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第五話「迷宮事変」PART3
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「そうか、そうか……まぁ、少なくとも君の中ではそうなんだろうな。あくまで、君の中ではな……サトル殿は、あの時、私の身体をチラチラ見ては、恥ずかしそうに目を逸していたぞ? アレは完全に男の目だったな……まぁ、そんな目で見られる事など、私は慣れているがな……」
余裕たっぷりと言った様子で、腕を組むとその豊満な胸を強調しながら言い返すミリアに、レインもさすがにたじろいだ。
「あ、あんな堂々とされたら、普通は困惑しますよ……わたしだって、ミリアさん……堂々としすぎて目のやり場に困ったんですから……と言うか、あの時貸したマント返してください! それに何、笑ってるんですか!」
「すまない……笑うつもりはなかったのだが……あのマントは、今日は置いてきてしまってるんで、今すぐ返せとか言われても無理だ……今度、最高級品を買って返すからそれで勘弁して欲しい」
「あ、あれは一応、サトル様が買ってくれたものなんで、わたしの宝物なんです! 絶対返してください!」
「そ、そうか……それはなんとしても返さねばならんな……悪かった。だが……くだらんおしゃべりも、ほどほどにして仕事に集中しよう……別に、こんな冒険者ギルドなんぞで、女二人駄弁りに来たのではないのだからな」
……すっかり前置きが長くなったが、彼女達はこのアルレッタの街の冒険者ギルドに来ていた。
今回、サトル達が冒険者たちを標的として定めたのは、オルタンシアの町長と通じていた冒険者集団がいたと言う事実からだった。
複数のパーティーが様々な依頼を受けて行動した形跡があり、彼らは高確率で擬態スライムだと判断されていた。
けれども、表からは冒険者ギルドの壁に阻まれて、その活動内容や個人の追跡は困難だった。
解った事としては、オルメキア国内での冒険者の活動範囲とスライムの浸透……これがほぼ一致していたと言う事だった。
つまり、スライムは冒険者をその浸透侵略の尖兵として利用している事が解ったのだ。
だからこそ、冒険者ギルドの実態を探り、浸透状況を確認し、可能ならば排除……そう言う方針となった。
冒険者をスライム化する……一見、メリットが無さそうだが、彼らは国の垣根に縛られない存在として、国家間を頻繁に行き来しており、ランクの高い冒険者ともなると要人と接する機会も増える為、スライム化されると極めて厄介な存在となるのだった。
その上、彼らの身分は冒険者ギルドによって保証されているので、余程の確信がない限り、捕縛なども難しい上に誤認逮捕など論外だった。
もちろん、サトルを連れてくれば、スライムかどうかは、ひと目で見破れるのだけど、彼は彼で町中だろうが問答無用でスライムに襲いかかるので、色々問題があった。
オルメキアでは、元々反帝国、反スライムの最右翼の国という事も手伝って、さしたる問題はなかったのだが。
ここルメリア共和国では話は別だ……この国の要人はほぼクロだと言われており、オルメキアとも国境を接している関係で長年敵対しており、表立って騒ぎを起こすわけにはいかなかった。
それに何より、サトルは使徒であり最前線で危険に晒すべきではないと言う意見が強く、今回は裏方とも言える役割となっていた。
レインも本来はサトルの付き人のようなものなので、サトルと行動を共にするはずだったのだけど。
危険を承知でサトルのためにと張り切るミリアを見てるうちに、妙に対抗心を出してしまって、ミリア&レインと言う奇妙な取り合わせが誕生したのだった。
ミリア達はダンジョン攻略のパーティメンバー募集ということで、依頼を出し、食いついてきた冒険者をダンジョンへと同行させ、ダンジョン内でサトルが判別し、クロなら始末する……そう言う段取りで駆除する方針だった。
ダンジョン内で冒険者が死ぬ……そんな事はありふれていたから、誰にも見られずに、冒険者に化けたスライムを始末するには、理想的な環境とも言えた。
サトル本人は自分が冒険者ギルドへ出向けば話が早いと、その回りくどい対応には、不服そうな様子だったのだけど。
その辺は……ミリアやレインも含めて、周り中で寄ってたかって説得して、一応は納得してもらえていた。
冒険者ギルドは独立性も強く何かと面倒な国際組織なのだ……そんなギルドの建物内で騒ぎを起こすのは、事情はどうあれギルドに喧嘩を売るようなもの。
それに冒険者ギルドの上層部等もどこまで浸透されているか定かでは無く、事実上の敵地なのだ。
そんな所に最重要人物たるサトルは出せない……むしろ当たり前な話だった。
その上、このやり口……意外に効果的で、他の街や他のダンジョンで、すでに三組、六体ほどの冒険者に擬態したスライムを仕留めていた。
