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5-03 捜し人の情報
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「パルマ・ティーフォ博士に会いたいなんて物好きっすね。この町では、変人で有名っすよ」
デムテン支部の受付に座っていたジュディ・ガミーヌは、リッカにパルマのことを聞かれると、開口一番にそう答えた。リッカがジュディにデムテンの地図をエインセルに同期してもらっている時のことだ。
「変人……ですか?」
思ってもいなかった言葉に、リッカは動揺しながら、何とか二の句を継いだ。しかし、ジュディは何を当然のことを、と言わんばかりに呆れた表情を浮かべると、
「変人っす。発明に集中するために、わざわざこんな平和な町のはずれに研究所を作るくらいっすよ。しかも、人を阻むための罠が至るところに張り巡らされているらしくて、この町の人は誰も足を踏み入れたことがないっす。なので、研究所の詳細な場所は、誰も知らないんすよ。ぶっちゃけ罠の先にあるかも分からないくらいっすから」
「へ、へぇ」
クルムから聞いた話より、パルマの傍若無人っぷりが更に色濃く出て来る。やはり地元の人だと、より一層パルマ・ティーフォという人物の行動が細かく耳に入り、実際に目にする機会も多いのだろう。
最初、ダイバースでクルムの口からパルマ・ティーフォという名前を聞いた時、リッカは心の中でどれほど凄い人なのだろうと思っていた。依頼者の要望に何でも応える完璧な発明家を頭の中で思い描いて、会えることをワクワクした。しかし、いざデムテンに到着して、パルマの話を聞く度に、リッカの中で作り上げていたパルマという人物像が、音を立てて崩れ落ちていくのが分かった。
「更にっす。店がたくさんある大通りに来るのも一、二か月に一度という徹底ぶりっすからね。しかも、規則性なんて皆無で、気が向いた時に降りて来るっす。いやはや、どうやって生きていることやら」
そんなに低い頻度でしかデムテンの大通りに現れず、しかもパルマの研究所の所在地も分からないのであれば、パルマを見つけるのは骨が折れそうだ。
世界政府のデムテン支部でも分からないとなると、望みは薄くなるが、リッカが自分の権力を使って世界政府の情報網を調べるしかあるまい。各町の支部が持つ情報より、大陸支部が管理している情報量の方が多いのだ。勿論、詳細度で言うと、支部が持つ情報の方が詳しいが、触りだけを知りたいのであれば、大陸支部の方が検索出来る可能性は高い。
しかし、それでどこまでパルマ・ティーフォに関する情報が出て来るかは分からない。
大きな口を叩いてクルム達と別れた手前、申し訳ないな、とリッカは頭を抱えながら、
「なら、ジュディさんもパルマ博士には会ったことがないということなんですね……」
落胆を隠しきれずに、そう呟いた。
「え? あるっすよ」
「――は?」
リッカの予想に反して、ジュディの口からは想定外の言葉が発せられた。信じられないものを見るように見つめたジュディの表情は、リッカの心情など知らずに、けろりと平然としたものだった。
先ほどのジュディの言葉と、今のジュディの言葉が食い違っていて、リッカは頭がこんがらがってしまう。
「え、いや、でも、今の話しぶりだとパルマ博士の居場所は分からず、どうやって生きているか分からないって……。だから、会ったことはないんじゃないんですか? 分かってる情報は、気紛れに町に降りて来ることだけって……」
自分の頭を整理しながら、リッカは言葉を紡いだ。
「ええ、だからパルマ博士の研究所はどこにあるかは分からないっすけど、町に降りて来る時にたまに顔を見かけたり、話したりはするっすね。自分、何だかんだデムテンに配属されてから三年以上は経つんで」
「ど、どんな人なんですか?」
思わぬ情報に対し、食いつくように問いかけるリッカに、ジュディは視線を明後日の方向に逸らす。その表情は、どこか気まずさそうなものだった。
「ええっと、初めて見た時はすごい人だって思ったっす。その時、男の人と一緒にいたんすけど、なんていうか二人とも別次元の存在に見えたっす。でも、その初対面の日以降、男の人は一切見なくなって、今はパルマ博士としか会わなくなったんすけど、今のパルマ博士は……んんっ、自分の口からは何とも言えないっすね。いやぁ、慣れって怖いっすわ」
ジュディはまくし立てるようにパルマのことを語るも、途中で口を噤んでしまった。中途半端に話されてしまうと、パルマ・ティーフォという存在が余計に分からなくなって来る。
