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先日、薪を取りに行った時
ものすごーーく
汚かったあの小屋を掃除するため
ほうき、ちりとり、雑巾、他諸々の
掃除用具を持って
またあの小屋に来ていた。
カイトはライナー王子と共に近くで訓練中。
「うげぇ…何コレ、いつのだよ!!これ~ぇ…くっせー…」
と、年代物の雑誌だろうか、
カビが生えていて
悪臭のする何かを
指でつまんでロジャーが言った
掃除をするって言ったら
ロジャーの隊数人も手伝ってくれる事になった。
「はぁ…なんで俺がこんなこと…」
と最初からブツクサと呟いている。
ジャンの命令らしく
本人は嫌々ながらやっている様だ。
「早く終わらせちゃおうよ!そうすれば早く訓練に参加出来るよ」
一人でやるつもりだったから
なんか申し訳ない。
後で何かお礼をしなくては。
「あーはいはい」
と不満顔で返事をするロジャー。
しばらくは黙々とやるのだけど、
集中が切れると
その辺の下級隊員とお喋りが始まる。
ロジャーもどこかの貴族なのだろう
お掃除なんてした事がないのだろう
艶々のウェーブヘアは
定期的に美容室に行って
トリートメントをしているって
話を聞いたことがある。
身に着ける物は汚れなんて無く、
いつもキラキラと輝いているのだ。
訓練着だって皆と比べて汚れも少ないし、ピシッとシワ等ない。
それに、顔付きからして
ザお金持ち
っていう品格を、感じられる。
ジーっと手を動かさないで
口ばっかり動くロジャーの顔を見ていると
「ん?何?もしかしてジャンに言いつける気?」
と詰め寄ってきた。
仲の良い二人だが、
一応団長と副団長と言う上下関係がある。
今は一応仕事中って訳なのでサボりを
チクられるのは嫌らしい。
「そう。ジャンに言い付けちゃおうかな~」
ニヤリとして意地悪をしてみた。
ロジャーは慌てて作業をしようと
私の隣に座りこんだ。
手袋を再度はめて、
その辺のの汚物を片付ける。
「咲さんさー、ジャンって呼ぶ事にしたんだね」
と口は止まらない。
「え、あーまあ。そう呼べって言われたから」
と何となく恥ずかしさがある中答えた。
「ジャンが女にそう呼ばれてるの初めて見るんだよね~。」
…そうなんだ。
向こうがそう呼ばれてるって言うから
仲良くなれば皆そうなのかと思ってた。
手を動かし続けるが
口も動くロジャー、
とても器用な奴だ。
「あいつ結構モテるんだぜ~。町出れば騎士団長さま~♡とか言われてさ~、娘らがキャーキャー騒いでるし。城のパーティーがあればダンスの相手するのに令嬢達が列を作ってる」
へぇ~。やっぱりモテるのか
あの顔だしそりゃそうか。
人間結局顔なんだよね~!
どうせ、外行きの顔だろうしキザに紳士ぶってそう。
でも少し胸がモヤってする。
「縁談も堪えなくて、一応お見合いまではするんだけど、断っちゃうんだよね。この間は隣国の姫から話来てたな。」
姫!?
やばっ。
あいつそんな人と結婚出来る立場だったの?
すごっ!
この国は貴族の階級に厳しいと聞いたので、
姫レベルって事は上級貴族なのだろう。
まあ男爵イモだか
公爵イモだが
知らないけど、
その辺は興味ない
と言うか分かんない…
「…そんな中で唯一咲さんがジャンって呼んでる」
バチッと 目線が合う。
ロジャーはニヤリと意味深な笑みを、
浮かべた。
「な、なに!?」
「別に~、あ、俺外回りしてくる」
と何も言わないまま
外に行ってしまった。
ポツンと一人になってしまった。
胸が変にザワつく。
ぎゅーっと締め付けられる心臓が、
やり場のない気持ちを
どうにかしてしまいそう。
時刻はそろそろお昼になる頃だろうか
あと少しでお掃除を終わりにしようとしていた時だった。
「ねぇ、君がお母様?」
と、
声変わり前の男の子の声がしたので
振り向く。
そこには
10歳位の男の子が立っていた。
辺りを見れば誰も居ない。
親らしき人もいない。
「迷子かな?僕?」
この城にいたずらで
町の子供が入る事がよくあるらしく、
その一人なのかと思っていた。
すると男の子はニコリと笑顔で返す。
その口元には小さく牙が生えている。
人では無いというのはそれで分かった。
「あなた何者!?」
私は瞬時に身構える。
「魔王様が呼んでるよ。僕と一緒に帰ろう♪」
腕をバシッと片手で掴まれる。
振り払おうとするもビクともしない。
…何この子!!
子供の力じゃない!
