変態紳士 白嘉の人生史〜悲しみが気付かせてくれたもの

CDデビューと退職

CDデビュー。しかしそこから不幸の連続

2013年8月25日。
僕は、シングルリリースを記念して、レコ発のワンマンライブを行った。

実家の福岡から、わざわざ妹が来てくれた。
アーティスト仲間も来てくれた。

ところが、素直に喜べなかった。
僕は、10人は来てくれるんじゃないかと思っていた。
ところがライブに来てくれたのは、5人だった。


レコ発を迎えるまで、こんなに苦しんだのに。
苦しみに耐えてきた事を、いろんな人が知ってくれてるはずなのに。


レコ発のワンマンライブのノルマが、2000円×30枚。
実際に来てくれたのは、5人。
つまり、50,000円を自分で支払わないといけない。


次の仕事が決まってなくて、仕事行けたり行けなかったりしてたから収入もあまりない中だったので、この状況で5万円払うのはきつかった。


だから、僕は後悔をした。
CDなんかリリースしなきゃよかった。
CD出そうなんか思わなかったら、こんな苦しみを味わうこともなかった。


苦しい時に、誰も助けてくれないのはなぜ？
頼っていいよって言うわりに、一番苦しんでる時に助けてくれないのはなぜ？



そして、最悪の出来事は続いた。
レコ発後、通常は数週間で手売り用のCDが家に届くはずが、何週間経っても届かなかった。
1ヶ月、2ヶ月経っても届かない。
その間もライブ出てるのに。売るためのCDが手元に届かない。

同じ事務所のアーティスト仲間に聞いてみるも、通常は数週間で送られてくるので、1ヶ月経っても届かないのはおかしいと言われた。


事務所に催促をして、ようやく届いたのが11月くらいだったと思う。

CDが届かなかっただけでなく、カラオケ配信も実現されず、Amazonで売られることもなく、ニコ生出演も実現されず、結局事務所が信用できなくなって、僕は事務所を辞めてしまう。


そして、仕事も退職し、派遣の仕事で食い繋ぎ、経済苦に陥った事により、僕は再び音楽活動を辞めることになる。