「ってか、自分が説明しなくても、パルマ博士に会った時に、すぐに彼女の性格は分かるっすよ。一つだけ言うなら、パルマ博士に会いに行くのなら、覚悟することっすね」
「はぁ」
何を、とは問わなかった。これ以上質問をぶつけても意味がないだろうと判断したリッカは、もはや気の抜けた返事をすることしか出来なかった。
「おっ、エインセルの同期も終わったみたいっすね」
ジュディからエインセルを受け取ったリッカは、早速デムテンの地図を広げる。デムテンはリッカの想像よりも大きな町ではあったが、一日もあれば、その全貌を掴むことは可能だろう。
「ジュディさん、色々ありがとうございました」
リッカはエインセルをしまうと、ジュディに頭を下げてデムテン支部を出ようとした。ジュディは微笑みを浮かべながら、リッカを見送っていたが、
「あ!」
突然何かを思い出したかのように、一声を漏らした。リッカは何事かと足を止め、振り返る。ジュディは謝罪するように顔の前で手を合わせているところだった。
「すんません、デムテンとは直接関係ないんで、一つ言い忘れたことがあったっす」
軽い口調で話すジュディだったが、その顔は真剣そのものだ。リッカは出口に近付いていたところから、再びジュディの傍へと戻る。
「何ですか?」
ジュディは誰もいないことを確認するように、首を横にちらちらと振ると、人差し指を口に近付けて、
「最近の話っすが、隣町のハルバックで事件が発生したっす」
「事件……?」
ジュディの小声に合わせて、リッカの相槌も自ずと小さくなってしまう。ジュディは大袈裟にコクリと頷いた。
「そうっす。まだデムテンの人達には知られていない秘密事項なんすけど……。今から三日くらい前っすかね。ハルバックの一つの建物が爆発されたらしいっす。まぁ、誰も使っていない深夜の時間帯だったんで、幸いなことに被害に遭う人は一人もいなかったんすけどね。けれど、その凶悪犯はいまだ捕まっていないらしいっす」
「……もしかして、その凶悪犯がデムテンで何かする可能性があるということですか?」
発言の意図を先読みしたリッカは、自分の考えを言葉にする。しかし、ジュディは真剣だった表情を崩すと、溜め息一つ吐いた。
「まだ分かんないっすけどね。ハルバック支部から気を付けるようにって言われただけなんで。きっと向こうの支部も、僅かな可能性でも潰しておきたいと考えてるんすよ」
デムテン支部も、今ジュディが話したこと以上のことを伝えられていないのだろう。ジュディは投げやりに肩を落とした。
「どうして私にこの話を?」
「知っていると知らないのとでは、心持ちも変わって来るっすから。なので、リッカさんに簡易的な情報でも、とりあえずは共有しなければと思い至っただけっす。くれぐれも住民の人には伝えないように気をつけて欲しいっす」
「……ちなみに、ハルバックで事件が起こったことを、デムテンの人達に伝えない意図は? 今ジュディさんんが言ったように、町の人も知っているだけで、警戒心が生まれるかもしれませんよ」
ジュディの一挙手一投足を見逃さないように、リッカは見つめる。
「この町で危ない噂とかを流して、人々の安全な暮らしを壊すことは極力避けたいところっすから。余計な混乱とかは招きたくないんすよ」
ジュディは真剣な表情で言った。ジュディの言動からは、デムテンの人々を守るという意志が、ハッキリと伝わって来た。
「ちゃんと考えているんですね」
口調が軽いから何も考えていないのかと、リッカは失礼ながらに勝手に思い込んでいた。けれど、ジュディなりにしっかりとデムテンのことを慮っているのだ。世界政府に所属しているから、やはりジュディも人並み以上に正義感が強い。
「あはは、褒めても何も出ないっすよ。それに自分がこうして言えるのは、頼りになる先輩達がいるからっす」
無邪気な笑みを浮かべながら、ジュディは言った。
今は外回りをしていてデムテン支部にはいないが、デムテン支部はジュディを含めて三人で構成されている。ジュディがそこまで言うということは、経験豊富で腕の立つ人物達なのだろう。
仮にデムテンで何かが起きても、デムテン支部の人がいれば大丈夫だ――、素直にそう思わせてくれる力強さがあった。
「色々とありがとうございました」
「大した話も出来なかったですが、少しでも役に立ったなら嬉しいっす。パルマ博士に会えるといいっすね!」
大きく頭を下げたリッカに、ジュディは何事もないように明朗に言う。
「はい!」
