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『命を大事にしろと言われるほど、僕は死にたくなる』

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誰に認められなくても
誰に支えられなくても
僕は僕の力で生きてきた

一番苦しかった時
助けてくれたのは誰か
一番辛かった時
助けてくれたのは誰か
あの時助けてくれた人がいて
今の自分がいると人はいうけれど
僕はそういう時に
いつも独りだった

誰かに甘えたくなっても
人は僕を避けようとする
僕が弱ってることに気付いても
誰も僕に手を差し伸べることはなかった

自分が一番弱ってる時に
誰も僕を助けてはくれなかった
自分が一番弱ってる時に
人は強くなる事ばかりを求めて
僕を更に苦しめる言葉をかけてきた
人は人を追い込んでばかりで
僕が弱っていても
元気だった頃と同じことを求める

苦しみのあとに喜びがある
つらいことのあとに 幸せが訪れる
僕の人生はそんな単純じゃなかった

苦しみのあとには苦しみがあった
つらいことのあとにも 
つらいことがあった
それを何年も何年も
繰り返す日々だった

僕のような人間を支えてあげよう
僕のような人間を応援してあげよう
そういう人は現実の世界に現れなかった

人に優しくすれば
その優しさを利用される
人に期待をすれば
見返りを求めるなと言われる

人生は残酷だと思った
人間は冷たい生き物だと思った

僕は自分の人生を諦めることで
楽な生き方をする道を選んだ
僕は自分の人生に期待しないことで
小さな幸せに満足する生き方を選んだ
僕はあらゆる欲を捨てて生きようと思った

僕は綺麗な言葉が嫌いになった
愛だとか夢が叶うとか
幸せになれるとか
僕の人生にそんなものは訪れなかった

人に期待をせず
人をアテにせず
人を信じずに
独りで生きるしかない

人を信じれない僕が悪いと
人は言う
人を愛せない僕が弱いと
人は言う

こんな人生を生きるくらいなら
死んだ方がマシだと思う
人は命を大事にしろと言うけれど
人は僕のことを大事にしてくれてない時点で
僕に命を大事にしろと言う資格はない

命を大事にしろと言うのなら
人を追い込むような言葉を人にぶつけるな
命を大事にしろと言うのなら
死にたくなるような言葉を投げかけるな
命を大事にしろと言うのなら
人を傷つけるような言葉を乱暴に使うな

命を大事にしろ  死ぬなという説教が
人を死に追い込む事に気づけよ
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