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第1章
第6話 捜索
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昨日、春樹とコータが通った道を辿って山を登っていく。アスファルトの道は、夏の日差しを受けて照り返しが強く、酷く体力を奪われる。サーヤは運動は少し苦手で、体育なんかは中の下程度らしい。俺は中の上くらいではあるが、最近は身体を動かす事が極端に減っていたから体力はない。ゆえに自然と体育会系のミーコとコータが前を歩き、その後を俺、サーヤという順になっている。前の二人は春樹の話題や先ほどの水谷商店の一家の話で盛り上がっているが、俺とサーヤには話す余裕はあまりなかった。
10分ほど登ったところで、ちょうど木陰になる部分があった。土砂崩れ防止のためにセメントで固められた斜面にもたれかかって、しばし休憩をとる。ずっと影がほぼない状態だったので、とりあえず小休止して水分補給だ。
ここまでの道中、車は10数台通ったが歩く人などはなくかなり寂しい道だ。コータの話では、春樹は20分くらい登ったところの細い獣道を下りていったということだったが、方向音痴のコイツの言い分を100パーセント信用できない。そういうわけで周りの様子を観察しながら登ってきたが、例の女の人の声らしきものや、細い下りの獣道は今のところなかった。
5分くらいの休憩の後、また炎天下の中を歩き出し、注意深く周囲を観察する。いくつか条件に合いそうな獣道らしきものを発見したが、いずれもかなりの間、人が通ったような形跡はなかった。結局休憩から10分以上は登ったところで、前を進んでいたコータが声をあげた。
「あった!優介さん、ここっす!この道が先輩の入っていった道っすよ!間違いないっす!!」
見ると、確かに下っていく獣道に生えている草に、踏みつけられた痕がある。コータの言うとおり、ここで間違いなさそうだ。数メートル入っていったところで、幾分広いスペースが見える。
ここからは進みにくくなるだろうから、今のうちに軽く食っておこうということになり、露出した木の根や岩に腰掛けて、おにぎりやパンを食った。
この辺りは生い茂る木の葉が幾重にも重なって、アスファルト上に比べるとかなり涼しい。木々の間を駆け抜ける風が汗を乾かしていく。
しばらくここで休みたい気はするが、あまりゆっくりもしていられない。皆も同じ気持ちなのか、「涼しい」「気持ちいい」などとは口にするものの、言葉少なに素早く食べ、全員が食べ終えると同時に誰からともなく出発の準備をして立ち上がった。
それからしばらく、春樹の歩いた痕跡を辿って道なりに進む。距離にすると大したことはないが、湿り気のある地面に落ち葉が重なっており、下り道であることもあって、ゆっくり歩かなければ転びそうだ。実際、俺の後ろを歩くサーヤが、何度か転びそうになって「きゃっ」と小さな声を漏らしていた。それに、ところどころ脇から木の枝が突き出していたため、俺は先頭を進みながら、持ってきていた小さなナイフで枝を軽く払いつつ歩いた。
ゆっくり慎重に進んでいくと、突如道から春樹の痕跡が消えた。
「ここから道を外れたようだ。仕方ない、手分けして歩いた跡を探すぞ。」
そう皆に告げて捜索を始めた。
「あ!これは?」
「ちょっとこっち見てみて!」
割とすぐに別の2方向から声が上がる。ミーコとサーヤだ。俺は近くにいるミーコの方へ、コータはサーヤの方を確認しに行く。ミーコの見つけた方には、草が踏み潰されているところがあった。その周囲をよく見ると、すぐ近くにも同じように足跡のような部分があり、その向こうにも似たような間隔でポンポンと跡が続いている。大きさや歩幅などからして猪とか何か獣のものという気がする。
「優介さん、こっちの跡がそれっぽいっすよ!」
コータの声にそちらへ向かうと、確かになぎ倒された下草の感じから、人の通った痕跡のように感じる。手前に木の根と大き目の石があり、試しに一歩目をその木の根に、二歩目を石の上に、3歩目を倒れた草の上にと歩いてみると、ちょうど良い歩幅のように思えた。どうやら間違いなさそうだと、そのまま進むことしばし。同じように見失っては探して、痕跡を見つけては辿ってと数回繰り返したところで、急に目の前が崖のようになっている場所に出た。
崖の高さは3~4mといったところか。途中が若干抉れたようになっているので、ここから下におりたとは考えにくい。そう思いながら、ここから春樹がどちらへ向かったかとあたりを見回していると、
「ユウ兄!この下に何かある!」
とミーコが唐突に大声を上げる。崖の下を覗き込んでいたようだ。
「何かって、なに?」
「ん~、なんか石でできてる石像?じゃないけどえーとこういうの何て言うんだっけ…とにかく見てみてよ。」
要領を得ない答えに、仕方なくミーコの横に並んで下を覗き見る。そこには石造りの祠のようなものがあった。
