変態紳士 白嘉の人生史〜悲しみが気付かせてくれたもの

変態紳士 白嘉(HAKKA)

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上京

福岡から東京へ

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歌手の夢を諦めた僕は、ただひたすら仕事をするために生きていた。
借金を返済するためだけに働き、借金を返済するためだけに、生きていた。

だんだん人生がつまらなくなっていった。

ビデオ屋の店長は、パチンコ帰りにお店に寄っては、パチンコに負けてると、八つ当たりで仕事を増やすような人だった。
その対応に、だんだん我慢できなくなっていった。

僕は、こんなことを我慢してまで、ここで働く必要があるのだろうかと思った。

そんな時、女子バレーで10代の女の子が日本代表で戦ってる姿を、テレビで見た。
メグカナ、サオリンの3人。

この時、純粋に思った。
10代の子が世界を相手に戦ってるのに、僕は何でこんなつまらない人生を送ってるのだろう。
どうせ苦しむなら、好きなことやって苦しんだ方がいい。

そう思い、250万円の借金を背負っているけど、歌手の夢を叶えるために上京する事を決意した。
親も誰も反対しなかった。

正社員として働いていたエロビデオ屋の仕事を退職。

2005年1月、手持ち15万円で福岡から上京し、東京で一人暮らしを始める。

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