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私は魔王の城へと向かうべく、 
騎士団用の荷馬車に乗っている。 

ゾロゾロと馬に乗った騎士団の姿を見て 
町の人達は 

戦いが始まる 

という事を察して、 
不安そうな顔をして見てくる。

 

「…ねぇ、あの変な窓でパパッと行けないの?」

隣にいるジャスティンに 
口を尖らせて言った

「この人数分の窓作ったら、スワロフの脳が焼き切れて廃人になっちまう。一応アレでも大賢人だからな。魔王軍との戦いに備えたい」  


とジャスティンがスワロフを見ながら言った。

あの窓は誰も使える物だと思っていたが、そうでも無いらしい

高等技術の1つで相当魔力を使うらしい。 

国でも魔力が高く、技術がある人しか扱えないそうだ 


ガタゴトと 
揺れる荷馬車は座り心地が悪く、 
腰がすでに痛い。 




「…ねぇ、魔王城まで何時間で着くの?」
 


と体をボキボキ鳴らしながら聞いた。

「ばーか。そんなすぐ着くかよ!二週間程この状態だ。それに魔王の森のどこかに城がある。それを探してからって事になるな。」
 


二週間っ!?
そんなにかかるの?

もうお肌の曲がり角を超えた歳の私には 
この姿勢がだいぶキツいのだけど…

「咲殿、こちらにもたれ掛かるといい。少し楽になるかもしれない」

シヴァがそっと肩を掴んで 
そちらに私を寄せてくれた。

「あー!だいぶ楽だわー…助かるー」

体重がシヴァに掛かっているためか 
腰への負担が減って楽になる。
  

「…シヴァ、俺もそれやりたいんだけど?」


無理矢理、 
私とシヴァの間に入ってくる 
ジャスティン
そして、 
私を押しのけてシヴァにもたれ掛かる。
 


せっかく楽になったのに!
なにしてくれんだ
お邪魔虫! 

プンスカ怒ってジャスティンに 
軽くパンチを食らわす。 

「うわー、肩外れたぁ怪力おばさんだー 」
 
とワザとらしく子供のソレの様に振る舞うジャスティン。


その言葉に反対したのが
マリアンヌだ

「怪力おばさん?誰のこと?おばさんじゃないわよ!お姉さんよ!」 

「お姉さんではないだろ」 

と絶妙なタイミングで 
ツッコミを入れるのはロジャー

ギロリとロジャーを睨むマリアンヌは 
何か言いたげだった。

騒がしいこの荷馬車は
一応  

騎士団の幹部陣と勇者従者  

の人達のはずなんだけど… 

まるで小学生の遠足の様に 
低能な会話が飛び交う。


「ほら、街が見えてきましたよ!アルテミス領の中心街ですね」


運転をしていたアダムが 
明るくそう言って、 
皆顔を荷馬車から出す。
 



あっちの方に 
おしゃれな 
雰囲気の街が見えてきた。 

アルテミス? 

アルテミスって 
ジャスティンの名前もアルテミスだよね?


チラリとジャスティンに目をやると

「…俺の産まれたところだ」 

とぶっきらぼうに言った。 
 

街に入ると、 
まさにおとぎ話の世界の様 

オシャレな洋風作りのレンガのお家や、 
綺麗に整備された道路

待ちには人が溢れていて、 
とても栄えている。


街の中央に 
ひときわ大きく立派な家が建っていた。
 



そこで荷馬車は止まった。


大きな門が 
キィ… 
とゆっくり開くと、 
左右に分かれたメイドや執事が丁寧にお辞儀をする。


この雰囲気に似合わない 
ガラガラ… 
音を立ててながら入る荷馬車。
 
沢山の建物があって、 
数分進んだ所で私達は降りた 
 



「久しぶりに来たわー!ジャスティンの家」


と玄関の前でロジャーが得意気に仁王立ちして言った 

「よく家出の度に泣きながら来てたよな」

ジャスティンはロジャーを冷やかす。

ロジャーの顔は少し赤くなり、 
ジャスティンに 

「泣きながらじゃねーだろ!」

と言った。


さすが上級貴族様
どこかのテーマパークみたいな手入れが丁寧にされた庭に

ご立派なお家 


さすがだわ~  



感心していると
玄関のドアから
小さな体で白髪頭のお婆さんが出てきた 

「坊ちゃまお帰りなさいませ。」


坊ちゃま!?
この、ジャスティンが坊ちゃま!?

