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第三話「宇宙活動部っ!」①
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「宇宙……活動部……?」
部室……と言っても、倉庫だった小部屋を使ってるらしく、窓もない四畳半程度のとっても狭い部屋。
小さなテーブルと丸椅子が四つ……それ以外には見事なまでに何もない。
「せやっ! もうあたしら二人しかおらんなってもうたんやけど、なかなかに由緒正しい歴史ある部活なんやで!」
「活動目的は、ズバリ……課外体験を通じて、来るべき惑星移住の日に備えて、コロニー外の環境に適応すべく、様々なチャレンジをしよう……そんな感じですわ」
「……あ、あの……具体的……なにを」
ちなみに、目の前には入部届。
大時代なことに有機ペーパー……紙にコピーされた書類形式。
日付と自分の名前を書いて、生体認証シグネチャー……要するに指紋を捺印すれば終わり。
……なんだけど、その前に詳しく話をって事でサインは保留中。
エスクロンでは、契約は絶対にして、神聖不可侵とされている。
細かい字でながながと書かれた規約も最後までちゃんと読んで、契約内容を理解した上で、サインはするものなのだ。
ひとまず、解るような解らないようなざっくりとした説明をしてもらったところではあるんだけど。
……様々なチャレンジって何?
コロニー外活動って……宇宙服着て、コロニー外壁でも散歩するとか、そんななのだろうか?
……宇宙空間での無重力環境作業とか、あれってそんなお気楽なもんじゃないよ。
宇宙ってのは、些細なミスであっさり人が死ぬ過酷な世界。
そんな高校の部活で……なんて、さすがにちょっと……。
「そうね……。わたくし達の目的はズバリ、惑星クオン……地上世界に降りた上で、その環境体験調査……と言っても、先代の方々の話だと、森のなかでハンモック吊って、皆で昼寝してきたとか、お茶会開いたとか……割と呑気な活動だったみたいですわ」
「せやで! 地上を当てもなくウロウロして、記録映像撮影とかサンプル回収とか、そんなガクジュツテキなお硬い活動やない。まぁ、公園に遊びにいくようなもんやから、気楽なもんやで!」
「……惑星クオン。開発中惑星……環境変動も結構ハード。定期便……ない。どうやって行く……つもり?」
色々疑問が湧きまくる……なんだか、物凄く気楽に考えてるみたいだけど。
コロニー暮らしがいきなり地上降下とか、かなり無理があるような……。
少なくとも、公園に散歩行くような気楽さとは程遠い……多くの物資を浪費して、多大なバックアップを用意の上で、いくつもリスクを承知して……。
惑星探査ってのは、そう言うもの。
けど、過去の実績とかあったりするのだろうか。
先輩方の話からは、そんな感じのニュアンスが感じられる。
部活ってことなら、学校のデータベースに記録があるだろうから、自分で調べてみよう。
サインは納得した上で……これ常識です。
学内ネットワーク、ワイヤレスIF(インターフェイス)でダイレクトリンクアクセス。
管理AIシステムとコンタクト。
ID認証、ネットワークアクセス許可……受領(コネクト)。
過去の宇宙活動部活動実績の閲覧申請。
エラー?
権限不足……?
なにこれ……生徒権限って、ほぼ何にも出来ない。
時間割とか、行事予定が見れるくらい……。
個人データ領域はあるみたいだけど、学外からはアクセス不可……ノート代わりにすらならない。
結論:全然なってない。
ならば、権限追加要求。
エラー……。
『一般生徒権限では、許可されてない操作』
……イラッ。
そう言うこと言っちゃう?
システム強制介入の上で権限上乗せ……強制認証……受領。
と言うか、あっさり強制介入できちゃったよ……。
最新鋭サイバーコネクト保有者……舐めないでください。キリッ!
「宇宙活動部」の活動記録……今度はすんなり見せてもらえた。
教師と同レベル権限付与したから、流石に余裕だったね。
最新データの日付は3年前……2668年。
確かに、記録映像には同じ制服着た女子高生が楽しそうに、赤茶けた荒れ地にテント張ってたり、テーブル広げて、お茶会開いてるような写真が残ってた。
背の低い木々や、まばらな草原……いや、コレは地衣類かな。
多分、コケの類がびっしり生えてる。
このコケが酸素を生み出し、時間をかけて、岩を侵食して湿った土へと変えていくと……そう言うものらしい。
酸素濃度調整なんて、太陽衛星でも打ち上げて、光合成ナノマシンをバッサバッサと空中散布すれば、あっという間にいい感じに出来るんだけど、自然環境下でゆるゆると調整するつもりらしい……そりゃあ、10年単位とかかかるよ。
下手したら、100年経っても無理なんじゃないかなー。
気が長いのにもホドがあるよ……。
でも、エスクロンの熱帯雨林ジャングルでも地面は基本コケだった。
寝そべるとひんやりしてて、フカフカで気持ちいいんだよね。
とにかく、開発中惑星にありがちな殺風景な風景。
分厚い雲が背景に写ってて、タイミングよく幾重もの稲光まで捉えてる。
そんな中で、生足の女子高生がブイサインとかして、満面の笑顔でじゃれ合ってる光景は、何ともシュールさを感じさせる……。
場面によっては、普通にパンツ全開だったり、皆で池みたいな所に素っ裸で入ってたり、こんなもんを記録として残しといて良いのかと問い詰めたくなるような代物も記録されていた。
まぁ、微妙なとこはうまい具合に隠れてたり、ガスってて見えなかったりしてるんだけど……。
ちょっと男性諸君には、刺激が強いかもしれない……なんか、見ちゃいけないものを見てしまったような気も……。
……なにこれ?
