変態紳士 白嘉の価値観

変態紳士 白嘉(HAKKA)

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平成➡︎令和へ

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平成➡︎令和へ。


平成が終わり、令和が始まりました。
多くの人々が平成の終わりを淋しく思い、
多くの人々が令和の始まりを喜んでいます。

ただ、元号が変わるだけで、他に何も変わらない。
何より、人々が元号に興味を抱くのは始まりと終わりだけで、
日常生活の中で、元号を身近に感じるのは、
何かの書類を書くときに、元号で書く必要がある時くらいだと思う。

平成の終わりと令和の始まりだから、騒いでいるけど、
実際問題、元号をそこまで深く受け止めて日常生活を送ってる人は、
少なくとも一般人のなかでは、あまりいないと思う。

僕なんか書類の表記は、元号じゃなく西暦で統一すればいいのにって、
思ってるくらいです。
西暦はすぐパッと出るけど、元号は調べないと何年か分からない。
それくらい日常の中で使わないものだから。

正直僕は、平成とか昭和とか元号自体に、深い思い入れはないので、
『ふーん』って軽い感覚です。
日本という国にとっては大きなことで、重大な事ではあるけど、
自分自身にとって、そこまで大きく重大かというと、そうでもない。
自分の人生のターニングポイントって、そこじゃないしね。

元号そのものは日本の伝統なので、残しておくべきものだと思うけど、
日本もグローバル化が進む中で、書類の記入で元号表記を続けるのって、
正直どうなんだろうって思う。
日本人でさえも、そこまで馴染みがないものを、外国人が分かるのか?
そんなふうにも思います。


ただ、元号が変わる事自体、とても貴重な事です。
昭和➡︎平成、1000年代➡︎2000年代、20世紀➡︎21世紀。
昭和から生きてる人間は、こんなに歴史的瞬間に遭遇しています。
そして、平成➡︎令和。

世紀が変わるのなんて、100年に一度ですよ。
1000単位で年代が変わるのなんて、1000年に一度ですよ。
ただ、年代が変わっても、元号が変わっても、世紀が変わっても、
それ以外のものは、何が変わったのだろうかと思うと、
たいして変わってない気がする。


確かに物が便利になったり、物が進化したり。
戦争が減ったりはしている。
でも、それらは時代が変わったから、自動的に変わったわけじゃない。
全て人間が作り出してるもので、人間自身が変えてるものです。

つまり、人間自身が変えようとしないと、変わらないという事。
政治も教育も経済も、仕事の状況、ストレス、いじめ、犯罪。
人間自身が変えようとしないもの、人間自身が変えることを諦めてきたものは、
元号が変わっても、年代が変わっても、世紀が変わっても、
何も変わらないまま残り続けるわけです。

そうやって変われていないものが、たくさんあるわけです。
自分自身の人生や生活状況だって、同じ事が言えます。
成人してからも、変われていない事があるでしょう。
精神面が子供のままで、年齢だけ歳を重ねている大人だって、たくさんいる。

変われるタイミングは、何度もあったはずです。
変えられるタイミングは、何度もあったはずです。
変えようとするタイミングは、何度もあったはずです。
変えないといけないきっかけも、何度もあったはずです。

じゃあ、何で今まで変われなかったのか?
じゃあ、何で今まで変えられなかったのか?
時代だけが変わっても、人間自身が変わろうとしなかったから。
人間自身が変えよう!良くしようとしなかったから。
もしくは、良くすることを諦めた、辞めたからです。

だから僕は、世間が平成➡︎令和へ変わる事に対して大きく騒いでいるけど、
少し冷めた目で見ています。
元号が変わっても、人間自身が変わろう!変えよう!良くしよう!と、
そういう行動をしないと、ただ単に元号が変わるだけで終わる。
元号が変わっただけで、人間のいる社会状況が変わるわけじゃない。

それをやろうとする人が、いったいどれくらいいるだろうか?
スタートはみんな変わろう!変えよう!と思ってるかもしれないけど、
それを本気で真剣に、具体的に行動にうつす人は、どれくらいいるだろうか。

変わろう!変えよう!良くしよう!
言葉で言うのは簡単です。SNSで発信するのも簡単です。
現実の世界で行動が伴っているのか?
現実の世界で具体的に何かしてないと、変えられないと思う。


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