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第二話「終焉へ導く者(スレイヤーZ)」PART1
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……僕はスライムを憎む。
それはもはや、絶対とも言える……僕の生きる理由と言っても良い感情だった。
最初の人生の記憶。
僕は日本人だったと言うことは覚えている。
けど、その最期は……さまざまな躓きの結果、人生に光を失い……酒浸りになりながら、唐突に迎えることになった。
それは、スライムとか言う人気ゲームのキャラクターを象ったどこぞの幼稚園のデコレーション送迎バスだった。
猫だのライオンだの、もっとそれらしいものにすればいいものを……何故か、その送迎バスはスライムを象っていた。
運転手に何か問題が起こって暴走していたその送迎バスに、危うく轢かれそうになっていた見知らぬ少女を助けるために、僕は彼女の身代わりにその送迎バスに轢かれる事となった。
最後に覚えている光景は、迫り来る焦点の合ってない虚ろな目と半開きの口。
こんなくだらないものに轢き潰される……くだらない僕に似つかわしい最期だった。
自分が死んだことは、むしろ自暴自棄になっていただけに、それは受け入れるに足る……そう思っていたのだけど。
出来ることならば、人生をやり直したい……そんな風に思った。
最後の最後に思い浮かんだ顔。
小学生の頃、ある日突然行方不明になってしまった姉の顔。
大好きだった彼女が生きていたら……そんな風にいつも思っていた。
姉が居なくなった事で、僕の家は明かりが消えたようになってしまった。
母親は自分を責めて、ノイローゼになった挙句に自殺。
父親は失意の果てに、アルコール漬けになった挙句に麻薬に手を出して、施設送りとなった。
僕は……親戚の家で最低限の生活を送り、高校を卒業するとすぐに親戚の家を出ていった。
社会に出てからは、可もなく不可もなくと言った調子で職場で知り合った妻と結婚し、人並みの幸せを手に入れたと思っていた。
けれど、子宝には恵まれず、会社が倒産、次にありつけた仕事もリストラに合い路頭に迷った。
自暴自棄で酒浸りの生活を送る僕を立ち直らせようと努力していた妻。
僕が死んでしまって……彼女はどうなるのだろうか?
病弱で……初めて出来た子供は数ヶ月で流れてしまい……それっきり子供の産めない身体になってしまった。
せめて、一言……感謝の意を告げて、先に逝く事を謝りたいと……そんな風に思った。
その時になって、初めて僕は死にたくない……そう思った。
そんな願いも虚しく……暗闇へと意識が沈みこむ中……奇跡が起こった。
光り輝く白い部屋。
太陽のように輝くその女神様はラーテルムと名乗った。
彼女は、気まぐれで僕らの世界で志半ばで死んでしまった無念の魂を拾い上げて、彼女の作った世界へ送り込むということを繰り返していたらしい。
僕らの世界の住人は……どうも魂の力が強いらしく、例外なく強力な存在となりえる……そんな風に説明してくれた。
強き者を送り込むことで、世界をより豊かに変革する事を期待して……。
ある意味、迷惑な行為と言えたのだけど……女神の使徒と呼ばれる彼らは混迷の時代にあって、闇夜の灯台のように人々を導く光となっていった。
時に世界を脅かす存在と戦う事もあれば、世界の脅威となる場合もあったのだが。
それはそれで、共通の敵と言うことで、人々に団結を促しそれすらも一種の刺激となっていった。
女神様の目論見は、実に問題なく機能していた……そのはずだったのだが。
けれども、些細なことからその問題は起こった。
それは、僕よりだいぶ前にここに来たひとりの青年。
彼はただひたすら、このまま死にたくないと喚くだけのくだらない男だったらしい。
彼の死因は、スマホに夢中になって、赤信号を無視して車道に飛び出し、タンクローリーに撥ねられたとか実にバカバカしくもくだらない最期。
限りなく、飛び込み自殺と変わらない。
僕も似たようなものだけど……まだ誰かを助けようとして、自分一人が犠牲になっただけマシ。
彼は見かねてとっさに助けようとした女子高生を巻き添えにして、更に彼を避けようとしたタンクローリーが横転して、そのまま歩道へ突っ込んでしまい、爆発炎上……折り悪く帰宅ラッシュが重なった為、前代未聞の大惨事となり数百名もの人々が犠牲になったと言う……まさに最悪な死に方だった。
