変態紳士 白嘉の人生史〜悲しみが気付かせてくれたもの

高校生の時

平和な高校生活

3年間いじめられていた中学時代とは裏腹に、高校3年間はとても平和だった。
いじめられる事もなく、友達も普通にできて、話しかけてくれる人も、それなりにいた。

中学までは、自分から話しかけることがなかったが、高校の時は自分から友達の席に行って、自分から話しかけることもあった。

高校の時は、3年間同じ担任だった。
担任は、僕が目が悪い事を理解してくれていた事もあり、3年間ずっと一番前の真ん中 の席に固定してくれ、クラスメイトからも特に否定する事もなく、そういうので差別される事もなく、平和な日常を過ごせていた。


父親が事務用品の卸関係の会社を経営しており、僕は次期社長になる事が約束されていたため、就職活動はしなかった。
勉強は嫌いだった事と、家が貧乏でもあったため、大学に進学する事は全く考えてなかった。

高校3年の冬休みに、テレビでSPEEDを見て、歌手になりたい夢を持つ。

どうせ父親の会社で働くし、きっと融通もきくだろうから、歌手の夢を追いかけようと思った。


母親に歌手になりたい夢を告白すると、『別にいいっちゃない？好きにしたら！』という答えだった。
父親や兄弟も、家族の中で、誰一人として、僕の夢を反対する人はいなかった。