変態紳士 白嘉の価値観

東京都知事選。候補者の公約だけで投票先を決めてはいけない理由。

東京都知事選。
候補者の公約だけで、投票先を決めてはいけない。
その理由。


東京都知事選は、6/18告示、7/5投開票。
期日前投票は、6/19～7/4


『告示』と表記されたり、『公示』と表記される場合がありますが、
告示と公示の違いは、以下のとおり。


○「公示」
　［天皇の国事行為］（憲法第7条）を伴う選挙の時だけに使われる。
　これにあたるものが衆議院の総選挙と参議院の通常選挙。

衆議院の総選挙
「総選挙の期日は、少なくとも12日前に公示しなければならない。」
参議院の通常選挙
「通常選挙の期日は、少なくとも17日前に公示しなければならない。」


○「告示」
　上記以外の国政選挙を含めて「告示」を使う。
衆・参各議院の再選挙
衆・参各議院の補欠選挙
（公選法34条の6）
都道府県の知事と議員
政令指定都市の市長と議員
政令指定都市以外の市長と議員
町村の長と議員



ここから本題ですが、なぜ候補者の公約だけで、
投票先を決めてはいけないのか。
これは都知事選だけでなく、他の選挙も共通します。


公約って、正直何でも言えるんですよね。
目標とか課題って、いくらでも言えるんです。

重要なのって、実行力と実績なんです。
公約ばかりアピールして、公約ばかり大きく取り上げられて、
実行力とか実績って、ほぼ話題にならない。

知事にしても議員にしても、仕事として行ってるので、
結果って当然必要なんです。
仕事って、目標設定すれば、それでいいわけじゃない。
その設定した目標に対して、様々な取り組みを行わないといけない。
その取り組みの結果、どうなったか。
これが、評価になるわけです。


中途採用とかの一般企業の面接でも、
前職で役職やってたりすると、ちょっと具体的な事聞かれるんです。


どんな課題（または目標設定）に対して、どんな活動を行い、
どんな結果を出してきたのか。
いわゆる実績を聞かれるんです。


こういう役職やってましただけでは、アピールにならなくて、
ちゃんと実績がないと、まともな会社は採用してくれない。



だから当然、知事や議員を選ぶ選挙でも、
それなりの立場で仕事をすると考えると、
今までいた業界の中で、どんな実績があるのか。
これは、判断材料として必要です。


また、国会議員や地方議員を選ぶ選挙と、
知事のような『長』を選ぶ選挙って、
人を選ぶ判断基準を変える必要があります。


議員の場合は、多少暴走されたとしても、
議員個人の判断・決断で、物事が決まるわけじゃないので、
議会や国会で暴れて欲しい人を選びやすいんですが、
知事のような『長』の場合は、『長』自身の判断・決断で、
物事が決まってしまうので、暴走するタイプを選ぶわけにいかない。

だから、国政選挙や地方議員の選挙と、知事選って、
人を選ぶ基準って、有権者側は変えないといけないわけです。


都知事選に関しては、こんな感じでしょうか？


小池都知事は、前回の選挙でどんな公約を掲げていて、
その公約に対して、どんな活動を行い、どんな結果を出してるか。
公約というのは、都民との約束事なので、約束を果たしてるのか。
仕事は信頼で成り立ってるわけで、信頼関係はどうやって生まれるのか。
それは、約束を守る事で成り立ちます。

都民にとって、小池都知事は約束を果たしてくれてるのか？
都民にとって、小池都知事に対して信頼はあるのか？
そのジャッジを、都民は都知事選で意思表示すべきだと思います。


他の候補者に関しては、今までいた業界の中で、どんな実績があるのか。
これは、ネットで情報を調べられるとは思います。
そして、有事の時の判断力・決断力が優れてそうなのは誰なのか。


小池都知事は、有事の時の判断力・決断力はどうだったか。
これに関しては、都民が感じた事が答えだと思います。
ただ、他の候補者はどうなのか。
他の候補者の見極めは難しい。
そこは、雰囲気とかイメージで判断するしかないですね。

ただ、決断力があればいいってものでもないです。
自分の考え、自分の願望だけで突っ走るタイプはダメなんです。
そういうタイプは『長』になると、暴走してしまうので。
ちゃんと専門家などの話を聞いたうえで、総合的な判断で、
冷静に判断・決断ができる人。

トップに立つ人は、そういう人材でないと困る。

小池都知事がそういう人材だったと思うなら、
小池都知事に投票すればいい。
小池都知事はダメだったと思うなら、
他の候補者から、そういう人材を見つけるしかない。



もういい加減、有権者も分かったと思うけど、
パフォーマンスだけじゃ、僕らの生活は改善されない。
だけど、実態は本当にパフォーマンスばかりなんです。
やってるフリばかり。

メディアの使い方がうまい人に、有権者は騙されやすい。
メディアの使い方がうまい人=パフォーマンスがうまい人。
口が達者な人、演説がうまい人、そういう人にも騙されやすい。


やっぱりパフォーマンスじゃなく、実行力があって、実績があって、
結果を出せる人を、知事にしないといけない。


だから、本当にちゃんと仕事する人を選ばないといけません。


個人的には、街頭演説は要らないと思います。
候補者にとっては、街頭演説って重要な事かもしれませんが、
有権者からしたら、街頭演説で耳障りのいい言葉は、
これまでもたくさん聞いてきたわけで、だけど演説で話してた事は、
ほぼ実行されてない事が大半。
結局、街頭演説は単なるパフォーマンスでしかない。
演説に力入れるくらいなら、実績作りに力を注ぐべきです。
演説だけでは、候補者を判断する材料としては弱すぎる。
演説だけでは、候補者を信用する事はできないから。


あと、メディアの報道も参考にしない方がいいです。
メディアは、右とか左とか極端に偏っていたり、
情報操作しながら報道されてしまうので。

野党の票が割れるんじゃないかとか、
小池都知事が有利なんじゃないかとか、
そういう票読みとか予想って、候補者にとっては、
必要な情報かもしれないけど、有権者にとっては、
不要な情報なんです。

有権者がやる事は、単純なんです。
自分で考えて、自分で調べて、自分で感じた事を、
そのまま意思表示として投票すればいいだけだから。

だから、有権者にとっては票読みとか予想って要らない。
候補者が自分で勝手にやってればいいだけ。


メディアの報道には特に気をつけましょう。


また今年は、大阪や北海道など、若い知事の決断力・実行力が
脚光を浴びて、やっぱり若いリーダーが良いのではないかと思った人も、
多いと思います。


本当は、アメリカの大統領もトランプみたいなお爺さんじゃなく、
若いリーダーが大統領であって欲しかったんですが・・・。

僕は、トランプが大統領になった時、思いました。
何で、今更こんなお爺さんを選んだのか？
こんなお爺さんを選ばないといけないほど、
アメリカには人材がいないのか？
正直、そう思った。

トランプの場合は、ビジネスの世界で実績があるから、
その実績が評価されてたのもあるんだろうけど。
でも、お爺さんをリーダーにしないといけないって、
僕個人の意見としては、人材がいない事の証明みたいで、
何か情けないと思ってしまいます。

それで言うと、東京都知事選も、日本の首都の長として、
ちゃんと仕事できる人、世界に知られても恥ずかしくない人。
やっぱりそういう人を選ばないといけないのかなと思います。


そういう候補者いるかな？
投票期間は長いので、各々でじっくり調べて投票しましょう。