「祠みたいだな。なんでこんなところに…。あれ?祠の向こうに何か光るものが落ちてないか?」
祠の陰になってよく見えないが、木漏れ日を反射しているのか、何かが時折チラチラと光っている。
「ほんとだ。何か光ってるね。もうちょっと見えないかな。」
「ちょとミーコ、危ないよ!」
ミーコが身を乗り出して見るのを、サーヤが止めようと腕をつかむ。
「もうちょっとで見えそうなんだけど。そうだ!」
そう言うとミーコはスマホを取り出し、カメラ機能にしてから手だけ突き出すようにして数枚写真を撮る。そして撮った画像をアップにして見始めた。ミーコにしてはなかなか機転がきくじゃないか。
「ユウ兄、これ、ストラップだ。…ハル兄のスマホに付けてるやつ。」
ミーコが震える声で弱弱しく告げる。
「春樹の!?見せてみろ!」
皆で画面を覗き込むと、確かに見覚えのあるストラップが写っていた。ここから落ちたのか?ここからは見えないがこの下にいるんだろうか?上でこれだけ騒いでるのに反応がないということは、気を失ってるとかもしかして…。最悪の事態が頭を過ぎる。
すかさずサーヤが自分のスマホを出して誰かに電話をかけると、崖下から着信を告げるメロディが小さく聞こえた。
春樹にかけてみたようだ。しばらく誰も言葉を発しない中、着信音だけがむなしく響く。
「ハル兄!そこにいるの?返事して!ハル兄ぃぃ!!!」
ミーコが叫ぶが返事はない。あたりの木や岩が反射するミーコの声が、エコーがかかったように返ってくるだけだ。
「落ち着け、ミーコ。姿は見えないんだ。スマホだけ落ちたのかもしれないし、どこかに移動したのかも。」
「そうっすよ!とりあえず、下に降りられるルートを探すっすよ!」
「でも、そこにいるかもしれないんだよ?これくらいの高さならなんとかなるよ!」
ミーコはもう待てない、と崖から向こうに突き出した木に捕まって後ろ向きに下りようとする。ちょうど祠の真上あたりだ。祠の上に着地して距離を稼ぐつもりか?怪談話とか苦手なくせにイイ度胸だなオイ!
「あんな不安定そうな硬いとこに着地とか無理だろ!」
「危ないよ。怪我したら春樹さん探せないし、戻るのも大変になるんだよ!」
「そうっすよ!どうしてもって言うなら自分が行くっすから!」
「「「「ああっっ!!」」」」
必死に止めようと、3人一斉に近付いたのが悪かったのか、ミーコが掴まっていた木の根元の地面が崩れて、ミーコの体が空中に放り出された。
「手を伸ばせ!」「ミーコ!」「つかまるっすよ!」
瞬間、なんとか助けようと皆手を伸ばすも、自分達の足元までもが崩れていく。これは全員、ケガは免れそうにない。まったく、森野兄妹のせいで散々な一日だ、クソッ!
10分ほど登ったところで、ちょうど木陰になる部分があった。土砂崩れ防止のためにセメントで固められた斜面にもたれかかって、しばし休憩をとる。ずっと影がほぼない状態だったので、とりあえず小休止して水分補給だ。
ここまでの道中、車は10数台通ったが歩く人などはなくかなり寂しい道だ。コータの話では、春樹は20分くらい登ったところの細い獣道を下りていったということだったが、方向音痴のコイツの言い分を100パーセント信用できない。そういうわけで周りの様子を観察しながら登ってきたが、例の女の人の声らしきものや、細い下りの獣道は今のところなかった。
5分くらいの休憩の後、また炎天下の中を歩き出し、注意深く周囲を観察する。いくつか条件に合いそうな獣道らしきものを発見したが、いずれもかなりの間、人が通ったような形跡はなかった。結局休憩から10分以上は登ったところで、前を進んでいたコータが声をあげた。
「あった!優介さん、ここっす!この道が先輩の入っていった道っすよ!間違いないっす!!」
見ると、確かに下っていく獣道に生えている草に、踏みつけられた痕がある。コータの言うとおり、ここで間違いなさそうだ。数メートル入っていったところで、幾分広いスペースが見える。
ここからは進みにくくなるだろうから、今のうちに軽く食っておこうということになり、露出した木の根や岩に腰掛けて、おにぎりやパンを食った。
この辺りは生い茂る木の葉が幾重にも重なって、アスファルト上に比べるとかなり涼しい。木々の間を駆け抜ける風が汗を乾かしていく。
しばらくここで休みたい気はするが、あまりゆっくりもしていられない。皆も同じ気持ちなのか、「涼しい」「気持ちいい」などとは口にするものの、言葉少なに素早く食べ、全員が食べ終えると同時に誰からともなく出発の準備をして立ち上がった。
それからしばらく、春樹の歩いた痕跡を辿って道なりに進む。距離にすると大したことはないが、湿り気のある地面に落ち葉が重なっており、下り道であることもあって、ゆっくり歩かなければ転びそうだ。実際、俺の後ろを歩くサーヤが、何度か転びそうになって「きゃっ」と小さな声を漏らしていた。それに、ところどころ脇から木の枝が突き出していたため、俺は先頭を進みながら、持ってきていた小さなナイフで枝を軽く払いつつ歩いた。
ゆっくり慎重に進んでいくと、突如道から春樹の痕跡が消えた。