あまり、一箇所で立て続けに冒険者を不審死させるとギルドから怪しまれる上に、対象外の普通の冒険者達もいるのだ……残された者達の精神的なケアや、その後の身の振り方などもあるので、基本的に一組狩ったら他へ移り……と言うのが基本方針となっていた。
「解ってますよーだ……あ、ミリアさん、どうやら今回の獲物が食いついてきたみたいですね……」
レインが小声でそういうと、受付の方から三人組の冒険者が軽く手を挙げながらやってくる。
先頭は、茶色い髪の若い男、大盾に片手剣と言う装備からいわゆるタンク系らしい……その隣は肩で切りそろえた深緑の髪の小柄の女エルフ、弓を背負って、細身の剣と緑色に染めた皮鎧と言う軽装の様子からアーチャー系のアタッカーのようだった。
一番後ろにおどおどとした雰囲気の長い青髪で青いローブ姿の女魔術師が続いていた。
いずれも若い……ちょっとこれは、外れかな……とミリアも思う。
「ダンジョン探索のメンバー募集の依頼を見たんだけど、君達が依頼人って事でいいのかい?」
軽薄そうな青年がそう言うと、ミリアは頷く。
ミリアも冒険者稼業の経験があるので、冒険者の相手をするのも慣れている……その為、交渉役はもっぱらミリアと言う事になっていた。
「ああ、よく来てくれた。私は騎士のミリーと言う……こっちの神官はレナだ」
ミリアもレインも偽名を使っていた。
スライム共は情報戦に長けている……オルタンシアの掃討戦では一匹残らず駆除したので、二人の情報は漏れていないとは思われたが、用心するに越したことはなかった。
「俺はルークだ……こっちのエルフはサレナ、魔術師の方はファトリだ」
「……サレナです……見ての通りエルフの弓師」
「ファ、ファトリと申します……よろしくお願いします!」
サレナの方は、警戒心が高いようで酷く無愛想だった……愛想の良いエルフなんて見た事ないので、そんなものだとミリアも心得ていた。
……何よりエルフ族の時点でスライムの成り代わりの可能性はない……そう言う意味では信頼出来そうだった。
魔術師も対象外……なので、ファトリも問題なし。
この中で、一番可能性があるとすれば、ルークと言う軽薄そうな青年だけだった。
人間、戦士系……スライムにとっては狙い目と言えた。
その上、よく見れば、肩の上に愛玩種のスライムを乗せていた……ミリアとしては、スライムに痛い目を合わされたばかりで、おまけにこの愛玩種スライムの悪辣な目的も十分承知していた……だからこそ、反射的に叩き潰したくなったが、そこはなんとか我慢した。
レインも嫌なものを見たというような顔をしており、似たようなものだった。
余裕たっぷりと言った様子で、腕を組むとその豊満な胸を強調しながら言い返すミリアに、レインもさすがにたじろいだ。
「あ、あんな堂々とされたら、普通は困惑しますよ……わたしだって、ミリアさん……堂々としすぎて目のやり場に困ったんですから……と言うか、あの時貸したマント返してください! それに何、笑ってるんですか!」
「すまない……笑うつもりはなかったのだが……あのマントは、今日は置いてきてしまってるんで、今すぐ返せとか言われても無理だ……今度、最高級品を買って返すからそれで勘弁して欲しい」
「あ、あれは一応、サトル様が買ってくれたものなんで、わたしの宝物なんです! 絶対返してください!」
「そ、そうか……それはなんとしても返さねばならんな……悪かった。だが……くだらんおしゃべりも、ほどほどにして仕事に集中しよう……別に、こんな冒険者ギルドなんぞで、女二人駄弁りに来たのではないのだからな」
……すっかり前置きが長くなったが、彼女達はこのアルレッタの街の冒険者ギルドに来ていた。
今回、サトル達が冒険者たちを標的として定めたのは、オルタンシアの町長と通じていた冒険者集団がいたと言う事実からだった。
複数のパーティーが様々な依頼を受けて行動した形跡があり、彼らは高確率で擬態スライムだと判断されていた。
けれども、表からは冒険者ギルドの壁に阻まれて、その活動内容や個人の追跡は困難だった。
解った事としては、オルメキア国内での冒険者の活動範囲とスライムの浸透……これがほぼ一致していたと言う事だった。
つまり、スライムは冒険者をその浸透侵略の尖兵として利用している事が解ったのだ。
だからこそ、冒険者ギルドの実態を探り、浸透状況を確認し、可能ならば排除……そう言う方針となった。
冒険者をスライム化する……一見、メリットが無さそうだが、彼らは国の垣根に縛られない存在として、国家間を頻繁に行き来しており、ランクの高い冒険者ともなると要人と接する機会も増える為、スライム化されると極めて厄介な存在となるのだった。
その上、彼らの身分は冒険者ギルドによって保証されているので、余程の確信がない限り、捕縛なども難しい上に誤認逮捕など論外だった。
