40 / 57
第39話 記憶の中の光景
しおりを挟む
「ハルくん!? ちょっと……ハルくん!!」
どこか遠くから、棗先輩の声が聞こえた。酷く慌てた呼び掛け。返事をしようと思っても、何故か声が出せない。それどころか、身体も動かせない。
薄い紗幕一枚隔てた先に自分の身体が在るようで、こちらから命令を出しても上手く伝わらないのだ。
「陽様!」
御影さんの声まで聞こえてきた。何やら、切迫した彼らのやり取りを聞くともなしに聞きながら、オレはひたすら頑張って瞼を持ち上げようと試みた。
徐々にだが、紗幕の先の身体と意識が繋がり始める。感覚が戻ってきた。と同時に、唇に何やら熱くて柔らかいものが覆いかぶさっていることに気が付く。
ようやくうっすらと開いた視界の先、理解し難い光景を目の当たりにして、オレの頭はまた真っ白になった。
――御影さんのどアップ。
長い睫毛の一本一本まで確認出来そうな程の近距離に、彼の人形めいた綺麗な顔があったのだ。
何だこの状況。
思った直後、盛大に咳き込んだ。御影さんの顔が離れていく。心配そうなその表情は、やがて安堵のそれへと代わり……そこから先は、再び幾重にも降りてきた紗幕に覆われて、もう完全に何も分からなくなってしまった。
◆◇◆
気が付いたら、自室のベッドに横になっていた。最早見慣れてきた天蓋をぼんやりと眺め、鈍く思考する。
――あれ? オレ、いつの間に戻ってきたんだっけ。
もう夕飯を終えて床に就いたのかと錯覚しそうになった時、横から声を掛けられた。
「陽様、お目覚めになられましたか」
御影さんだった。
何で御影さんがオレの部屋に?
「お身体の具合はいかがでしょうか」
身体?
「……オレ?」
「陽様は、ご入浴中にのぼせて湯船で溺れかけてしまわれたのです」
「えっ」
「棗様の悲鳴を聞いて、近くを通りかかった私が僭越ながら対処致しましたが、陽様はそのまま意識を失くされて……ご心配致しました」
近くを通りかかった? いや、あんなとこ用あるか?
それはともかく、オレは入浴中の出来事を改めて思い返してみた。すると、顔に熱が上がるのを感じた。
……そうだった。棗先輩に全力で揶揄われたんだった。
え? 嘘だろ? オレ、あんなことで興奮し過ぎてのぼせたのか!? ダサ過ぎるだろ……。
でもさ、しょうがないじゃん!? そういう経験無いんだから! 棗先輩、女の子みたいに可愛いし! あんなの刺激が強過ぎるって!
「陽様? やはりまだお身体の調子がよろしくないのですか」
両手で顔を覆って呻いていたら、御影さんに心配されてしまった。
「……いや、もう大丈夫」
そう答えたものの、御影さんは納得いかないようで、視線の圧が凄い。オレが内心冷や汗を掻いていると、彼は改まった様子で訊ねてきた。
「……棗様に、何かされたのですか?」
「へっ?」
「そうでなければ、陽様がご入浴中にのぼせるなんて……ああ、やはりあのようなご契約、断固として反対すべきでした。一度陽様にご注意を受けてから、過干渉を控えるべく努めて参りましたが……それで陽様の御身が危険に晒されるようなことがあっては本末転倒です」
「み、御影さん?」
「陽様、今からでも棗様との偽装恋人の件はお断り致しましょう。陽様はまだお身体も本調子ではないでしょうし、私が代わりに交渉に伺います」
唐突な申し出に、オレは慌てた。
「いや、でも一度約束したことだしさ、確かにちょっと揶揄われはしたけど、別にそんな酷いことをされた訳でもないし」
「ですが……」
「それに、友達が困ってるなら力になりたいじゃないですか。オレと恋仲ってことにするだけで先輩のことを守れるのなら、断る理由もないっていうか」
「本当に、それだけでしょうか。――棗様の目的は」
「え?」
不意に低いトーンで発された言葉に、ドキリとした。
御影さんの紫の瞳が、端からじわりと赤みを帯びる。
刹那、鋭い光を放ち、それはすぐに霧散して消えた。
「いえ、何でもございません。出過ぎた真似を致しました。主人がご決断なさったことに意義を唱えるなど、使用人のすることではありませんね。申し訳ございません」
腰を折って、礼をする。先程の物騒な気配はどこへやら、すぐさま柔和な態度に戻った御影さんに、オレは何だか気圧されてしまった。
「いや……別に」
何だったんだ? 今のは。
まぁ、確かに棗先輩のあの様子だと、オレを揶揄うのも目的の一つだったりするのかもしれないけど……それでも、困ってることに嘘は無いだろう。
「それでは、陽様。お身体には何も異常はございませんね?」
「うん、大丈夫。心配かけて、ごめん」
念押しの確認を受け、内心苦笑しつつ答えた。全く、御影さんは本当に心配性だなぁ。
ていうか、そうだ。助けてもらったお礼をまだ言ってなかった。
「あと、ありがとうございます。また色々お世話になってしまって」
「いいえ、そのような……勿体無いお言葉でございます」
御影さんは、感極まったように瞳を輝かせて顔を上げた。架空の尻尾がぶんぶん振られているのが見える気がして、何だか和んだ。
それにしても、元水泳部が風呂場でのぼせて溺れかけただなんて、全く笑えない話だ。
……ん? そういや、風呂場で助けられたってことは、よく考えてみれば、オレ裸じゃん!?