結果的に、大勢の人々を巻き込んでしまった死に様故に、彼は本来の僕らの世界の輪廻の輪から外されて、次元の狭間をさまよう存在となっていたらしい。
女神様はそんな彼を哀れんで、つい拾い上げてしまったらしかった。
酷い業を背負ってしまった以上、それに見合っただけの徳を積まないと、輪廻の輪に戻れない……それ故にそうなったのだと諭したそうなのだけど。
彼はとにかく死にたくないの一点張り……結局、背負った業に相応しい罰代わりと言うことで、本人の同意の上で、女神様の世界の無力ないちスライムに転生させる事で話が終わるはずだった。
……けれども、その男は無駄にしぶとく、かつ狡猾だった。
今では、この世界で愛玩用として知られるボールスライムからのスタートと言うハンデを乗り越えて、自らを進化させ、人間に擬態する術を身に付け……その擬態能力を駆使し、彼はこの世界の王の一人となった。
けれど、そこで満足しなかったのか今度は、自分の眷属とも言えるスライムを世の中に紛れ込ませるという暴挙に走った。
愛玩種をペットとして認知させる程度はむしろ、可愛いものだった……。
大型種を既存の人間に擬態させ、その人間を殺して入れ替わる……最初は自分の国内の家臣や要人達……彼は、誰も信じようとしなかった。
彼は同胞であり、自分の支配力が及ぶ眷属のスライムで周囲を固め、愛玩用スライムによる人々の監視網を構築することで、絶対権力者として、ようやっと安息の日々を手に入れた。
けれど、国内だけ平定しても、世界は広い……当然ながら、隣国の脅威と言うものがある。
国境付近の小さな小競り合いから始まった隣国との戦争。
彼は、隣国の要人を瞬く間に自らの配下と入れ替える事でこの戦争をあっさりと止めてしまった。
そして、同じように国境を接する国も、同様に要人をごっそり入れ替える事で安全化した。
古くからの同盟国もいつ裏切るか解らないと言うことで、同じように入れ替えた。
いつ攻めてくるか解らない獣人族の大国に、先手を打って同盟国らと一斉に攻め込んで焦土化し、住民を皆殺しにすることですべてを断ち切った。
そんな事を繰り返しているうちに、いつしか、彼はこの世界を影で操る存在となった。
誰も気づかないまま、主要国家の要人が人外に入れ替わってしまいそのすべてが結託しているのだ。
それまで、戦乱の絶えなかった世の中は、この事によって唐突に平和になった。
人ならざる者が君臨することで、得られた偽りの平和。
すべての元凶が……その転生者だった。
それはもはや、絶対とも言える……僕の生きる理由と言っても良い感情だった。
最初の人生の記憶。
僕は日本人だったと言うことは覚えている。
けど、その最期は……さまざまな躓きの結果、人生に光を失い……酒浸りになりながら、唐突に迎えることになった。
それは、スライムとか言う人気ゲームのキャラクターを象ったどこぞの幼稚園のデコレーション送迎バスだった。
猫だのライオンだの、もっとそれらしいものにすればいいものを……何故か、その送迎バスはスライムを象っていた。
運転手に何か問題が起こって暴走していたその送迎バスに、危うく轢かれそうになっていた見知らぬ少女を助けるために、僕は彼女の身代わりにその送迎バスに轢かれる事となった。
最後に覚えている光景は、迫り来る焦点の合ってない虚ろな目と半開きの口。
こんなくだらないものに轢き潰される……くだらない僕に似つかわしい最期だった。
自分が死んだことは、むしろ自暴自棄になっていただけに、それは受け入れるに足る……そう思っていたのだけど。
出来ることならば、人生をやり直したい……そんな風に思った。
最後の最後に思い浮かんだ顔。
小学生の頃、ある日突然行方不明になってしまった姉の顔。
大好きだった彼女が生きていたら……そんな風にいつも思っていた。
姉が居なくなった事で、僕の家は明かりが消えたようになってしまった。
母親は自分を責めて、ノイローゼになった挙句に自殺。
父親は失意の果てに、アルコール漬けになった挙句に麻薬に手を出して、施設送りとなった。
僕は……親戚の家で最低限の生活を送り、高校を卒業するとすぐに親戚の家を出ていった。
社会に出てからは、可もなく不可もなくと言った調子で職場で知り合った妻と結婚し、人並みの幸せを手に入れたと思っていた。
けれど、子宝には恵まれず、会社が倒産、次にありつけた仕事もリストラに合い路頭に迷った。
自暴自棄で酒浸りの生活を送る僕を立ち直らせようと努力していた妻。
僕が死んでしまって……彼女はどうなるのだろうか?
