2 / 3
こんにちは、自己紹介
しおりを挟む
「わっ私は、二階堂文乃でっです。」
我ながら素晴らしい自己紹介。惚れ惚れしちゃう。
「二階堂さん。趣味は?」
優しい声で明るく聞いてくれるのは、担任になった。間宮美咲先生。
朗らかな笑顔、優しい声音、ウェーブのかかった綺麗な長髪。大人の女性だ。
「二階堂さん?」
「あっ…ど、読書です」
慌てて返答する私は、よほど滑稽だったのだろう。
数人のクラスメイトから笑われてしまう。
「先生も本を結構読むので、面白い本があったら教えてね」
そんな先生の自然な気遣いは、とても優しく痛かった。
泣いてなんかないからっ!!
どういう内容を話すか直前まで考えてはいたが、いざ自分の番になると、想像より口が動かないのはなんででしょうか。
勿論口だけではなく、頭の中も真っ白でしたが。
「次は長谷さん!!」
間宮先生の優しい声が次の生徒の名前を呼ぶ。
「はい、長谷瑞穂です。趣味は色々あるけれど、人と喋るのが大好きです。三年間で同じ学年の人全員と話せればいいなぁって思ってます。気軽に話しかけてくださいね。」
整った小さい顔。綺麗な茶色が混じったポニーテールに、人を惹き付けるような間の取り方。最後に放ったアイドル級のウィンク。
圧倒的なコミュ力がそこにはあった。
自己紹介前からもうすでに、みんなに囲まれてましたもん。
私のクラスは39名。
自己紹介が終わったときには、カーストが出来上がっているか不思議だ。
ショートホームルームが終わり下校である。
あるものはグループを作り連絡先を交換し、
あるもは部活見学に行きあるものは足早に教室から出ていく。
羨ましいんだからだからっ!!勘違いしないでよねっ!!
私は絶賛、身の振り方を迷っている。
閲覧ありがとうございます。読みにくいところや誤字脱字等ありましたら、よろしければご指摘
お願いします。
我ながら素晴らしい自己紹介。惚れ惚れしちゃう。
「二階堂さん。趣味は?」
優しい声で明るく聞いてくれるのは、担任になった。間宮美咲先生。
朗らかな笑顔、優しい声音、ウェーブのかかった綺麗な長髪。大人の女性だ。
「二階堂さん?」
「あっ…ど、読書です」
慌てて返答する私は、よほど滑稽だったのだろう。
数人のクラスメイトから笑われてしまう。
「先生も本を結構読むので、面白い本があったら教えてね」
そんな先生の自然な気遣いは、とても優しく痛かった。
泣いてなんかないからっ!!
どういう内容を話すか直前まで考えてはいたが、いざ自分の番になると、想像より口が動かないのはなんででしょうか。
勿論口だけではなく、頭の中も真っ白でしたが。
「次は長谷さん!!」
間宮先生の優しい声が次の生徒の名前を呼ぶ。
「はい、長谷瑞穂です。趣味は色々あるけれど、人と喋るのが大好きです。三年間で同じ学年の人全員と話せればいいなぁって思ってます。気軽に話しかけてくださいね。」
整った小さい顔。綺麗な茶色が混じったポニーテールに、人を惹き付けるような間の取り方。最後に放ったアイドル級のウィンク。
圧倒的なコミュ力がそこにはあった。
自己紹介前からもうすでに、みんなに囲まれてましたもん。
私のクラスは39名。
自己紹介が終わったときには、カーストが出来上がっているか不思議だ。
ショートホームルームが終わり下校である。
あるものはグループを作り連絡先を交換し、
あるもは部活見学に行きあるものは足早に教室から出ていく。
羨ましいんだからだからっ!!勘違いしないでよねっ!!
私は絶賛、身の振り方を迷っている。
閲覧ありがとうございます。読みにくいところや誤字脱字等ありましたら、よろしければご指摘
お願いします。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
放課後の生徒会室
志月さら
恋愛
春日知佳はある日の放課後、生徒会室で必死におしっこを我慢していた。幼馴染の三好司が書類の存在を忘れていて、生徒会長の楠木旭は殺気立っている。そんな状況でトイレに行きたいと言い出すことができない知佳は、ついに彼らの前でおもらしをしてしまい――。
※この作品はpixiv、カクヨムにも掲載しています。
先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…
ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。
しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。
気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…
親父の再婚相手が俺の元カノだった件について
アンジェロ岩井
恋愛
俺、桐生零の父、桐生誠太郎がなんと再婚する事になった。驚いた事に、それは俺と同じ高校生であるという。俺が胸を弾ませて、待っていたら、目の前に姿を表したのはなんと、俺の元カノだった。なんでも、俺に振られ、傷心だったところに財布を落とし、それを拾うのを親父に手伝ってもらったところで、惚れてしまったらしい。
こうして、俺の家に、かつて、俺と付き合っていた彼女が同居し、気まずい生活が始まる事になったのである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる