も、挿入っているだけで果ててしまいそうだ……」
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