何よりも、当時の環境情報の記録を見て、驚愕する……。
気温3度
気圧 719hPa
酸素濃度18%
タフな子達? いやいやいや……これは私でも辛い。
3度とかで、生足とか拷問だし、酸素濃度18%ってかなり、危うい……ぶっちゃけ死人が出かねない。
気圧も700hPaなんて、地球で言うと3000m級の高地と変わらないレベル。
ポテチの袋とかパンパンになって、つついたら、はじけ飛ぶとかそんな感じ。
そもそも、人間ってのは、酸素濃度21%の空気の中で生きる事を想定されて、その人体システムが構成されている。
これは、宇宙時代になっても変わってない……人間そんな簡単に進化出来たら、誰も苦労しない。
人間の呼気は酸素濃度16%、要するに外界との酸素濃度差異、5%分の酸素を取り込むことで生存している。
外気が18%だと取り込める酸素量は2%……通常の2/5となってしまう。
死人が出かねないってのは、そう言うこと……そもそも、この18%がデッドラインと言われており、この辺でもう意識が朦朧としだしたりで、普通に危ない。
なお、16%以下の酸素濃度の空気は、体内から逆に酸素が奪われてしまうので、最悪一呼吸で意識不明となる可能性もある……要するに、毒ガスと変わりないのです。
酸素ってのは、ほんの数%の濃度差異で人を活かしも殺しもする……そう言うもの。
SFモノで、コロニーの住民を毒ガスで虐殺とかそんな話もあるけれど、そんなまどろっこしい事しないで、酸素濃度をちょいって下げるだけで、密閉空間の住民なんてあっさり全滅する。
……宇宙ってのは、怖いところなのです。
さすが、開発中だけに普通に過酷すぎる環境……。
でも、存外元気そうに見えるのは……。
これはあれかな? この学校の制服のおかげなんじゃなかろうか。
……これって、何気によく出来てて、急激な温度変化、気圧変動なんかを検知すると、ナノマシンによる環境保護シールドを展開するデバイスが標準で付いてる。
未開惑星探索用とか非常用で、生存可能な環境を半径10mくらいのフィールド状に維持する環境保護フィールドデバイスってのがあるんだけど、それのパーソナル版ってところ。
さすがに、長時間は持たないだろうけど、周囲1m程度の範囲で、一気圧、25度、酸素濃度20%の環境を維持できるはずだった。
襟のところをひっくり返すと、コンビニ袋みたいな薄っぺらい素材で出来た半透明の簡易ヘルメットが出て来て、頭からすっぽりかぶれるようにもなっている。
汚れや汗なんかも、生地に織り込まれたナノマシンが分解してくれるから、着たきりスズメでも問題ない……とっても、スグレモノ。
もっともこれは……ナノマシンの分解活動時に、肌が直接触れてるとザワザワして気持ち悪いって欠点もあるんだけど、上着とかなら別に問題にならない。
なお、同じ理由で下着には採用されてない……前にエリコお姉さまが試作品を持ってきて、試着してひどい目にあった。
具体的にどうなったのかは、あんまり言いたくない……人前じゃなくて良かったとだけ言っておく……。
ユリでも色っぽい声とか出せるんだなぁと、自分でもびっくり。
それに、口に含むと酸素を発生し続ける酸素タブレットも、制服のポケットなどに仕込まれてるから、万が一、真空中に制服姿で放り出されても、1、2時間程度なら生き延びれるようになってる。
制服着てる時に、そんな生き死に関わる状況ってのは、あまり想像しにくいのだけど。
コロニーって、隔壁一枚向こうは真空……そう言う世界。
いつ何時起きるやもしれない非常事態を想定してる……という事なんだろう。
けど、だからと言って制服姿で、こんな中途半端な環境の惑星の地上まで行って、大はしゃぎする。
……ゴメン、やっぱり意味わかんない。
部室……と言っても、倉庫だった小部屋を使ってるらしく、窓もない四畳半程度のとっても狭い部屋。
小さなテーブルと丸椅子が四つ……それ以外には見事なまでに何もない。
「せやっ! もうあたしら二人しかおらんなってもうたんやけど、なかなかに由緒正しい歴史ある部活なんやで!」
「活動目的は、ズバリ……課外体験を通じて、来るべき惑星移住の日に備えて、コロニー外の環境に適応すべく、様々なチャレンジをしよう……そんな感じですわ」
「……あ、あの……具体的……なにを」
ちなみに、目の前には入部届。
大時代なことに有機ペーパー……紙にコピーされた書類形式。
日付と自分の名前を書いて、生体認証シグネチャー……要するに指紋を捺印すれば終わり。
……なんだけど、その前に詳しく話をって事でサインは保留中。
エスクロンでは、契約は絶対にして、神聖不可侵とされている。
細かい字でながながと書かれた規約も最後までちゃんと読んで、契約内容を理解した上で、サインはするものなのだ。
ひとまず、解るような解らないようなざっくりとした説明をしてもらったところではあるんだけど。
……様々なチャレンジって何?