「いやっ!離して!!」
驚いて大きな声を出す。
「そんな大声出さないでよ。怖いな~♪」
と言うもの怯んでる様子には見えない。
こちらが全力で振り払おうとしているのに、
離してくれる様子はなく逃げられない。
「だれか!!!誰か!!助けて!!!ジャン!!!」
目いっぱい叫ぶ
外にいるロジャーが
すぐに
駆けつけてくれた。
「だれだ小僧。なぜここにいる。その手を離せ」
お喋りロジャーが
いつもと違う真剣な目つき。
男の子に捕まっている
私を見ると
腰元の剣を抜く。
「お母様を返して貰いにきた♪」
キャハハと無邪気笑う男の子。
次の瞬間、男の子が詠唱し
手から炎玉がいくつも出てきた。
その炎玉はロジャー達へと向かう。
ロジャーも詠唱し、
シールドを張る。
シールドにあたった炎玉は反れて、
地面で爆発した
ドカーンと何発も言うのだ、
さすがに外に居た
ジャスティンも気付いたのだろう。
駆けつけたジャスティン達を確認すると
男の子は手を離してくれた。
「今日はご挨拶だよ。僕一人で遊んじゃったら仲間の分無くなっちゃう。…お母様は魔王の元へ返して貰うからね」
そう言うと、
空間に窓を作って片脚を入れる。
「あ!そうだ!早く会いに来れるようにマーキングつけとくね♪」
そう言うと私にフワッと手を一振り、一瞬にして体の奥が熱くなる。
「じゃあまたね♪」
男の子はあの窓に体を入れて、
笑顔を見せて指をパチンとならすと
窓は小さくなって
その場に何も無くなった。
「くそっ、魔族がこの城まで来るなんて…スワロフの結界が張ってあるんだぞ」
剣を納めたロジャーが
悔しそうに
唇を噛み締めながら言った。
「おい!咲、大丈夫か?変な術かけられてたよな?…おい、聞こえるか?」
と私を揺さぶるのは駆けつけてくれた
ジャスティンだろう。
それより
熱い。
体の奥が熱くて熱くて仕方ない。
奥も奥。
子宮がうずく。
ハァ…ハァ
という息づかいと高揚した私の顔
それに、私から出る甘い匂い。
「…ダレで…モいイカラ…ダいテ…」
と口が勝手に動く。
その様子に駆けつけたジャスティンは驚くのだ。
「…サキュバスの呪いか」
ものすごーーく
汚かったあの小屋を掃除するため
ほうき、ちりとり、雑巾、他諸々の
掃除用具を持って
またあの小屋に来ていた。
カイトはライナー王子と共に近くで訓練中。
「うげぇ…何コレ、いつのだよ!!これ~ぇ…くっせー…」
と、年代物の雑誌だろうか、
カビが生えていて
悪臭のする何かを
指でつまんでロジャーが言った
掃除をするって言ったら
ロジャーの隊数人も手伝ってくれる事になった。
「はぁ…なんで俺がこんなこと…」
と最初からブツクサと呟いている。
ジャンの命令らしく
本人は嫌々ながらやっている様だ。
「早く終わらせちゃおうよ!そうすれば早く訓練に参加出来るよ」
一人でやるつもりだったから
なんか申し訳ない。
後で何かお礼をしなくては。
「あーはいはい」
と不満顔で返事をするロジャー。
しばらくは黙々とやるのだけど、
集中が切れると
その辺の下級隊員とお喋りが始まる。
ロジャーもどこかの貴族なのだろう
お掃除なんてした事がないのだろう
艶々のウェーブヘアは
定期的に美容室に行って
トリートメントをしているって
話を聞いたことがある。
身に着ける物は汚れなんて無く、
いつもキラキラと輝いているのだ。
訓練着だって皆と比べて汚れも少ないし、ピシッとシワ等ない。
それに、顔付きからして
ザお金持ち
っていう品格を、感じられる。
ジーっと手を動かさないで
口ばっかり動くロジャーの顔を見ていると
「ん?何?もしかしてジャンに言いつける気?」
と詰め寄ってきた。
仲の良い二人だが、
一応団長と副団長と言う上下関係がある。
今は一応仕事中って訳なのでサボりを
チクられるのは嫌らしい。
「そう。ジャンに言い付けちゃおうかな~」
ニヤリとして意地悪をしてみた。
ロジャーは慌てて作業をしようと
私の隣に座りこんだ。
手袋を再度はめて、
その辺のの汚物を片付ける。
「咲さんさー、ジャンって呼ぶ事にしたんだね」
と口は止まらない。
「え、あーまあ。そう呼べって言われたから」
と何となく恥ずかしさがある中答えた。
「ジャンが女にそう呼ばれてるの初めて見るんだよね~。」
…そうなんだ。
向こうがそう呼ばれてるって言うから
仲良くなれば皆そうなのかと思ってた。
手を動かし続けるが
口も動くロジャー、
とても器用な奴だ。
「あいつ結構モテるんだぜ~。町出れば騎士団長さま~♡とか言われてさ~、娘らがキャーキャー騒いでるし。城のパーティーがあればダンスの相手するのに令嬢達が列を作ってる」
へぇ~。やっぱりモテるのか
あの顔だしそりゃそうか。
人間結局顔なんだよね~!