そう呼ばれるジャスティンに 
皆、ブッ!!と噴き出してしまう。

いつもなら、 
なにから言い返してくるのたが、
頭の上がらない人なのだろう 

ジャスティンは照れながら手をあげて、 
返すだけだった。


中に通されると、 

ジャスティンに 
よく似た貴婦人が待っていた 

「皆さん、よく来て下さいました…ジャンがお世話になっていますね」 

と丁寧に挨拶される。


この人がジャスティンの母親なのだろう。 

「お疲れでしょう、こちらにかけてお茶でも飲んでらして?」
 
自ら紅茶を入れてくれる。 


いつも城で飲んでいるものとは違い、 
ほんのり 
りんごの風味を感じるものだった。 


「おいしい!」

と思わず声を上げた。

貴婦人は 
ふふふ…とにこやかに笑みを浮かべて

「この地方の名産がりんごですのよ」

と教えてくれた。


確かにジャスティンは 
暇さえあればリンゴをかじっている。 

あの小屋の部屋にもリンゴが 
いつも置いてあった。
大好物はリンゴって言ってたし、
実家から送られてきているのかな? 
 


意外と 
かわいい所があるジャスティンを 
新発見した気分になる

「母上、父上はどちらに?」

と丁寧バージョンのジャスティンだ。

日頃は口悪いくせに、 
正式な場所だったりすると品良く話す。
 



親にも丁寧語なんだ!


「狩りに出かけてくる!って言ってウェスティンと行ったから、そろそろご帰宅ではないかしら?…あの人あの歳でまだ狩りに出掛けているのよ?そろそろ引退してもいい歳なのに…」


どこの家の奥さんも 
旦那さんに不満ってのはあるだろう  



ジャスティン母は 
今の悩みがこれなのだと言って、 
皆にしばらく愚痴を 
聞いて貰っていた 


美味しい紅茶を飲み過ぎた 
私はお手洗いを貸して貰いたくて、
 
話の途中で中座させて貰い

 
お手洗いへと向かう。
メイドさんに案内された所は

「申し訳ありません、只今清掃中ですので、一番近くですと使用人用のモノになってしまいますが…」 

と言われ、また違う所へ案内される 

きっと、 
男だらけの騎士団の中に 
女性がいるとは思わなかったのだろう



…ヒソヒソ 


個室に入っている間、 
外で話し声が聞こえてくる。

女子トイレと言うのは、 
こういう女同士の噂話や陰口が 
絶えない所はどこの世界も一緒だ。

 
「ミネルヴァのご子息がいらっしゃってるらしいよ」
「え?マジ?アタシ売られたらどうしよー」
「あー…それは怖いね」
「魔族に売られたりして?」
「それだけは嫌~!ウェスティン様見て、癒されないと生きていけてけない~」
「分かる~。癒しだよね~」

まるで会社務めのOLの様な会話だった。 


声を聞く限り若めの子だったのだろうか 

2人は話終えると、出て行った。
 



ミネルヴァってロジャーだよね? 

