変態紳士 白嘉の価値観

変態紳士 白嘉(HAKKA)

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ライブに出るって、あまり深く考えずに、軽いノリで出ることも大事なのかなぁって思う。

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ある人は言う。

歌は聴いてくれる人がいないと意味がない。
ライブはお客さんがいないと成り立たない。

僕は、聴いてくれる人がいない中でも、ライブで唄ってきた。
僕は、お客さんが誰もいない中でも、何度もライブで唄ってきた。

聴いてくれる人がいないと成り立たない。
お客さんがいないと成り立たない。
そうだとしたら、僕の今までやってきたライブって、ライブじゃないってことになる。


もし、本当にそうだとしたら、僕はステージに立つ意味がないと思う。
だから僕は、ライブ出るの辞めようかなって考えたりもする。


ライブに出ても、人は来ない。
Twitterやインスタは、聴いてくれる人がそれなりにいる。
インスタは、いいねしてくれる人までいる。


聴いてくれる人がいないと意味がない。
お客さんがいないと成り立たない。


ライブには出ずに、SNSのみで活動してる方が、意味があり、成立するって事になる。


でも、もし、本当にそういう選択をしたら、どうなるだろうか。
集客力のあるアーティストしかライブに出ちゃいけないとなると、ライブをやれるアーティストが一気に減り、ライブハウスの経営も成り立たなくなると思う。

一部のライブハウスしか運営できなくて、一部のアーティストしかライブ出れなくて、一部のアーティストしかステージに立てなくなる。


現実の世界の音楽活動をやるアーティストが、そんなに減ってしまっていいのだろうか?



僕は、音楽活動をやるうえで、数字を気にするのを辞めた。
ライブに出るうえで、集客云々を考えるのも辞めた。
なぜ、辞めたのか?


それを考えると、ライブに出るのを辞めたくなるから。
辞めたくなるようなことをいちいち考えると、もう音楽活動は楽しくなくなる。
ライブ出るのも苦しくなる。



せっかく好きなことをやってるのに。
せっかくやりたいことやってるのに。
わざわざ楽しくなくなるようなことを考える必要があるのか。
わざわざ気持ちが落ち込むようなことを考える必要があるのか。


どうせ好きなことやるなら、笑顔になれる方がいい。
どうせやりたいことやるなら、明るくなれる方がいい。



音楽活動をやる意味を考えるのも辞めた。
ライブに出る意味を考えるのも辞めた。


自分の好きなこと、自分のやりたいことに、いちいち意味なんか考えてたら、続けられないから。


ただでさえ、生きるのは大変なのに。
ただでさえ、生きるのは窮屈なのに。
ただでさえ、生きるのは苦しいのに。


好きなこと、やりたいことにまで、そんな窮屈な想いをする必要あるのか?
好きなこと、やりたいことで、そんな苦しみを抱く必要あるのか?



ただ生きるだけでも大変。
ただ生きるだけでも悩みも多い。
だからこそ、好きなことくらいは、やりたいことくらいは、笑顔でありたいし、楽しくありたいし、幸せを感じていたいし。


好きなこと、やりたいことにまで、重たいものを抱えてしまうと、もう生きるのがつらくなるし、生きるのが苦しくなるし、死にたくなってしまう。


好きなことで、そんな想いをする必要はないと思う。
好きなことは、心を軽くするものだと思う。


好きだからやる。
やりたいからやる。
唄いたいから唄う。
ステージに立ちたいから立つ。
ライブに出たいから出る。


ライブに出る理由は、それだけでいいと思う。
本当に軽いノリで、余計なことを考えずに、余計なことを求めすぎずに、ただライブに出て、ただステージに立ち、ただ歌を唄う。


お客さんがいようがいまいが、それでもライブは成立すると思う。
ライブハウスのステージで、スタッフの方に、照明を当ててもらいながら、音を出してもらいながら歌を唄う。

それだけでも、ライブは成立してると思う。
だって、そんなことまでして唄うのは、ライブくらいだから。


SNSが普及して、ネットの中で簡単に音楽に触れられるようになった。
現実の世界よりも、ネットの世界の方が触れてもらいやすくなった。


それでも、現実の世界でライブに出るっていうのは、大事なのかなって思ったりもする。


お客さんが来る来ないとか、集客云々とか、聴いてくれる人がいるいないとか以前に、現実の世界で音楽をやってる、現実の世界で歌を唄ってる、現実の世界で夢を追ってる、現実の世界で好きなことやってる、現実の世界でやりたいことをやってること自体が、自分の人生にとって、自分の日常生活にとって、とても重要なことだと思うから。


現実の世界の自分がいてこそのSNSだと思うから、やっぱりどこまでいっても、現実の世界の自分が何をやっているのかって大事なのかなって思う。

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