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3.11東日本大震災から10年。あの頃の自分と今の自分。
しおりを挟む東日本大震災からちょうど10年。
もう10年も経ったのかって感じです。
2004年までは福岡に住んでいたので、
ほとんど地震という地震は経験なかったです。
自分が福岡住んでた頃は、地震がほとんどなかったので、
2005年に東京来てから、定期的に頻繁に地震起きてるから、
東京ってこんなに地震多いんだなって思った。
阪神大震災の時は、福岡も揺れたんだろうけど、
全然記憶にないしなぁ。
福岡西方沖地震は、僕が上京してから発生してるので、
本当に、地震と縁がなかったんですよね。
だから、東日本大震災が初めて経験した大きな地震でした。
東日本大震災の時は、今の会社で働いてました。
部署は違うけど、今働いてるビルの11階で働いてました。
当時は、コンタクトセンターでチームリーダーやっていて、
地震が発生したのは、仕事中でした。
2~3日前に、大きな揺れの地震を経験してましたが、
3.11は本当に、ここで死ぬのかなって思った。
揺れが大きいだけじゃなく、ずっと揺れてるし、
何度も大きな揺れは起きるし、このままビルが崩れて、
死んでしまうのかなって、リアルに思いました。
3.11は僕も帰宅難民でした。
とりあえず秋葉原まで歩いて、秋葉原で夜を過ごしましたね。
電車は翌日には動いてたので、電車の復旧早いなって、
率直に思いました。
東京は災害に弱いイメージあるけど、
復旧は早いイメージもあります。
大変だったのは、3.11以降でした。
この先どうなるか分からないので、仕事に関しては
スタッフは、しばらく自宅待機だったんですね。
だけど、管理者は出社して、何割かは稼働させないといけなかった。
チームリーダーだった僕は出社して、普通に仕事してました。
普段10人前後でやってる電話やメール・事務処理対応を、
管理者2~3人でやってたから、結構大変でした。
結構忙しかったし。
そういう意味では、緊急事態宣言下でも普通に出社してる
今と似てるなって思う。
去年春の緊急事態宣言期間中も、出社してたから。
東日本大震災の時は、こんな状況なのに仕事するのか。
正直そう思ってました。
大きな余震も頻繁に起きてる状況だったし、
仕事中に余震はあるし、酷な状況だなって思ったんですよね。
でも、だんだん考え方が変わっていきました。
コンタクトセンターなので、お客さんの声を直接聞くわけですが、
お客さんの生の声を聞く中で、こんな状況だからこそ困ってる人がいて、
こんな状況だからこそ、困ってるお客さんのために、
サービスを提供する必要があって、こんな状況だからこそ、
この仕事・商品・サービスは必要とされてるんだな。
そんなふうな受け止め方に、変わっていったんですよね。
こんな状況なのに、仕事させられるのかではなく、
こんな状況だからこそ、仕事しないといけないんだな。
そう捉えられるようになりました。
お客さんが、仕事の必要性を教えてくれてたわけです。
だから、僕自身も、仕事に対する考え方が変わりました。
これは今も同じような事が言えて、
今ってテレワークが推奨されてるでしょ。
家で仕事ができる環境を整えるわけじゃないですか。
その環境を整えるために、必要とされるものがある。
だからこそ、自分の仕事が忙しくなるという。
これって、自分の仕事に限ったことではなく、
あらゆる仕事に共通して言える事だと思います。
ライフラインに関わる仕事は当然の事ですが、
飲食やスーパー、コンビニ、様々なショップ、
紙製品などの消耗品なんかも、必要とされる。
大きな地震が発生すると、SNSは地震の事ばかり投稿されるし、
ネットを見れば、地震のニュースばかりだし、
テレビも、地震のニュースばかり。
そんな中で、地震の事を考えたくない、気が滅入ってしまう、
現実逃避がしたいって思った人達は、