もちろん、サトルを連れてくれば、スライムかどうかは、ひと目で見破れるのだけど、彼は彼で町中だろうが問答無用でスライムに襲いかかるので、色々問題があった。
オルメキアでは、元々反帝国、反スライムの最右翼の国という事も手伝って、さしたる問題はなかったのだが。
ここルメリア共和国では話は別だ……この国の要人はほぼクロだと言われており、オルメキアとも国境を接している関係で長年敵対しており、表立って騒ぎを起こすわけにはいかなかった。
それに何より、サトルは使徒であり最前線で危険に晒すべきではないと言う意見が強く、今回は裏方とも言える役割となっていた。
レインも本来はサトルの付き人のようなものなので、サトルと行動を共にするはずだったのだけど。
危険を承知でサトルのためにと張り切るミリアを見てるうちに、妙に対抗心を出してしまって、ミリア&レインと言う奇妙な取り合わせが誕生したのだった。
ミリア達はダンジョン攻略のパーティメンバー募集ということで、依頼を出し、食いついてきた冒険者をダンジョンへと同行させ、ダンジョン内でサトルが判別し、クロなら始末する……そう言う段取りで駆除する方針だった。
ダンジョン内で冒険者が死ぬ……そんな事はありふれていたから、誰にも見られずに、冒険者に化けたスライムを始末するには、理想的な環境とも言えた。
サトル本人は自分が冒険者ギルドへ出向けば話が早いと、その回りくどい対応には、不服そうな様子だったのだけど。
その辺は……ミリアやレインも含めて、周り中で寄ってたかって説得して、一応は納得してもらえていた。
冒険者ギルドは独立性も強く何かと面倒な国際組織なのだ……そんなギルドの建物内で騒ぎを起こすのは、事情はどうあれギルドに喧嘩を売るようなもの。
それに冒険者ギルドの上層部等もどこまで浸透されているか定かでは無く、事実上の敵地なのだ。
そんな所に最重要人物たるサトルは出せない……むしろ当たり前な話だった。
その上、このやり口……意外に効果的で、他の街や他のダンジョンで、すでに三組、六体ほどの冒険者に擬態したスライムを仕留めていた。
あまり、一箇所で立て続けに冒険者を不審死させるとギルドから怪しまれる上に、対象外の普通の冒険者達もいるのだ……残された者達の精神的なケアや、その後の身の振り方などもあるので、基本的に一組狩ったら他へ移り……と言うのが基本方針となっていた。
「解ってますよーだ……あ、ミリアさん、どうやら今回の獲物が食いついてきたみたいですね……」
レインが小声でそういうと、受付の方から三人組の冒険者が軽く手を挙げながらやってくる。
先頭は、茶色い髪の若い男、大盾に片手剣と言う装備からいわゆるタンク系らしい……その隣は肩で切りそろえた深緑の髪の小柄の女エルフ、弓を背負って、細身の剣と緑色に染めた皮鎧と言う軽装の様子からアーチャー系のアタッカーのようだった。
一番後ろにおどおどとした雰囲気の長い青髪で青いローブ姿の女魔術師が続いていた。
いずれも若い……ちょっとこれは、外れかな……とミリアも思う。
「ダンジョン探索のメンバー募集の依頼を見たんだけど、君達が依頼人って事でいいのかい?」
軽薄そうな青年がそう言うと、ミリアは頷く。
ミリアも冒険者稼業の経験があるので、冒険者の相手をするのも慣れている……その為、交渉役はもっぱらミリアと言う事になっていた。
「ああ、よく来てくれた。私は騎士のミリーと言う……こっちの神官はレナだ」
ミリアもレインも偽名を使っていた。
スライム共は情報戦に長けている……オルタンシアの掃討戦では一匹残らず駆除したので、二人の情報は漏れていないとは思われたが、用心するに越したことはなかった。
「俺はルークだ……こっちのエルフはサレナ、魔術師の方はファトリだ」
「……サレナです……見ての通りエルフの弓師」
「ファ、ファトリと申します……よろしくお願いします!」
サレナの方は、警戒心が高いようで酷く無愛想だった……愛想の良いエルフなんて見た事ないので、そんなものだとミリアも心得ていた。
……何よりエルフ族の時点でスライムの成り代わりの可能性はない……そう言う意味では信頼出来そうだった。
魔術師も対象外……なので、ファトリも問題なし。
この中で、一番可能性があるとすれば、ルークと言う軽薄そうな青年だけだった。
人間、戦士系……スライムにとっては狙い目と言えた。
その上、よく見れば、肩の上に愛玩種のスライムを乗せていた……ミリアとしては、スライムに痛い目を合わされたばかりで、おまけにこの愛玩種スライムの悪辣な目的も十分承知していた……だからこそ、反射的に叩き潰したくなったが、そこはなんとか我慢した。
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