は!? 御影さんに裸見られたってことか!? はぁあ!?
「陽様、いかがなさいましたか? やはり、お身体の具合が!?」
突然、悶絶し始めたオレに、御影さんの心配性スイッチが再び入ってしまう。
「い、いや、それは大丈夫! ……なんだけど、その……オレの裸、見ました?」
いや、何聞いてるんだ、オレ!?
御影さんも虚を衝かれたように固まっている。暫しの間の後、彼は真顔のまま硬い口調で答えた。
「……いいえ、あまり見ては失礼に当たると思い、極力視界に入れないよう尽力致しましたので、ご心配には及びません」
「そ、そっか……ならいいんだけど」
本当だろうか。いや、うん……男同士なんだから、何も恥ずかしいことではないはずなんだけど、何て言うか……完璧過ぎる御影さんにオレの中途半端な身体を見られたかと思うと、その……あぁあっ!
再度悶絶しそうになったオレの脳裏に、ふと一つの映像が浮かんだ。
――御影さんのどアップ。
意識を失う前に見た光景。これは……記憶?
途端、唇に熱く柔らかいものの感触が蘇ってきた。思わず、確かめるように自らのそこに指先で触れる。
は? え? もしかして、オレ……御影さんとキスした!?
どこか遠くから、棗先輩の声が聞こえた。酷く慌てた呼び掛け。返事をしようと思っても、何故か声が出せない。それどころか、身体も動かせない。
薄い紗幕一枚隔てた先に自分の身体が在るようで、こちらから命令を出しても上手く伝わらないのだ。
「陽様!」
御影さんの声まで聞こえてきた。何やら、切迫した彼らのやり取りを聞くともなしに聞きながら、オレはひたすら頑張って瞼を持ち上げようと試みた。
徐々にだが、紗幕の先の身体と意識が繋がり始める。感覚が戻ってきた。と同時に、唇に何やら熱くて柔らかいものが覆いかぶさっていることに気が付く。
ようやくうっすらと開いた視界の先、理解し難い光景を目の当たりにして、オレの頭はまた真っ白になった。
――御影さんのどアップ。
長い睫毛の一本一本まで確認出来そうな程の近距離に、彼の人形めいた綺麗な顔があったのだ。
何だこの状況。
思った直後、盛大に咳き込んだ。御影さんの顔が離れていく。心配そうなその表情は、やがて安堵のそれへと代わり……そこから先は、再び幾重にも降りてきた紗幕に覆われて、もう完全に何も分からなくなってしまった。
◆◇◆
気が付いたら、自室のベッドに横になっていた。最早見慣れてきた天蓋をぼんやりと眺め、鈍く思考する。
――あれ? オレ、いつの間に戻ってきたんだっけ。
もう夕飯を終えて床に就いたのかと錯覚しそうになった時、横から声を掛けられた。
「陽様、お目覚めになられましたか」
御影さんだった。
何で御影さんがオレの部屋に?
「お身体の具合はいかがでしょうか」
身体?
「……オレ?」
「陽様は、ご入浴中にのぼせて湯船で溺れかけてしまわれたのです」
「えっ」
「棗様の悲鳴を聞いて、近くを通りかかった私が僭越ながら対処致しましたが、陽様はそのまま意識を失くされて……ご心配致しました」
近くを通りかかった? いや、あんなとこ用あるか?
それはともかく、オレは入浴中の出来事を改めて思い返してみた。すると、顔に熱が上がるのを感じた。
……そうだった。棗先輩に全力で揶揄われたんだった。
え? 嘘だろ? オレ、あんなことで興奮し過ぎてのぼせたのか!? ダサ過ぎるだろ……。
でもさ、しょうがないじゃん!? そういう経験無いんだから! 棗先輩、女の子みたいに可愛いし! あんなの刺激が強過ぎるって!
