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『僕の詩(うた)』

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誰もが同じ歌い方で
同じ曲を唄ってる
オリジナルでさえも
誰もが同じ歌い方で
違う曲を唄ってる
誰もが同じ型にハマって
自分らしさとは
誰かを基準にすること?

どこか聴き慣れた
恋や愛の歌詞
美しい言葉と
優しい言葉で
決まったパターンと
決まった文字数で
型から外れないように
気をつけている

自由を訴えながらも
決まり事を選んでいる
みんなが同じ基準で
それが愛されている

子供の頃から
人と同じ事をするのが
いやだった僕は
歌を唄う事さえも
人とどこか外れてる
子供の頃から
みんなと同じになるのが
いやだった僕は
大衆受けしてるものが
いつも苦手だった

誰もが当たり前に
できてることが
僕にはできなかった
誰もがすぐに
できることも
僕にはできなかった
不器用な僕は
人の輪に入れなかった
みんなと一緒がいやだった僕は
人に合わせる事ができなかった
いつも独りを選んでた

僕に唄える曲は
限られている
僕に出せる声も
限られている
いつも僕よりも
人の方が優れている
いつも僕よりも
人の方が器用だ

僕は人よりも
苦手な事が多すぎて
できない事が多すぎて
何をやるにしても
人並みになれなかった

僕が僕らしく生きるほど
僕は人より劣っていく
僕が僕らしく生きるほど
僕は人に負けやすくなっていく

人はそんな僕の事を
少し距離を置き
少し遠い場所から
少しだけ同情をしている

もう人生の勝ち負けなんて
気にしてられない
幸せとか不幸なんて
気にしてられない
片思いや両思いなんて
恋愛なんて夢のまた夢

僕に書ける詩は
苦しんでる人
不幸を感じてる人と
共感しあえるもの
ただ  それだけ
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