どうせ、外行きの顔だろうしキザに紳士ぶってそう。
でも少し胸がモヤってする。
「縁談も堪えなくて、一応お見合いまではするんだけど、断っちゃうんだよね。この間は隣国の姫から話来てたな。」
姫!?
やばっ。
あいつそんな人と結婚出来る立場だったの?
すごっ!
この国は貴族の階級に厳しいと聞いたので、
姫レベルって事は上級貴族なのだろう。
まあ男爵イモだか
公爵イモだが
知らないけど、
その辺は興味ない
と言うか分かんない…
「…そんな中で唯一咲さんがジャンって呼んでる」
バチッと 目線が合う。
ロジャーはニヤリと意味深な笑みを、
浮かべた。
「な、なに!?」
「別に~、あ、俺外回りしてくる」
と何も言わないまま
外に行ってしまった。
ポツンと一人になってしまった。
胸が変にザワつく。
ぎゅーっと締め付けられる心臓が、
やり場のない気持ちを
どうにかしてしまいそう。
時刻はそろそろお昼になる頃だろうか
あと少しでお掃除を終わりにしようとしていた時だった。
「ねぇ、君がお母様?」
と、
声変わり前の男の子の声がしたので
振り向く。
そこには
10歳位の男の子が立っていた。
辺りを見れば誰も居ない。
親らしき人もいない。
「迷子かな?僕?」
この城にいたずらで
町の子供が入る事がよくあるらしく、
その一人なのかと思っていた。
すると男の子はニコリと笑顔で返す。
その口元には小さく牙が生えている。
人では無いというのはそれで分かった。
「あなた何者!?」
私は瞬時に身構える。
「魔王様が呼んでるよ。僕と一緒に帰ろう♪」
腕をバシッと片手で掴まれる。
振り払おうとするもビクともしない。
…何この子!!
子供の力じゃない!
「いやっ!離して!!」
驚いて大きな声を出す。
「そんな大声出さないでよ。怖いな~♪」
と言うもの怯んでる様子には見えない。
こちらが全力で振り払おうとしているのに、
離してくれる様子はなく逃げられない。
「だれか!!!誰か!!助けて!!!ジャン!!!」
目いっぱい叫ぶ
外にいるロジャーが
すぐに
駆けつけてくれた。
「だれだ小僧。なぜここにいる。その手を離せ」
お喋りロジャーが
いつもと違う真剣な目つき。
男の子に捕まっている
私を見ると
腰元の剣を抜く。
「お母様を返して貰いにきた♪」
キャハハと無邪気笑う男の子。
次の瞬間、男の子が詠唱し
手から炎玉がいくつも出てきた。
その炎玉はロジャー達へと向かう。
ロジャーも詠唱し、
シールドを張る。
シールドにあたった炎玉は反れて、
地面で爆発した
ドカーンと何発も言うのだ、
さすがに外に居た
ジャスティンも気付いたのだろう。
駆けつけたジャスティン達を確認すると
男の子は手を離してくれた。
「今日はご挨拶だよ。僕一人で遊んじゃったら仲間の分無くなっちゃう。…お母様は魔王の元へ返して貰うからね」
そう言うと、
空間に窓を作って片脚を入れる。
「あ!そうだ!早く会いに来れるようにマーキングつけとくね♪」
そう言うと私にフワッと手を一振り、一瞬にして体の奥が熱くなる。
「じゃあまたね♪」
男の子はあの窓に体を入れて、
笑顔を見せて指をパチンとならすと
窓は小さくなって
その場に何も無くなった。
「くそっ、魔族がこの城まで来るなんて…スワロフの結界が張ってあるんだぞ」
剣を納めたロジャーが
悔しそうに
唇を噛み締めながら言った。
「おい!咲、大丈夫か?変な術かけられてたよな?…おい、聞こえるか?」
と私を揺さぶるのは駆けつけてくれた
ジャスティンだろう。
それより
熱い。
体の奥が熱くて熱くて仕方ない。
奥も奥。
子宮がうずく。
ハァ…ハァ
という息づかいと高揚した私の顔
それに、私から出る甘い匂い。
「…ダレで…モいイカラ…ダいテ…」
と口が勝手に動く。
その様子に駆けつけたジャスティンは驚くのだ。
「…サキュバスの呪いか」
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