変態紳士 白嘉の価値観

変態紳士 白嘉(HAKKA)

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AV業界に思う事。素人男性にAVを見本にするなって言うけど、それは無理な話だと思う。

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現役のAV女優や元AV女優、AV男優なんかも、TwitterとかYouTubeで発信している『AVで見た知識や行為をマネしないでください。AVと現実をごっちゃにしないで下さい。』という言葉。


AVを見本にするな、AVを模範にするなって、正直無理だと思うんです。


理由として、男は基本的にエッチに関してAV以外から知識を得ることがないと思うので。
僕みたいにSEXした事がない人間は特に、正しいエッチの仕方なんて学ぶ機会ないし、子供の頃に親から教えてもらうことでもないし。
男としては、親から教わりたくないもんね。

親からSEXの正しいやり方を教わるのは気持ち悪いし。
女性は分からないけど、男は親から教わるのは嫌だと思う。
僕は嫌だしね。


エッチって、欲を持ってから興味持つから、真面目な調べ方なんてしないし。
しかも、AVで欲が満たされる事が浸透しちゃってるから、エッチな事はAVで知る時代ができちゃってるんですよね。


それだけ世の中に、AVという存在が確立してるわけです。
それだけ一般人にとって、AVという存在の影響が大きいという事でもある。
それだけAV作品が、一般人がやりたくなるような作品を提供しているという事でもある。
それだけ、一般人に刺激を与えてるという事でもある。


これだけ浸透して、これだけ影響が大きくなって、これだけ日常生活の中に当たり前のようにあるAVが、現実の世界で影響を与えないわけがないです。



だからこそ余計に、『AVで見た知識、行為を、マネしないでください。AVと現実をごっちゃにしないで下さい。』という言葉は、それは無理があると思うんです。



僕はまだ、AVはロマンだと思っていて、夢の世界だと思ってるし、そう思うような作品ばかり見てるので、現実的には思いにくいですが、SEXが好きな人にとっては、現実の中でやりたくなるものもあるんだろうなって思う。



エッチするという意味では、風俗という手段もあるだろうけど、風俗は正しいエッチのやり方を教える場ではない気がする。



AV業界は見本にするな!ではなく、参考にされる事を想定したうえで、作品づくりをする事も考えた方がいいと思うんです。



だって、そういう作品を提供してるのは、AV業界だからね。
作品を提供する側にも、それなりの責任はあると思う。
作品を通して、そういうプレイ、そういうテクがあるという知識を与えちゃってるわけだし。



影響力が大きくなった、AVでやってる事をマネする人が多くなってきた。
そう感じたのなら、作品を提供してきた側として、それなりの対策をやる必要があると思う。


マネをするな!という注意喚起も一つの方法でしょうが、正直作品を提供してる側がそれを言っても、残念ながら説得力がないです。

それだけ影響を与えてる、現実のエッチで実践されちゃってる。
そうだとしたら、実践しても害を与えないような、マネをされても問題が起きにくいような作品の作り方も、視野に入れた方がいいと思う。



やり方って、いろいろあると思うんです。



①正しいエッチのやり方を作品化する。

講座的なものは多分面白くなくて、あまり見られないと思うので、通常のAV作品同様にドラマにして、そういった手入れとかも盛り込んだストーリーにするとか。
ちゃんと抜きどころのある作品にしつつ、正しいエッチのやり方を教えられる作品。

そういった作品は、多くの人に見て欲しいのだとしたら、通常の作品よりも低価格にして、購入しやすいようにするとか、AV女優の特典を付けるとか、イベント参加券の特典を付けるとか。



②通常のAV作品とセットにして、2枚組の商品にする。

1枚は通常のAV作品で、2枚目にこの作品はこういった手入れをやってますよとか、女優さんや男優さんに事前にこういう事をやってもらってますよとか。
そういうのを紹介したり。
ただ、事務的な感じだと見ないので、それを見てもらえるように、抜きどころもちゃんと入れて。
AV女優のこういう正しいエッチのやり方をやって欲しいなぁみたいなメッセージも盛り込んだり。

好きな女優さんに言われたら、素直に受け止める人もいるとは思うんです。
そうじゃない人も多くいるとは思うけど、好きな女優さんに言われたら、自分も気をつけようってなる人もいるとは思うんです。
間違ったSEXをやる人が、一人でも減ってくれればいいわけだから、そういうサービスの提供の仕方も、マイナスではないと思う。