リッカは満面の笑みを浮かべると、そのままデムテン支部を出て行った。
「パルマ・ティーフォ博士に会いたいなんて物好きっすね。この町では、変人で有名っすよ」
デムテン支部の受付に座っていたジュディ・ガミーヌは、リッカにパルマのことを聞かれると、開口一番にそう答えた。リッカがジュディにデムテンの地図をエインセルに同期してもらっている時のことだ。
「変人……ですか?」
思ってもいなかった言葉に、リッカは動揺しながら、何とか二の句を継いだ。しかし、ジュディは何を当然のことを、と言わんばかりに呆れた表情を浮かべると、
「変人っす。発明に集中するために、わざわざこんな平和な町のはずれに研究所を作るくらいっすよ。しかも、人を阻むための罠が至るところに張り巡らされているらしくて、この町の人は誰も足を踏み入れたことがないっす。なので、研究所の詳細な場所は、誰も知らないんすよ。ぶっちゃけ罠の先にあるかも分からないくらいっすから」
「へ、へぇ」
クルムから聞いた話より、パルマの傍若無人っぷりが更に色濃く出て来る。やはり地元の人だと、より一層パルマ・ティーフォという人物の行動が細かく耳に入り、実際に目にする機会も多いのだろう。
最初、ダイバースでクルムの口からパルマ・ティーフォという名前を聞いた時、リッカは心の中でどれほど凄い人なのだろうと思っていた。依頼者の要望に何でも応える完璧な発明家を頭の中で思い描いて、会えることをワクワクした。しかし、いざデムテンに到着して、パルマの話を聞く度に、リッカの中で作り上げていたパルマという人物像が、音を立てて崩れ落ちていくのが分かった。
「更にっす。店がたくさんある大通りに来るのも一、二か月に一度という徹底ぶりっすからね。しかも、規則性なんて皆無で、気が向いた時に降りて来るっす。いやはや、どうやって生きていることやら」
そんなに低い頻度でしかデムテンの大通りに現れず、しかもパルマの研究所の所在地も分からないのであれば、パルマを見つけるのは骨が折れそうだ。
世界政府のデムテン支部でも分からないとなると、望みは薄くなるが、リッカが自分の権力を使って世界政府の情報網を調べるしかあるまい。各町の支部が持つ情報より、大陸支部が管理している情報量の方が多いのだ。勿論、詳細度で言うと、支部が持つ情報の方が詳しいが、触りだけを知りたいのであれば、大陸支部の方が検索出来る可能性は高い。
しかし、それでどこまでパルマ・ティーフォに関する情報が出て来るかは分からない。
大きな口を叩いてクルム達と別れた手前、申し訳ないな、とリッカは頭を抱えながら、
「なら、ジュディさんもパルマ博士には会ったことがないということなんですね……」
落胆を隠しきれずに、そう呟いた。
「え? あるっすよ」
「――は?」
リッカの予想に反して、ジュディの口からは想定外の言葉が発せられた。信じられないものを見るように見つめたジュディの表情は、リッカの心情など知らずに、けろりと平然としたものだった。
先ほどのジュディの言葉と、今のジュディの言葉が食い違っていて、リッカは頭がこんがらがってしまう。
「え、いや、でも、今の話しぶりだとパルマ博士の居場所は分からず、どうやって生きているか分からないって……。だから、会ったことはないんじゃないんですか? 分かってる情報は、気紛れに町に降りて来ることだけって……」
自分の頭を整理しながら、リッカは言葉を紡いだ。
「ええ、だからパルマ博士の研究所はどこにあるかは分からないっすけど、町に降りて来る時にたまに顔を見かけたり、話したりはするっすね。自分、何だかんだデムテンに配属されてから三年以上は経つんで」
「ど、どんな人なんですか?」
思わぬ情報に対し、食いつくように問いかけるリッカに、ジュディは視線を明後日の方向に逸らす。その表情は、どこか気まずさそうなものだった。
「ええっと、初めて見た時はすごい人だって思ったっす。その時、男の人と一緒にいたんすけど、なんていうか二人とも別次元の存在に見えたっす。でも、その初対面の日以降、男の人は一切見なくなって、今はパルマ博士としか会わなくなったんすけど、今のパルマ博士は……んんっ、自分の口からは何とも言えないっすね。いやぁ、慣れって怖いっすわ」
ジュディはまくし立てるようにパルマのことを語るも、途中で口を噤んでしまった。中途半端に話されてしまうと、パルマ・ティーフォという存在が余計に分からなくなって来る。
「ってか、自分が説明しなくても、パルマ博士に会った時に、すぐに彼女の性格は分かるっすよ。一つだけ言うなら、パルマ博士に会いに行くのなら、覚悟することっすね」