コロニー外活動って……宇宙服着て、コロニー外壁でも散歩するとか、そんななのだろうか?
……宇宙空間での無重力環境作業とか、あれってそんなお気楽なもんじゃないよ。
宇宙ってのは、些細なミスであっさり人が死ぬ過酷な世界。
そんな高校の部活で……なんて、さすがにちょっと……。
「そうね……。わたくし達の目的はズバリ、惑星クオン……地上世界に降りた上で、その環境体験調査……と言っても、先代の方々の話だと、森のなかでハンモック吊って、皆で昼寝してきたとか、お茶会開いたとか……割と呑気な活動だったみたいですわ」
「せやで! 地上を当てもなくウロウロして、記録映像撮影とかサンプル回収とか、そんなガクジュツテキなお硬い活動やない。まぁ、公園に遊びにいくようなもんやから、気楽なもんやで!」
「……惑星クオン。開発中惑星……環境変動も結構ハード。定期便……ない。どうやって行く……つもり?」
色々疑問が湧きまくる……なんだか、物凄く気楽に考えてるみたいだけど。
コロニー暮らしがいきなり地上降下とか、かなり無理があるような……。
少なくとも、公園に散歩行くような気楽さとは程遠い……多くの物資を浪費して、多大なバックアップを用意の上で、いくつもリスクを承知して……。
惑星探査ってのは、そう言うもの。
けど、過去の実績とかあったりするのだろうか。
先輩方の話からは、そんな感じのニュアンスが感じられる。
部活ってことなら、学校のデータベースに記録があるだろうから、自分で調べてみよう。
サインは納得した上で……これ常識です。
学内ネットワーク、ワイヤレスIF(インターフェイス)でダイレクトリンクアクセス。
管理AIシステムとコンタクト。
ID認証、ネットワークアクセス許可……受領(コネクト)。
過去の宇宙活動部活動実績の閲覧申請。
エラー?
権限不足……?
なにこれ……生徒権限って、ほぼ何にも出来ない。
時間割とか、行事予定が見れるくらい……。
個人データ領域はあるみたいだけど、学外からはアクセス不可……ノート代わりにすらならない。
結論:全然なってない。
ならば、権限追加要求。
エラー……。
『一般生徒権限では、許可されてない操作』
……イラッ。
そう言うこと言っちゃう?
システム強制介入の上で権限上乗せ……強制認証……受領。
と言うか、あっさり強制介入できちゃったよ……。
最新鋭サイバーコネクト保有者……舐めないでください。キリッ!
「宇宙活動部」の活動記録……今度はすんなり見せてもらえた。
教師と同レベル権限付与したから、流石に余裕だったね。
最新データの日付は3年前……2668年。
確かに、記録映像には同じ制服着た女子高生が楽しそうに、赤茶けた荒れ地にテント張ってたり、テーブル広げて、お茶会開いてるような写真が残ってた。
背の低い木々や、まばらな草原……いや、コレは地衣類かな。
多分、コケの類がびっしり生えてる。
このコケが酸素を生み出し、時間をかけて、岩を侵食して湿った土へと変えていくと……そう言うものらしい。
酸素濃度調整なんて、太陽衛星でも打ち上げて、光合成ナノマシンをバッサバッサと空中散布すれば、あっという間にいい感じに出来るんだけど、自然環境下でゆるゆると調整するつもりらしい……そりゃあ、10年単位とかかかるよ。
下手したら、100年経っても無理なんじゃないかなー。
気が長いのにもホドがあるよ……。
でも、エスクロンの熱帯雨林ジャングルでも地面は基本コケだった。
寝そべるとひんやりしてて、フカフカで気持ちいいんだよね。
とにかく、開発中惑星にありがちな殺風景な風景。
分厚い雲が背景に写ってて、タイミングよく幾重もの稲光まで捉えてる。
そんな中で、生足の女子高生がブイサインとかして、満面の笑顔でじゃれ合ってる光景は、何ともシュールさを感じさせる……。
場面によっては、普通にパンツ全開だったり、皆で池みたいな所に素っ裸で入ってたり、こんなもんを記録として残しといて良いのかと問い詰めたくなるような代物も記録されていた。
まぁ、微妙なとこはうまい具合に隠れてたり、ガスってて見えなかったりしてるんだけど……。
ちょっと男性諸君には、刺激が強いかもしれない……なんか、見ちゃいけないものを見てしまったような気も……。
……なにこれ?