それにウェスティン様って 
ジャスティン母がチラッと言ってたけど…
 

お手洗いを後にして 
先程の部屋へと戻る途中から聞こえてくる
 


ガハハハっ!と言う豪快な笑い声。

扉がすでに開いていて、入ると
 

あごひげを生やした、 
筋肉隆々で体格の良い 
男性も合流していた。
その人はジャスティンの父親だという。
  


狩りから帰ってきた様で、 
まだその服を来ていた。

腕の筋肉は通常の人の何倍もの太さで、 
笑うと胸筋が上下に動く。

昔は、城の騎士団長をしていたと 
聞いていたので
まさしく武人といった感じだ。


その男性は私を見ると
ニカッと歯茎をだして笑い

「お前が、咲か!小さいな」 

と私を軽々抱き上げた。 

私、㊙㊙キロあるのだけど、 
そんな赤ちゃんを 
抱き上げる様に抱えられるのは 
初めての経験だ


「よし!今日は魔王戦に備えてよく食って寝ろ!俺は少し鍛えて来る」
 


母親には品があって、 
ゆっくり喋っていたので
口の悪さは父親似なのだと今、分かった。

ジャスティンは穏やかな表情をしていた 


久々の、家族との触れ合いに
団長として 
気を張っていたのが 
少し童心に戻ったのかもしれない。

「兄様お帰りなさい!ロジャーさんもエド…マリアンヌさんもお久しぶりです」

父親が去った後 
甘い香りと共にやってきたのは

「おう!ウェスティン!久しぶり!!」 

とロジャーが片手を大きく振って言った

弟のウェスティンは 
まだ湯気が出ているアップルパイを 
おぼんに乗せて登場した

「…かわいい」
と言ったのは私だ


ボブカットで 
水色の髪の毛と 
水色のぱっちりした目 

兄に似て、スラっと長い手足。

顔立ちはジャスティンに似ているが 
2人は雰囲気が違う。

ジャスティンはどちらかと言うと 
クールに見える。
 


中身は小学生だけど…


ウェスティンは
ふんわりした雰囲気で 
どこか柔らかく感じる
 



私の好みの容姿をしていた

アップルをテーブルに置くと 

こちらに近づき 

「では、僕と結婚しますか?」
 
と両手を握られる。
互いの鼻先は 
あと数センチで着いてしまう距離にいる。

「なに言ってんだ!?」 

と割り込んできたのはジャスティンだ。 


テーブルに肘をつけ、 
頬杖を着いている
お怒りモードでウェスティンを 
睨みつける
 



「だって!兄様がいつまで経っても結婚しないから、僕が早く結婚して、子供を作る様に父上に言われているんだもの」
 
と優しく反論した
 
「…大体兄様は女っ気がなさ過ぎるよ。その歳なら子供が居てもおかしくないのに、剣だ~騎士団だ~ってそっちばっかり…だから僕がまず結婚して母上達を安心させてやりたいんじゃないか!」