全ての作品で、そうする必要はないと思う。
そういう悪影響を及ぼしそうなもの、実践されたら害を与えそうなプレイを含んだ作品のみ、そういうのを取り入れてもいい気はする。


AVで、注意書き程度の文字とか文書はあったりもするけど、そこって早送りして、基本見ないから、作品の中で、女優さんが演じる中で、そういうメッセージ性を含んだ作品があってもいいんじゃないかなって思う。

やっぱり、見てもらえるような伝え方にしないと、ただ単に注意書きを書けばいいってわけじゃないと思う。


作品を提供してる側として、AV業界全体として、そういう取り組みも考えるべきだと思う。



子供のSNS利用にも言える事だけど、もう浸透しているもの、普及しているものって、規制をかけるのって難しいんですよね。
SNSだって、正しい知識で使う人と、間違った知識で使う人がいる。

そういうのも、ちゃんと教えることもないまま、先に普及しちゃってるから、自然に得た知識の中で、みんな使うわけです。
それを、どう捉えるか、どういう使い方をするかは、個人の問題だから、それってどうしようもない。


AVの場合は特に、エッチという欲から始まるものだから、自分の欲望のままに捉えちゃうし、自分の欲望どおりの使い方をしちゃうと思うんです。

しかも、誰かに教えてもらうわけじゃなく、自然の中で身についていくもので、どういうプレイの仕方が正しいのかなんて、誰から教わるわけでもないし、自分にしかない性癖も自然に身に付いてる中で、AVに触れるわけだから、AVでやってる事を体感したいと思うのも、人間の欲を考えたら、自然なことだと思います。


AV作品の中で行われてる行為って、絶対に見本にしちゃいけない事ばかりではないと思うんです。
例えば、恋人同士とか夫婦間で、SEXがマンネリ化している場合に、AV作品の中で行われてる事が、良いヒントを与える場合もあると思うんです。
恋人同士や夫婦の性生活を、良い意味で維持できるきっかけになる場合もあると思うんです。



AV女優やAV男優、メーカーにとっては、AVを見てもらう事で、生活が成り立ってるわけで、AVを見てもらう事で、その作品が成り立ってるわけでしょ。
見てもらう側なのに、提供してる側なのに、模範にしないでは、ちょっと違う気がするんです。



AVで見た知識を現実でやってはいけない。
AVで行われる行為を現実でやってはいけない。


それをAV業界の多くの人達が働きかけちゃうと、それはかえって『AVはやってはいけない事をやっている』『AVは悪いことをやっている』というイメージにもなってしまう。
そういうイメージが広まると、『AVは見ない方がいい』『AVを見てはいけない』という人が、増えちゃう可能性もあるわけです。


それって、AVに携わる人達が、かえって自分たちの首を苦しめることになる。
それは、AV女優の今後の人生にもマイナスになると思うんです。
子供が生まれた時とか、親はそんな悪い仕事をしてたのか?ってなっちゃうし。



作品を提供する側としては、見てもらえるものを提供しないといけないわけだし、見たくなるものを提供しないといけないわけだし、当然見るということは、現実の世界で何かしらの影響を与えるという事も考えないといけないし。


⬆︎に書いたような正しいエッチのやり方とか、いろんなプレイをする時の手入れや準備を作品の中で取り入れていく事で、AVに対して悪いイメージを抱いてる人達が、AV見た方がいいよ、AVで学んだ方がいいよって、思うかもしれないじゃないですか。

そうする事で、需要が広がる可能性だってあるし。
今までAVに触れてなかった人達が、AVに触れるようになる可能性もあるわけで。
社会的に良い影響を与える可能性もあるわけで。


少なくとも、実践してはいけないという働きかけを、いろんな人がやりすぎると、それを広めすぎると、需要が減っていってしまうと思う。
注意喚起が大事な時もあるだろうけど、あまりにもみんながみんなそれを言うと、かえってAV業界のイメージが悪くなるのでは?と、僕は思いました。



AVに限らず、ビジネスというのは、時代の変化に応じて、ニーズの変化に応じて、何かしらの変化をしていき、それに適応しないといけないので、そうやって社会の中で生き残り、存在感を示していかないといけないので、AV業界も大きな改革が必要なんじゃないかなぁと思う。








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