何よりも、当時の環境情報の記録を見て、驚愕する……。
気温3度
気圧 719hPa
酸素濃度18%
タフな子達? いやいやいや……これは私でも辛い。
3度とかで、生足とか拷問だし、酸素濃度18%ってかなり、危うい……ぶっちゃけ死人が出かねない。
気圧も700hPaなんて、地球で言うと3000m級の高地と変わらないレベル。
ポテチの袋とかパンパンになって、つついたら、はじけ飛ぶとかそんな感じ。
そもそも、人間ってのは、酸素濃度21%の空気の中で生きる事を想定されて、その人体システムが構成されている。
これは、宇宙時代になっても変わってない……人間そんな簡単に進化出来たら、誰も苦労しない。
人間の呼気は酸素濃度16%、要するに外界との酸素濃度差異、5%分の酸素を取り込むことで生存している。
外気が18%だと取り込める酸素量は2%……通常の2/5となってしまう。
死人が出かねないってのは、そう言うこと……そもそも、この18%がデッドラインと言われており、この辺でもう意識が朦朧としだしたりで、普通に危ない。
なお、16%以下の酸素濃度の空気は、体内から逆に酸素が奪われてしまうので、最悪一呼吸で意識不明となる可能性もある……要するに、毒ガスと変わりないのです。
酸素ってのは、ほんの数%の濃度差異で人を活かしも殺しもする……そう言うもの。
SFモノで、コロニーの住民を毒ガスで虐殺とかそんな話もあるけれど、そんなまどろっこしい事しないで、酸素濃度をちょいって下げるだけで、密閉空間の住民なんてあっさり全滅する。
……宇宙ってのは、怖いところなのです。
さすが、開発中だけに普通に過酷すぎる環境……。
でも、存外元気そうに見えるのは……。
これはあれかな? この学校の制服のおかげなんじゃなかろうか。
……これって、何気によく出来てて、急激な温度変化、気圧変動なんかを検知すると、ナノマシンによる環境保護シールドを展開するデバイスが標準で付いてる。
未開惑星探索用とか非常用で、生存可能な環境を半径10mくらいのフィールド状に維持する環境保護フィールドデバイスってのがあるんだけど、それのパーソナル版ってところ。
さすがに、長時間は持たないだろうけど、周囲1m程度の範囲で、一気圧、25度、酸素濃度20%の環境を維持できるはずだった。
襟のところをひっくり返すと、コンビニ袋みたいな薄っぺらい素材で出来た半透明の簡易ヘルメットが出て来て、頭からすっぽりかぶれるようにもなっている。
汚れや汗なんかも、生地に織り込まれたナノマシンが分解してくれるから、着たきりスズメでも問題ない……とっても、スグレモノ。
もっともこれは……ナノマシンの分解活動時に、肌が直接触れてるとザワザワして気持ち悪いって欠点もあるんだけど、上着とかなら別に問題にならない。
なお、同じ理由で下着には採用されてない……前にエリコお姉さまが試作品を持ってきて、試着してひどい目にあった。
具体的にどうなったのかは、あんまり言いたくない……人前じゃなくて良かったとだけ言っておく……。
ユリでも色っぽい声とか出せるんだなぁと、自分でもびっくり。
それに、口に含むと酸素を発生し続ける酸素タブレットも、制服のポケットなどに仕込まれてるから、万が一、真空中に制服姿で放り出されても、1、2時間程度なら生き延びれるようになってる。
制服着てる時に、そんな生き死に関わる状況ってのは、あまり想像しにくいのだけど。
コロニーって、隔壁一枚向こうは真空……そう言う世界。
いつ何時起きるやもしれない非常事態を想定してる……という事なんだろう。
けど、だからと言って制服姿で、こんな中途半端な環境の惑星の地上まで行って、大はしゃぎする。
……ゴメン、やっぱり意味わかんない。
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