変態紳士 白嘉の価値観

変態紳士 白嘉(HAKKA)

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今後の音楽活動・ライブ出演について考える。今後もライブ出演するかの迷い。

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来月のimix EKODAのライブで、
2018年のライブ出演は終わり。
早々と歌い納めになります。

来年のライブ出演はどうするか。
そもそも来年もライブに出演するのかどうか。
それさえも、答えは出てません。

以前みたいに、めっちゃライブに出たい!って感覚でもなく、
ライブ出る意味あるのかな?って考えたりもします。

今までと同じようにライブ出続けても、
何かが変わるとも思えないし。
ライブに出たからって、何かが進展するとも思えないし。


自分を知ってもらうという意味では、
ライブよりも、SNSを活用した方が広まりやすい。
ライブは、その場にいる人にしか知ってもらえない。
お客さんいない時は、何も広まりません。
SNSは、日本中・世界中に広まる。

しかもライブはお金がかかるけど、
SNSはお金かからないし。


そういう事を考える時に、
僕が出演してるライブハウスのオーナーである
井亀さんの言葉を思い出したりします。


『音楽活動は細く長くできる方がいい』
『ライブやるのに意味なんか考えなくていい』


音楽活動をやってる人は誰もがそうだろうけど、
みんな夢があったり、希望があったり、欲があったり。
理想と現実のあまりのギャップに心が折れたり。

音楽活動を真面目に真剣にやろうとすればするほど、
思わず意味を考えてしまいます。
その意味を考えることで、立ち止まったり。

意味なんか考えない方が続けられる。
意味なんか考えたら、自分で限界を感じてしまう。



ライブ出るか。
ライブ出るのを辞めるか。

それに迷ってる時に、『恩返し』を考えます。


特に、井亀さんは僕にとって特別な存在です。
井亀さんの事を思い出すと、井亀さんへの恩返しを考えます。


CDリリースした時も、よそのレーベルからリリースしたのに、
とても喜んでくれました。
レコ発ライブ終わって、真っ先に井亀さんにCDを渡しに行きました。

ライブで、チェリーシリーズ唄うのをしぶってる時も、
チェリーシリーズ唄って!と後押ししてくれる事もありました。

また、僕が仕事でダメになって、転職したり、部署異動した時も、
そのたびに、お疲れ様と言って、ジュースを奢ってくれます。

井亀さんは、僕の音楽活動だけでなく、ライブの姿だけでなく、
僕の生きてる道、僕の生き様まで見てくれてる人です。


だから僕は、井亀さんに恩返ししなきゃなぁって考えたりもする。
恩返しって、何ができるのか。

そう考えた時に、ライブに出る事なのかなって思う。
井亀さんが経営してるimix EKODA、I woo NOGATA。
このライブハウスで、ライブに出ること。
これくらいしか僕は恩返しできないなって思う。

そういうふうに考えると、せめて井亀さんが生きてる間は、
井亀さんの経営してるライブハウスで唄い続けなきゃって思う。



音楽活動をやってる全ての人達は、
いろんな想いがあったり、いろんな目的がある。
いろんなものを背負って、音楽活動をやってる。
どんな目的があっても、どんな想いがあっても自由。

だけど、数字ばかりを基準にして一喜一憂するのは、
何かもったいないなぁって思ったりもする。
SNSもそうだし、ライブもそうだし。
音楽を通して何かを伝えたいという思いよりも、
数集めのために、音楽を利用してる感じもする。

1人でも多くの人に見てもらいたい。
1人でも多くの人に聴いてもらいたい。
多くの人に自分を知ってもらいたい。
だから、数字を基準にしてしまうのは分かる。

でも、数字を基準にしてしまうと、
数字を追っかけてしまうと、
大切なものを忘れてしまう。


本当はたった1人でも見てくれたら
たった1人でも聴いてくれたら、
たった1人でも、本当は貴重なのに。
これだけ多くの音楽があふれていて、
これだけ多くのアーティストやアイドルがいて、
その中で自分に一瞬でも触れてもらうだけでも貴重なのに、
数字を基準にしてしまう事により、
数字を追っかけてしまう事により、
それが貴重であることを忘れてしまう。

たった1人を大切にしない。
たった1人に感謝できない。
たった1人に恩を感じない。
たった1人が貴重なのに、
1人しかいないと思ってしまう。

自分の追い求める数字を基準にして、
満たされないことばかり考えてしまう。

それって結局、音楽が好きっていうよりも、
数字が好きなんじゃないかと思ってしまう。
音楽で満たされてるんじゃなく、
数字で満たされてるんじゃないかと思う。


聴いてくれる人がいないと意味がない。
見てくれる人がいないと意味がない。
聴いてくれる人がいなくても、
見てくれる人がいなくても、
やっぱり意味はあると思う。


自分を遠くで、見守ってくれてる人。
自分を遠くで、応援してくれてる人。
自分が好きなことをやる事で、喜んでくれる人。
そういう人たちを思って、ステージに立つ。
それも、大きな価値のあることだと思う。


本当は、ステージに立てるだけでも貴重。
ステージに立たせてくれる場所がなかったら、
そもそもライブ自体出れないし。

本当は、ライブに出れる環境があることだけでも貴重。
お金がなかったら、働けなかったら、健康じゃなかったら。
どれか一つ欠けただけで、ライブ自体出れないんだから。
生活するだけで大変で、好きなことどころじゃなくなるしね。



昔、ある人が言ってました。
残りの人生は恩返しで生きていかなきゃなって。


自分の欲ばかり追いかけて、
自分の理想ばかり追い求めて、
自分の好き勝手生きてるのに、
人に共感してもらえないと不満ばかり言って、
人に認めてもらえないと愚痴ばかり言って、
それでも、そんな自分を受け止めてくれる人もいて。
それでも、そんな自分を見守ってくれる人もいて。


そういう人に恩返ししないといけない気がする。


僕にとっては、井亀さん。
そして親です。


どちらも共通している事は、
ライブに出る事、ステージに立つことで、
喜んでくれる事です。


そういう事を忘れてしまう事もあるけど、
大切にしなきゃいけない事なのかなって思う。


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