「陽様? やはりまだお身体の調子がよろしくないのですか」
両手で顔を覆って呻いていたら、御影さんに心配されてしまった。
「……いや、もう大丈夫」
そう答えたものの、御影さんは納得いかないようで、視線の圧が凄い。オレが内心冷や汗を掻いていると、彼は改まった様子で訊ねてきた。
「……棗様に、何かされたのですか?」
「へっ?」
「そうでなければ、陽様がご入浴中にのぼせるなんて……ああ、やはりあのようなご契約、断固として反対すべきでした。一度陽様にご注意を受けてから、過干渉を控えるべく努めて参りましたが……それで陽様の御身が危険に晒されるようなことがあっては本末転倒です」
「み、御影さん?」
「陽様、今からでも棗様との偽装恋人の件はお断り致しましょう。陽様はまだお身体も本調子ではないでしょうし、私が代わりに交渉に伺います」
唐突な申し出に、オレは慌てた。
「いや、でも一度約束したことだしさ、確かにちょっと揶揄われはしたけど、別にそんな酷いことをされた訳でもないし」
「ですが……」
「それに、友達が困ってるなら力になりたいじゃないですか。オレと恋仲ってことにするだけで先輩のことを守れるのなら、断る理由もないっていうか」
「本当に、それだけでしょうか。――棗様の目的は」
「え?」
不意に低いトーンで発された言葉に、ドキリとした。
御影さんの紫の瞳が、端からじわりと赤みを帯びる。
刹那、鋭い光を放ち、それはすぐに霧散して消えた。
「いえ、何でもございません。出過ぎた真似を致しました。主人がご決断なさったことに意義を唱えるなど、使用人のすることではありませんね。申し訳ございません」
腰を折って、礼をする。先程の物騒な気配はどこへやら、すぐさま柔和な態度に戻った御影さんに、オレは何だか気圧されてしまった。
「いや……別に」
何だったんだ? 今のは。
まぁ、確かに棗先輩のあの様子だと、オレを揶揄うのも目的の一つだったりするのかもしれないけど……それでも、困ってることに嘘は無いだろう。
「それでは、陽様。お身体には何も異常はございませんね?」
「うん、大丈夫。心配かけて、ごめん」
念押しの確認を受け、内心苦笑しつつ答えた。全く、御影さんは本当に心配性だなぁ。
ていうか、そうだ。助けてもらったお礼をまだ言ってなかった。
「あと、ありがとうございます。また色々お世話になってしまって」
「いいえ、そのような……勿体無いお言葉でございます」
御影さんは、感極まったように瞳を輝かせて顔を上げた。架空の尻尾がぶんぶん振られているのが見える気がして、何だか和んだ。
それにしても、元水泳部が風呂場でのぼせて溺れかけただなんて、全く笑えない話だ。
……ん? そういや、風呂場で助けられたってことは、よく考えてみれば、オレ裸じゃん!?
は!? 御影さんに裸見られたってことか!? はぁあ!?
「陽様、いかがなさいましたか? やはり、お身体の具合が!?」
突然、悶絶し始めたオレに、御影さんの心配性スイッチが再び入ってしまう。
「い、いや、それは大丈夫! ……なんだけど、その……オレの裸、見ました?」
いや、何聞いてるんだ、オレ!?
御影さんも虚を衝かれたように固まっている。暫しの間の後、彼は真顔のまま硬い口調で答えた。
「……いいえ、あまり見ては失礼に当たると思い、極力視界に入れないよう尽力致しましたので、ご心配には及びません」
「そ、そっか……ならいいんだけど」
本当だろうか。いや、うん……男同士なんだから、何も恥ずかしいことではないはずなんだけど、何て言うか……完璧過ぎる御影さんにオレの中途半端な身体を見られたかと思うと、その……あぁあっ!
再度悶絶しそうになったオレの脳裏に、ふと一つの映像が浮かんだ。
――御影さんのどアップ。
意識を失う前に見た光景。これは……記憶?
途端、唇に熱く柔らかいものの感触が蘇ってきた。思わず、確かめるように自らのそこに指先で触れる。
は? え? もしかして、オレ……御影さんとキスした!?
1
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)

普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。

アルファな俺が最推しを救う話〜どうして俺が受けなんだ?!〜
車不
BL
5歳の誕生日に階段から落ちて頭を打った主人公は、自身がオメガバースの世界を舞台にしたBLゲームに転生したことに気づく。「よりにもよってレオンハルトに転生なんて…悪役じゃねぇか!!待てよ、もしかしたらゲームで死んだ最推しの異母兄を助けられるかもしれない…」これは第二の性により人々の人生や生活が左右される世界に疑問を持った主人公が、最推しの死を阻止するために奮闘する物語である。
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い

嫁側男子になんかなりたくない! 絶対に女性のお嫁さんを貰ってみせる!!
棚から現ナマ
BL
リュールが転生した世界は女性が少なく男性同士の結婚が当たりまえ。そのうえ全ての人間には魔力があり、魔力量が少ないと嫁側男子にされてしまう。10歳の誕生日に魔力検査をすると魔力量はレベル3。滅茶苦茶少ない! このままでは嫁側男子にされてしまう。家出してでも嫁側男子になんかなりたくない。それなのにリュールは公爵家の息子だから第2王子のお茶会に婚約者候補として呼ばれてしまう……どうする俺! 魔力量が少ないけど女性と結婚したいと頑張るリュールと、リュールが好きすぎて自分の婚約者にどうしてもしたい第1王子と第2王子のお話。頑張って長編予定。他にも投稿しています。

ハイスペックストーカーに追われています
たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!!
と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。
完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる