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第1章
第22話 魔法
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魔道具や魔石について聞いた後、俺たちはアヤメさんに案内されて厨房の勝手口から宿の裏に来た。
裏庭(?)は3m×10mくらいの広さがあり、端の方には小さな物置のような建物と、朝食前に顔を洗いに来た井戸があるだけの殺風景な場所だ。しかし、簡易的な塀と木が目隠しになっており、他の村人の目は気にしなくてよさそうだ。
「さて、それでは魔法について説明しますね。
先ほど言いましたように、皆さんのおへその上のあたりに魔石があるはずです」
アヤメさんがそう言うと、またもやミーコとコータはへそ上を押しながら首を傾げている。
「ふふ。人の魔石はとても小さいんです。それに、身体の中の方にありますから触っても分かりませんよ」
「なんだ、そっか~」
ミーコは残念そうに言い、コータはちょっと恥ずかしそうに頭を掻いている。
「それで、アリアには魔素という目に見えないものがあって、魔石はこの魔素を魔力に変換する役割があります。そしてその魔力を使って行使する力が魔法です。ですから、魔法を使うためには魔石から流れ出る魔力を感じるのが第一歩になります」
「ん? 魔石が魔素を魔力に変換するなら、魔道具にセットしている魔石は半永久的に使えるんですか?」
「いえ、魔石は単体では魔素を取り込むことができないらしいのです。生き物の体内から取り出された時点でその内にある魔素を使い切ったら、それ以上は魔力供給ができません」
「なるほど。あ、脱線してすみません」
「いえいえ。
では体内の魔力を感じる方法ですが、魔力は血と同じように常に身体中を廻っていますので、そのイメージを持って意識していきます」
アヤメさんはそこまで言うとノバラに何事かそっと囁き、ソレを聞いたノバラは急いで宿の中に戻っていった。
「では、胸の前で手を合わせて目を閉じてください。そして最初はおへその上あたりを強く意識します」
皆言われた通りに手を合わせ、目を閉じてへそ辺りに意識を集中する。と、アヤメさんが説明を続けていく。
「そこから右足、上に戻って左足、おへそまで戻って今度は右手の方へ、そのまま左手に移り、頭のてっぺんに。最後におへその上に戻ってきます。そういった感じに力が流れるようなイメージを繰り返してください」
とりあえず5周くらい流れをイメージしてみる。が、うん、何も感じないな…。
「ん~、なんかおへその辺りがポカポカしてきたっすね」
「え、そうなの? あたしは両手だけ風があたってる感じがするんだけど」
コータとミーコがそれぞれ声を上げる。
ポカポカねぇ…しないな。風もないし。気のせいじゃないのか?
「あら!? コータさんとミーコさんはもう魔力の流れをつかんだんでしょうか? すごいですわ! その感覚を忘れないように、そのまま繰り返していてくださいね」
マジか!!
なんだろう。どう見たってアイツらより俺やサーヤの方が魔法使いっぽいのに!
2人は「おお、これが!」とか「スゴーイ! あたしって天才!?」なだおとはしゃいだ声を上げている。クソッ!
スタートラインは同じはずなのにアイツらに先を越されるとは…。いや、サーヤもまだだから大丈夫だ!
って、ダメだ、集中集中!
再びへそに集中してから全身を廻るようイメージする。1周、2周、3周、……10周、…ダメだ。何も感じない。
と、そこにどこかへ行っていたノバラが戻ってきたらしい。
「お母さん、借りてきたよ。はい」
「ありがとう。ではコータさんとミーコさん、こちらに来てください。あ、ユウスケさんとサーヤさんも、一旦休憩にして、一緒に説明しましょうか」
「え? もう?」
ノバラが驚いて声を上げる。この世界の常識からしても、2人は早くできたようだ。…コイツらまさか、魔法チートありなのか?
「ええ、とっても早いけど、アリアではみんな5歳くらいから練習始めるでしょう? 彼らは大人だから感覚を掴むのが早いのかもしれないわね」
母娘の会話を聞きながら、焦る気持ちを抑えてアヤメさんの方に近づくと、手には小さめのペットボトルのような物が握られていた。
「ではコータさん、これを両手で縦に持ってください。それから、先ほどのように魔力の流れを感じながら、右手からこの魔道具を通って左手へと魔力を流すようイメージしてください」
あのペットボトルのようなものは魔道具だったのか。借りてきたと言ってたけど、何が始まるんだ?
コータは言われるままに魔道具を持ち、目を閉じて意識を集中させていく。
1分くらい何も起こらず、さっき魔力の流れを感じたのは結局気のせいだったのか? と疑い始めた頃だった。コータが「あっ!」と声を上げたと同時に「ボッ!」と音を上げて一瞬だけ魔道具の先に炎が出た。
「「わっ!」」「「おおぉ!」」
「何!? 今の! スゴ~イ! あたしもやりたい!!」
「じゃあミーコさんもやってみましょうか」
「はい!!」
特に説明もなく、ミーコが挑戦する。すると今度は緑色の炎が出た。
「ひゃっ!」「え? 緑!?」「「おおっ!」」
「え? え? 何で緑色? え~!?」
昔化学の授業でやった炎色反応の実験を思い出すな。緑色になるのは…銅だったか? まぁ関係ないだろうけど。コータの出した炎は赤い色だった。人によって色が違うのか?
「やっぱり赤と緑でしたね。この魔道具は魔力を流した人の最も適性のある属性がわかるんです。赤は火の属性、緑は風属性ですよ。魔力を感じたときの体が感じる変化でも、おおよその事はわかるんですけどね」
アヤメさんが説明してくれる。なるほど、属性を表すのか。あー、俺も早くやりたい!
「火属性! マジっすか!? おお~!! やった! 勇者っぽい!」
コータはガッツポーズで喜んでいる。が、ミーコはちょっと肩を落としている。
「風か~なんか地味っぽいな~。」
「そう? 別に地味じゃないし、ミーコに合ってると思うよ? 風って素早いイメージだし。」
「そうかな? …うん、風いいかも!」
「他にはどんな属性があるんですか?」
「他は、水が青、地がオレンジ、雷が黄色、闇が紫、氷が白の全部で7色ですね。さっき出たのは、今の時点で一番適性の高い属性です。もっと魔力を流すのが効率よくできるようになれば、適性が少しでもある属性の色は出せるようになりますよ」
「ええっ、ホント!? じゃあ全部の適性があったら7色に変わる火が出せるの?」
ミーコ、さすがにそれはないだろ。と思ったら、コータもワクワク顔でアヤメさんを見る。
「えーと、理論上はそうですね。そんな人は聞いたこともありませんが…」
ミーコとコータのキラキラな視線に、アヤメさんも若干困り顔で答えている。そりゃいないよな。そんな人がいたら、それこそ勇者とか賢者とかだろ。
しかし、他のはまぁイメージできるが、白い炎ってなんかイメージしづらいな。
その後も魔力の流れを感じるように、ミーコとコータはそれを早くできるように特訓した。
しかし、俺とサーヤはなかなか感じることができなかったため、特訓している間にミーコとコータには昨日マックスから借りた台車を返しに行ってもらった。
夕食前までひたすら特訓(と言ってもただ手を合わせて目を閉じてイメージするだけだが)を繰り返したが、結局俺もサーヤも魔力の流れを掴むことはできなかった。
裏庭(?)は3m×10mくらいの広さがあり、端の方には小さな物置のような建物と、朝食前に顔を洗いに来た井戸があるだけの殺風景な場所だ。しかし、簡易的な塀と木が目隠しになっており、他の村人の目は気にしなくてよさそうだ。
「さて、それでは魔法について説明しますね。
先ほど言いましたように、皆さんのおへその上のあたりに魔石があるはずです」
アヤメさんがそう言うと、またもやミーコとコータはへそ上を押しながら首を傾げている。
「ふふ。人の魔石はとても小さいんです。それに、身体の中の方にありますから触っても分かりませんよ」
「なんだ、そっか~」
ミーコは残念そうに言い、コータはちょっと恥ずかしそうに頭を掻いている。
「それで、アリアには魔素という目に見えないものがあって、魔石はこの魔素を魔力に変換する役割があります。そしてその魔力を使って行使する力が魔法です。ですから、魔法を使うためには魔石から流れ出る魔力を感じるのが第一歩になります」
「ん? 魔石が魔素を魔力に変換するなら、魔道具にセットしている魔石は半永久的に使えるんですか?」
「いえ、魔石は単体では魔素を取り込むことができないらしいのです。生き物の体内から取り出された時点でその内にある魔素を使い切ったら、それ以上は魔力供給ができません」
「なるほど。あ、脱線してすみません」
「いえいえ。
では体内の魔力を感じる方法ですが、魔力は血と同じように常に身体中を廻っていますので、そのイメージを持って意識していきます」
アヤメさんはそこまで言うとノバラに何事かそっと囁き、ソレを聞いたノバラは急いで宿の中に戻っていった。
「では、胸の前で手を合わせて目を閉じてください。そして最初はおへその上あたりを強く意識します」
皆言われた通りに手を合わせ、目を閉じてへそ辺りに意識を集中する。と、アヤメさんが説明を続けていく。
「そこから右足、上に戻って左足、おへそまで戻って今度は右手の方へ、そのまま左手に移り、頭のてっぺんに。最後におへその上に戻ってきます。そういった感じに力が流れるようなイメージを繰り返してください」
とりあえず5周くらい流れをイメージしてみる。が、うん、何も感じないな…。
「ん~、なんかおへその辺りがポカポカしてきたっすね」
「え、そうなの? あたしは両手だけ風があたってる感じがするんだけど」
コータとミーコがそれぞれ声を上げる。
ポカポカねぇ…しないな。風もないし。気のせいじゃないのか?
「あら!? コータさんとミーコさんはもう魔力の流れをつかんだんでしょうか? すごいですわ! その感覚を忘れないように、そのまま繰り返していてくださいね」
マジか!!
なんだろう。どう見たってアイツらより俺やサーヤの方が魔法使いっぽいのに!
2人は「おお、これが!」とか「スゴーイ! あたしって天才!?」なだおとはしゃいだ声を上げている。クソッ!
スタートラインは同じはずなのにアイツらに先を越されるとは…。いや、サーヤもまだだから大丈夫だ!
って、ダメだ、集中集中!
再びへそに集中してから全身を廻るようイメージする。1周、2周、3周、……10周、…ダメだ。何も感じない。
と、そこにどこかへ行っていたノバラが戻ってきたらしい。
「お母さん、借りてきたよ。はい」
「ありがとう。ではコータさんとミーコさん、こちらに来てください。あ、ユウスケさんとサーヤさんも、一旦休憩にして、一緒に説明しましょうか」
「え? もう?」
ノバラが驚いて声を上げる。この世界の常識からしても、2人は早くできたようだ。…コイツらまさか、魔法チートありなのか?
「ええ、とっても早いけど、アリアではみんな5歳くらいから練習始めるでしょう? 彼らは大人だから感覚を掴むのが早いのかもしれないわね」
母娘の会話を聞きながら、焦る気持ちを抑えてアヤメさんの方に近づくと、手には小さめのペットボトルのような物が握られていた。
「ではコータさん、これを両手で縦に持ってください。それから、先ほどのように魔力の流れを感じながら、右手からこの魔道具を通って左手へと魔力を流すようイメージしてください」
あのペットボトルのようなものは魔道具だったのか。借りてきたと言ってたけど、何が始まるんだ?
コータは言われるままに魔道具を持ち、目を閉じて意識を集中させていく。
1分くらい何も起こらず、さっき魔力の流れを感じたのは結局気のせいだったのか? と疑い始めた頃だった。コータが「あっ!」と声を上げたと同時に「ボッ!」と音を上げて一瞬だけ魔道具の先に炎が出た。
「「わっ!」」「「おおぉ!」」
「何!? 今の! スゴ~イ! あたしもやりたい!!」
「じゃあミーコさんもやってみましょうか」
「はい!!」
特に説明もなく、ミーコが挑戦する。すると今度は緑色の炎が出た。
「ひゃっ!」「え? 緑!?」「「おおっ!」」
「え? え? 何で緑色? え~!?」
昔化学の授業でやった炎色反応の実験を思い出すな。緑色になるのは…銅だったか? まぁ関係ないだろうけど。コータの出した炎は赤い色だった。人によって色が違うのか?
「やっぱり赤と緑でしたね。この魔道具は魔力を流した人の最も適性のある属性がわかるんです。赤は火の属性、緑は風属性ですよ。魔力を感じたときの体が感じる変化でも、おおよその事はわかるんですけどね」
アヤメさんが説明してくれる。なるほど、属性を表すのか。あー、俺も早くやりたい!
「火属性! マジっすか!? おお~!! やった! 勇者っぽい!」
コータはガッツポーズで喜んでいる。が、ミーコはちょっと肩を落としている。
「風か~なんか地味っぽいな~。」
「そう? 別に地味じゃないし、ミーコに合ってると思うよ? 風って素早いイメージだし。」
「そうかな? …うん、風いいかも!」
「他にはどんな属性があるんですか?」
「他は、水が青、地がオレンジ、雷が黄色、闇が紫、氷が白の全部で7色ですね。さっき出たのは、今の時点で一番適性の高い属性です。もっと魔力を流すのが効率よくできるようになれば、適性が少しでもある属性の色は出せるようになりますよ」
「ええっ、ホント!? じゃあ全部の適性があったら7色に変わる火が出せるの?」
ミーコ、さすがにそれはないだろ。と思ったら、コータもワクワク顔でアヤメさんを見る。
「えーと、理論上はそうですね。そんな人は聞いたこともありませんが…」
ミーコとコータのキラキラな視線に、アヤメさんも若干困り顔で答えている。そりゃいないよな。そんな人がいたら、それこそ勇者とか賢者とかだろ。
しかし、他のはまぁイメージできるが、白い炎ってなんかイメージしづらいな。
その後も魔力の流れを感じるように、ミーコとコータはそれを早くできるように特訓した。
しかし、俺とサーヤはなかなか感じることができなかったため、特訓している間にミーコとコータには昨日マックスから借りた台車を返しに行ってもらった。
夕食前までひたすら特訓(と言ってもただ手を合わせて目を閉じてイメージするだけだが)を繰り返したが、結局俺もサーヤも魔力の流れを掴むことはできなかった。
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誠に勝手ながら、こちらの作品は、2017年12月1日の投稿をもって無期限の休止にさせていただきます。次話からは2章に突入予定でおりますが、また書き溜めができれば再開するかと思います。気長にお待ちいただければ幸いです。ここまで読んでくださってありがとうございました。
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