病弱で……初めて出来た子供は数ヶ月で流れてしまい……それっきり子供の産めない身体になってしまった。
せめて、一言……感謝の意を告げて、先に逝く事を謝りたいと……そんな風に思った。
その時になって、初めて僕は死にたくない……そう思った。
そんな願いも虚しく……暗闇へと意識が沈みこむ中……奇跡が起こった。
光り輝く白い部屋。
太陽のように輝くその女神様はラーテルムと名乗った。
彼女は、気まぐれで僕らの世界で志半ばで死んでしまった無念の魂を拾い上げて、彼女の作った世界へ送り込むということを繰り返していたらしい。
僕らの世界の住人は……どうも魂の力が強いらしく、例外なく強力な存在となりえる……そんな風に説明してくれた。
強き者を送り込むことで、世界をより豊かに変革する事を期待して……。
ある意味、迷惑な行為と言えたのだけど……女神の使徒と呼ばれる彼らは混迷の時代にあって、闇夜の灯台のように人々を導く光となっていった。
時に世界を脅かす存在と戦う事もあれば、世界の脅威となる場合もあったのだが。
それはそれで、共通の敵と言うことで、人々に団結を促しそれすらも一種の刺激となっていった。
女神様の目論見は、実に問題なく機能していた……そのはずだったのだが。
けれども、些細なことからその問題は起こった。
それは、僕よりだいぶ前にここに来たひとりの青年。
彼はただひたすら、このまま死にたくないと喚くだけのくだらない男だったらしい。
彼の死因は、スマホに夢中になって、赤信号を無視して車道に飛び出し、タンクローリーに撥ねられたとか実にバカバカしくもくだらない最期。
限りなく、飛び込み自殺と変わらない。
僕も似たようなものだけど……まだ誰かを助けようとして、自分一人が犠牲になっただけマシ。
彼は見かねてとっさに助けようとした女子高生を巻き添えにして、更に彼を避けようとしたタンクローリーが横転して、そのまま歩道へ突っ込んでしまい、爆発炎上……折り悪く帰宅ラッシュが重なった為、前代未聞の大惨事となり数百名もの人々が犠牲になったと言う……まさに最悪な死に方だった。
結果的に、大勢の人々を巻き込んでしまった死に様故に、彼は本来の僕らの世界の輪廻の輪から外されて、次元の狭間をさまよう存在となっていたらしい。
女神様はそんな彼を哀れんで、つい拾い上げてしまったらしかった。
酷い業を背負ってしまった以上、それに見合っただけの徳を積まないと、輪廻の輪に戻れない……それ故にそうなったのだと諭したそうなのだけど。
彼はとにかく死にたくないの一点張り……結局、背負った業に相応しい罰代わりと言うことで、本人の同意の上で、女神様の世界の無力ないちスライムに転生させる事で話が終わるはずだった。
……けれども、その男は無駄にしぶとく、かつ狡猾だった。
今では、この世界で愛玩用として知られるボールスライムからのスタートと言うハンデを乗り越えて、自らを進化させ、人間に擬態する術を身に付け……その擬態能力を駆使し、彼はこの世界の王の一人となった。
けれど、そこで満足しなかったのか今度は、自分の眷属とも言えるスライムを世の中に紛れ込ませるという暴挙に走った。
愛玩種をペットとして認知させる程度はむしろ、可愛いものだった……。
大型種を既存の人間に擬態させ、その人間を殺して入れ替わる……最初は自分の国内の家臣や要人達……彼は、誰も信じようとしなかった。
彼は同胞であり、自分の支配力が及ぶ眷属のスライムで周囲を固め、愛玩用スライムによる人々の監視網を構築することで、絶対権力者として、ようやっと安息の日々を手に入れた。
けれど、国内だけ平定しても、世界は広い……当然ながら、隣国の脅威と言うものがある。
国境付近の小さな小競り合いから始まった隣国との戦争。
彼は、隣国の要人を瞬く間に自らの配下と入れ替える事でこの戦争をあっさりと止めてしまった。
そして、同じように国境を接する国も、同様に要人をごっそり入れ替える事で安全化した。
古くからの同盟国もいつ裏切るか解らないと言うことで、同じように入れ替えた。
いつ攻めてくるか解らない獣人族の大国に、先手を打って同盟国らと一斉に攻め込んで焦土化し、住民を皆殺しにすることですべてを断ち切った。
そんな事を繰り返しているうちに、いつしか、彼はこの世界を影で操る存在となった。
誰も気づかないまま、主要国家の要人が人外に入れ替わってしまいそのすべてが結託しているのだ。
それまで、戦乱の絶えなかった世の中は、この事によって唐突に平和になった。
人ならざる者が君臨することで、得られた偽りの平和。
すべての元凶が……その転生者だった。
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