音楽や映画や芸能などの趣味・娯楽なんかも必要としてたり、
スポーツ観戦に夢中になったり。
地震だけでなく、ステイホームの期間でも、
おうち時間が長くなるほどに、
家の中で退屈せずに、楽しく過ごせるものを、
多くの人達が求めたり。
いわゆる不要不急と思われるような事も、
今それやる必要ある?って思うような事も、
実は、人によっては必要とされていたり、
そうやって、どういう状況の時でも、
あらゆる仕事・ビジネスは稼働してないといけないわけで。
だから、不要不急なんて存在しないんだと思います。
どんな状況でも、求める人はいるわけですよね。
そういう人達のために働くのが、仕事だと思うんです。
世間体を基準にしたら、不要だと思うのかもしれない。
世間からは、今やる事か?と叩かれるのかもしれない。
だけど、世間体は重要じゃないです。
困ってる人達が、何を求めてるのか。
救いたい人達は誰なのか。
どういう人達をターゲットにしてるのか。
そこが大事だと思うんです。
当事者じゃない人の声は、どうでもいいんです。
困ってない人の声は、重要じゃないんです。
困ってる人達を救えるかどうか。
困ってる人達の支えになれるかどうか。
そこを考えるのが、大事じゃないのかなと思います。
僕は時々、会社にいる時に地震が起きたら、
どういう判断すればいいんだろって事を考えます。
もし大きな地震が発生するなら正直、
会社にいる時じゃなく、家にいる時がいいなって思う。
家にいる時って、自分の事だけ考えればいいし、
自分の感覚だけで、判断して行動すればいいわけでしょ。
ところが、会社にいる時って、一応管理者だから。
自分の事だけじゃなく、スタッフの事も気にしないといけない。
どれくらいの揺れで、みんなに机の下に潜ってって、
声かける?
これだけでも、結構判断難しいんですよね。
特に、ある程度の揺れは地震慣れしてるので、
どこで大きな揺れに変わるかって、判断が難しいでしょ。
判断が難しいからこそ、誰かが指示した方がよくて、
誰かが指示すれば、人は咄嗟に指示どおりの動きをするわけです。
人も、机の下に潜るべきか、そこまでじゃないのか。
この場から離れた方がいいのか、動かない方がいいのか。
その迷いって、だいたいあると思うので。
みんなが迷ってるからこそ、誰かが言ってくれると、
動きやすいわけですよね。
災害時用のマニュアルがあっても、
そのマニュアルどおりにやるタイミングなのかも、
その判断は難しいじゃないですか。
そういう時も、誰かがやりましょうって言わないと、
なかなか人は動けないですからね。
1人の時は動きやすいけど、会社みたいに、
集団でいる時は、本当に判断が難しい。
周りの雰囲気に流される時もあるし。
東日本大震災の時も、何となくみんなが机の下に
潜り始めたから、自分も机の下に潜ったり。
そう考えると、テレワークが普及して欲しいなって思う。
みんな個人の対策は考えるじゃないですか。
いつ地震が発生してもいいように、
こういう準備はしておこうって。
でも、それはたいてい家にいる事前提でしょ。
家にいる時に起きるとは限らない。
会社にいる時、遊びに出かけてる時。
外に出てる時。
様々なケースが想定されるわけです。
遊びに出かけるたびに、外出するたびに、
避難グッズ持ち歩くわけにもいかないでしょ。
だから、考え出したら、本当にキリがない。
僕はとりあえず、iPadの充電器をお家用と、
持ち歩く用を持ってます。
お家用は、家に置きっぱなし。
持ち歩く用は、仕事の時は仕事用のバッグに入れて、
休日の時は、休日用のバッグに入れてる。
台風は、事前に分かるから、準備できるけど、
地震は突発で起きるから、本当に難しいですよね。
地震に備えるのも大事だろうけど、
いつ死ぬか分からないので、
今日一日を後悔なく過ごす事も、
同じくらい大事だと思います。
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