「はぁ」
何を、とは問わなかった。これ以上質問をぶつけても意味がないだろうと判断したリッカは、もはや気の抜けた返事をすることしか出来なかった。
「おっ、エインセルの同期も終わったみたいっすね」
ジュディからエインセルを受け取ったリッカは、早速デムテンの地図を広げる。デムテンはリッカの想像よりも大きな町ではあったが、一日もあれば、その全貌を掴むことは可能だろう。
「ジュディさん、色々ありがとうございました」
リッカはエインセルをしまうと、ジュディに頭を下げてデムテン支部を出ようとした。ジュディは微笑みを浮かべながら、リッカを見送っていたが、
「あ!」
突然何かを思い出したかのように、一声を漏らした。リッカは何事かと足を止め、振り返る。ジュディは謝罪するように顔の前で手を合わせているところだった。
「すんません、デムテンとは直接関係ないんで、一つ言い忘れたことがあったっす」
軽い口調で話すジュディだったが、その顔は真剣そのものだ。リッカは出口に近付いていたところから、再びジュディの傍へと戻る。
「何ですか?」
ジュディは誰もいないことを確認するように、首を横にちらちらと振ると、人差し指を口に近付けて、
「最近の話っすが、隣町のハルバックで事件が発生したっす」
「事件……?」
ジュディの小声に合わせて、リッカの相槌も自ずと小さくなってしまう。ジュディは大袈裟にコクリと頷いた。
「そうっす。まだデムテンの人達には知られていない秘密事項なんすけど……。今から三日くらい前っすかね。ハルバックの一つの建物が爆発されたらしいっす。まぁ、誰も使っていない深夜の時間帯だったんで、幸いなことに被害に遭う人は一人もいなかったんすけどね。けれど、その凶悪犯はいまだ捕まっていないらしいっす」
「……もしかして、その凶悪犯がデムテンで何かする可能性があるということですか?」
発言の意図を先読みしたリッカは、自分の考えを言葉にする。しかし、ジュディは真剣だった表情を崩すと、溜め息一つ吐いた。
「まだ分かんないっすけどね。ハルバック支部から気を付けるようにって言われただけなんで。きっと向こうの支部も、僅かな可能性でも潰しておきたいと考えてるんすよ」
デムテン支部も、今ジュディが話したこと以上のことを伝えられていないのだろう。ジュディは投げやりに肩を落とした。
「どうして私にこの話を?」
「知っていると知らないのとでは、心持ちも変わって来るっすから。なので、リッカさんに簡易的な情報でも、とりあえずは共有しなければと思い至っただけっす。くれぐれも住民の人には伝えないように気をつけて欲しいっす」
「……ちなみに、ハルバックで事件が起こったことを、デムテンの人達に伝えない意図は? 今ジュディさんんが言ったように、町の人も知っているだけで、警戒心が生まれるかもしれませんよ」
ジュディの一挙手一投足を見逃さないように、リッカは見つめる。
「この町で危ない噂とかを流して、人々の安全な暮らしを壊すことは極力避けたいところっすから。余計な混乱とかは招きたくないんすよ」
ジュディは真剣な表情で言った。ジュディの言動からは、デムテンの人々を守るという意志が、ハッキリと伝わって来た。
「ちゃんと考えているんですね」
口調が軽いから何も考えていないのかと、リッカは失礼ながらに勝手に思い込んでいた。けれど、ジュディなりにしっかりとデムテンのことを慮っているのだ。世界政府に所属しているから、やはりジュディも人並み以上に正義感が強い。
「あはは、褒めても何も出ないっすよ。それに自分がこうして言えるのは、頼りになる先輩達がいるからっす」
無邪気な笑みを浮かべながら、ジュディは言った。
今は外回りをしていてデムテン支部にはいないが、デムテン支部はジュディを含めて三人で構成されている。ジュディがそこまで言うということは、経験豊富で腕の立つ人物達なのだろう。
仮にデムテンで何かが起きても、デムテン支部の人がいれば大丈夫だ――、素直にそう思わせてくれる力強さがあった。
「色々とありがとうございました」
「大した話も出来なかったですが、少しでも役に立ったなら嬉しいっす。パルマ博士に会えるといいっすね!」
大きく頭を下げたリッカに、ジュディは何事もないように明朗に言う。
「はい!」
リッカは満面の笑みを浮かべると、そのままデムテン支部を出て行った。
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