変態紳士 白嘉のオリジナルの詞

『人間なんてそんなもんなんだろう』

あの人は恋人と楽しく過ごしてる
あの人は家族と幸せに過ごしてる
あの人は多くのファンに愛されてる
あの人は人生がうまくいっている

同じ時代を生きてるのに
同じ瞬間を生きてるのに
僕と他人は全く違う
他人と比べる必要がなくても
人と触れ合いながら生きて
視野に入ってしまえば
誰だって気にはなるだろう

注目を浴びる人と注目されない人
興味を抱かれる人と抱かれない人
人は実力云々言うけれど
結局は人の好みに過ぎないだろう
見栄えが良ければ目を引くのだろう

同じ人間として産まれたのに
同じ人間として生きてるのに
他人には多くの魅力があるのに
僕にはほんのわずかなものしかない
人は平等を訴えているけど
本当は平等なんて求めてないだろう

自分が幸せならそれでいい
自分が一番優れていたい
自分が目立ちたい
自分が注目をされていたい
そこに平等なんて気持ちはないだろう
みんなで一緒に幸せになるより
自分が一番幸せでありたいんだろう
自分が一番輝いていたいのだろう

本音を言うと嫌われるから
美しい言葉でごまかしてるのだろう
自分勝手なワガママな気持ちを
美しい心があるように見せかけてるのだろう

それが人間なのであれば
平等なんてあるわけがない
与える愛よりも与えてもらう愛ばかり
求めてしまうのだろう

美しい言葉の奥には欲望がある
優しい言葉の奥には計算がある

人は他人の嘘を嫌いながら
自分自身は人に偽りの姿を見せている
人は他人の裏切りを憎みながら
自分自身も多くの人を裏切っている

結局 自分も他人も
同じことをやっているのに
それに気付かずに
他人に不満ばかり感じてるのだから
人間なんてそんなもんなんだろう