「…チッうるせー」 

優しい口調で正論も言うウェスティンが 

兄弟ケンカでは上の様だ。 
 


この家に来てからジャスティンは大人しい気がする

家族の前では素が出せないタイプなのだろうか

いつもの、ジャスティンと違うのが 
また面白く思う
 
「てか、いつまで手握ってんだよ!サッサと離せ!!」 

向こうからこちらに足早で来て、 
ウェスティンの首根っこを掴む

「アハハ~痛い痛いっ降参します!」 

力を入れずに軽くやっているの分かる

兄弟のじゃれ合いに微笑ましく思った。


ジャスティンはこんな家族なんだと 
私も嬉しくなり笑みが溢れる。 


「兄様、そう言えば言われていた物が手に入ったんだ。ぜひ、見て欲しいのだけど」 



とウェスティンが 
ジャスティンを 
連れ出した。
その、言葉に反応したロジャーもついて行く

マリアンヌが面白い本があるのとシヴァ連れ出し、  

アダムはシェフに食べたのアップルパイの作り方も教えに貰いに、  

インテリ派のスワロフは旅の疲れが早々に寝てしまった。



先程まで騒がしかった部屋も今は私と、


ジャスティン母だけになっていた。

私は、滅多に人見知りをしない方だが、 

彼女から漂う品格が 
何となく話がけづらさ 
を感じてしまう。

チラと横目で見ていると

「そんなにかしこまらないで。ジャンからよく話は聞いていますよ」


私のカップが空なのに気付く 
彼女は 
ゆらりと丁寧に動いて、 
りんご紅茶淹れる

彼はどんな話を母親にしているんだろう 

それに、どんな内容か気になる 
が聞く事は無かった。

「あのジャンが女性に興味があると分かって嬉しかったのよ」 
  
そう言うと彼女は目の前に腰掛けた。 

 
「私はね、主人とは恋愛結婚だったから子供達にも自由にお相手を見つけて欲しいと思っていたのだけど…ジャンはずっとこんな感じでね…」

 
少し嬉しいそうに 
ジャスティン 
の子供時代を思い出しているのか 
懐かしむ様な表情をしている。
 
「そのネックレスはジャンが差し上げたモノかしら?」 


私の首元のネックレスを見て
彼女はそう言った 
 
「えーっと、はい…精製したって言ってました」

あれ以来いつも身に着けているのたが、 
特徴的なデザインではなく、 
シンプルなモノなので 
誰が作ったなんて 
分かるようなモノでもないのに  



不思議だ。 



彼女はそれ以上この事について触れなかった。

「そうだわ!私、女の子を産んで来なかったから少しやってみたいことがあって…」


執事が 
鏡やら 
クシやら 
髪飾りやらを 
たくさん持ってきてくれて、

私の後ろ側に彼女は立って、 
髪をすいてくれる。

甘い香りのオイルも付けて、 
器用に結っていく。

「…わあ、とてもキレイです。」

ふわふわに巻かれ、 
丁寧に編み込まれ、 
花の飾りを付けて 
大人のアップスタイルってやつだろうか、

まるで今からパーティーに行くかの様な素敵な髪型にしてくれた。

「私、元美容師なのよ?」

とウィンクして応えてくれた
 
母のいない私は 
初めての出来事に心から嬉しく、
この人がお母さんなら良かったのに 
とふと思ってしまった。
 
 
そこに 
ガヤガヤと聞き覚えのある話し声がして 
 
ジャスティンと 
ロジャー、
それにウェスティンが戻ってきた。
 
「おや?母上、咲さんを素敵にして差し上げたのですね。とてもお似合いです!やっぱり僕と結婚しますか?」

一番最初に気付いたのは

弟のウェスティンだった。
 
そこに蹴りをいれるのは 
兄の特権なのだろう。  

痛いっ!なんて言いながらも 
嬉しそうに 
笑う弟


「よく俺もそうやって髪、結われたよな~」

ロジャーが言った。 


今の顔立ちからして 
幼い頃は女の子みたいに 
可愛かったのだろうと 
察する事が出来る
  


「…まあ、いいんじゃねーか?」

と意地悪ぎみのジャスティン。 

その様子に 
彼女は 
ふふ…と 
お淑やかに微笑むだけだった。

 
…ー 
ーーー 
ーーーーーー


次の日の早朝  

まもなく出発だというのに
ドーーーン 
と庭に置かれるモノに皆集まっていた。

昨日 
ウェスティンが 
兄に見せたかったモノとはこれだ

硬い鉄板で作られ、 
従来の形より少し小さめで、 
ノズルが自由自在に変化する
 


魔戦車 



といわれる代物だった 

「凄いですね~これは!生きててお目にかかれるなんて感激です」

と涙目になりながらアダムが言った 

 
ジャスティンはコレを頼んでいた様だ

魔王討伐に向けて 
着々と準備は進んでいるのかと 
思うと少し武者振いがする。
 

父親もお見送りに来てくれて、 
沢山のりんごや 
作りたてのアップルパイを 
持たせてくれた。

「気をつけて、ジャン。ご武運を祈っているわ」

ジャスティンは母親にそう言われ「行ってきます」と言って抱き締める

恋人同士の甘い物ではないが、 
ちゃんと愛のあるバグだった。


母親が私のところに来て

「コレを差し上げるわ。きっとまたいらしてね…必ずよ?」

と言ってキレイに刺繍の施された髪飾りをくれた

それを見ていた 
ウェスティンは 
驚いた様に 
母親を見るが
彼女は何も言わなかった。


執事やメイドも揃い、 
大勢に、 
盛大に見送られ 

次の街も目指す


騎士団の列に魔戦車が加わり 
隊員の士気が上がるのが伝わった。
魔王城まではまだまだ掛かる 
  


早くカイトに会いたい
早く会って抱き締めてあげたい。
 


早まる気持ちを 
私は 
自分のために 
押さえつけている。
 



ーー… 
「…行ってしまったわ」 

「母上いいんですか?先程の髪飾り」

「えぇ、いいのよ…きっと彼女なら大切にしてくれるわ」

「だってあれは母上の花嫁衣装の1つじゃ…」
 
「そうね。だから彼女に差し上げたのよ?」













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