「ここから道を外れたようだ。仕方ない、手分けして歩いた跡を探すぞ。」
そう皆に告げて捜索を始めた。
「あ!これは?」
「ちょっとこっち見てみて!」
割とすぐに別の2方向から声が上がる。ミーコとサーヤだ。俺は近くにいるミーコの方へ、コータはサーヤの方を確認しに行く。ミーコの見つけた方には、草が踏み潰されているところがあった。その周囲をよく見ると、すぐ近くにも同じように足跡のような部分があり、その向こうにも似たような間隔でポンポンと跡が続いている。大きさや歩幅などからして猪とか何か獣のものという気がする。
「優介さん、こっちの跡がそれっぽいっすよ!」
コータの声にそちらへ向かうと、確かになぎ倒された下草の感じから、人の通った痕跡のように感じる。手前に木の根と大き目の石があり、試しに一歩目をその木の根に、二歩目を石の上に、3歩目を倒れた草の上にと歩いてみると、ちょうど良い歩幅のように思えた。どうやら間違いなさそうだと、そのまま進むことしばし。同じように見失っては探して、痕跡を見つけては辿ってと数回繰り返したところで、急に目の前が崖のようになっている場所に出た。
崖の高さは3~4mといったところか。途中が若干抉れたようになっているので、ここから下におりたとは考えにくい。そう思いながら、ここから春樹がどちらへ向かったかとあたりを見回していると、
「ユウ兄!この下に何かある!」
とミーコが唐突に大声を上げる。崖の下を覗き込んでいたようだ。
「何かって、なに?」
「ん~、なんか石でできてる石像?じゃないけどえーとこういうの何て言うんだっけ…とにかく見てみてよ。」
要領を得ない答えに、仕方なくミーコの横に並んで下を覗き見る。そこには石造りの祠のようなものがあった。
「祠みたいだな。なんでこんなところに…。あれ?祠の向こうに何か光るものが落ちてないか?」
祠の陰になってよく見えないが、木漏れ日を反射しているのか、何かが時折チラチラと光っている。
「ほんとだ。何か光ってるね。もうちょっと見えないかな。」
「ちょとミーコ、危ないよ!」
ミーコが身を乗り出して見るのを、サーヤが止めようと腕をつかむ。
「もうちょっとで見えそうなんだけど。そうだ!」
そう言うとミーコはスマホを取り出し、カメラ機能にしてから手だけ突き出すようにして数枚写真を撮る。そして撮った画像をアップにして見始めた。ミーコにしてはなかなか機転がきくじゃないか。
「ユウ兄、これ、ストラップだ。…ハル兄のスマホに付けてるやつ。」
ミーコが震える声で弱弱しく告げる。
「春樹の!?見せてみろ!」
皆で画面を覗き込むと、確かに見覚えのあるストラップが写っていた。ここから落ちたのか?ここからは見えないがこの下にいるんだろうか?上でこれだけ騒いでるのに反応がないということは、気を失ってるとかもしかして…。最悪の事態が頭を過ぎる。
すかさずサーヤが自分のスマホを出して誰かに電話をかけると、崖下から着信を告げるメロディが小さく聞こえた。
春樹にかけてみたようだ。しばらく誰も言葉を発しない中、着信音だけがむなしく響く。
「ハル兄!そこにいるの?返事して!ハル兄ぃぃ!!!」
ミーコが叫ぶが返事はない。あたりの木や岩が反射するミーコの声が、エコーがかかったように返ってくるだけだ。
「落ち着け、ミーコ。姿は見えないんだ。スマホだけ落ちたのかもしれないし、どこかに移動したのかも。」
「そうっすよ!とりあえず、下に降りられるルートを探すっすよ!」
「でも、そこにいるかもしれないんだよ?これくらいの高さならなんとかなるよ!」
ミーコはもう待てない、と崖から向こうに突き出した木に捕まって後ろ向きに下りようとする。ちょうど祠の真上あたりだ。祠の上に着地して距離を稼ぐつもりか?怪談話とか苦手なくせにイイ度胸だなオイ!
「あんな不安定そうな硬いとこに着地とか無理だろ!」
「危ないよ。怪我したら春樹さん探せないし、戻るのも大変になるんだよ!」
「そうっすよ!どうしてもって言うなら自分が行くっすから!」
「「「「ああっっ!!」」」」
必死に止めようと、3人一斉に近付いたのが悪かったのか、ミーコが掴まっていた木の根元の地面が崩れて、ミーコの体が空中に放り出された。
「手を伸ばせ!」「ミーコ!」「つかまるっすよ!」
瞬間、なんとか助けようと皆手を伸ばすも、自分達の足元までもが崩れていく。これは全員、ケガは免れそうにない。まったく、森野兄妹のせいで散々な一日だ、クソッ!
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誠に勝手ながら、こちらの作品は、2017年12月1日の投稿をもって無期限の休止にさせていただきます。次話からは2章に突入予定でおりますが、また書き溜めができれば再開するかと思います。気長にお待ちいただければ幸いです。ここまで読んでくださってありがとうございました。
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