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恋
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私の好きな人は親友と付き合っている
いや正確には親友と付き合っている
時に好きになった
彼女の真っ直ぐに人を好きになる所に惹かれた
親友と別れた後も
告白は出来ずにいた
友達の彼女に告白するのは
勇気が居る
彼女の事が好きになってから
10年が経った
そんな彼女が明日結婚する
過去に戻れたら
とも思うが
結局告白出来ずに居ると思う
明日の結婚式はとても
行けそうにはなかった
もう彼女とも会う事はないだろう
その年の同窓会で聞いた話で
私は後悔で一杯だった
しかし人生はやり直す事は出来ない
後悔を抱きながらも明日も生きていく……
♢♢♢
「久しぶり最近どうよ?」
「まぁ、ぼちぼちかな」
「そんなもんだよな」
同窓会に行くとこんな感じの
やり取りをするのが恒例だ
「それよりお前なんで来なかったんだよ?」
意味が分からなかった
「何にだよ?」
「佐藤の葬式にだよ」
頭が真っ白になり理解が追いつかなかった
「え……」
「お前知らなかったのか?」
「あぁ」
「すまん……抜けて二人で飲みにでも行くか?」
「そうだな」
事情を知りたかった私は
親友と二人で飲みに行く事にした。
♢♢♢
「佐藤の結婚式にも来なかったよな?」
「あぁ行く気になれなくて」
「何回も連絡したんだぞ」
「携帯持って無くて」
皆からの電話が何通も掛かってきて
冷やかしの電話だと思ってムカついて
海に投げ捨ててしまった
「結婚式のスピーチはお前に向けた物だったから
皆で電話したんだぞ」
「そうだったのか……ごめん」
「佐藤が好きだったなら、また小説書けよ」
「言ってる意味が分からん」
「俺から言えるのはそれだけだわ」
そう言ってお金だけを置いて、出て行った
次の日佐藤の実家に向かった
話の真相を知りたかったのと
墓参りに行こうと思い、場所を尋ねる為に
♢♢♢
私は子供の頃病弱で良く入院していました
何となく子供ながらに長生きは出来ない
気がしていました
入院中の私の楽しみは読書でした
私は何度も読み返すくらい好きな小説がありました
同い年の子が書いた小説と言うこともあり
その子の事をとても尊敬していました
高校生になる時には
体調も良くなり学校生活を送る分には
何の支障も出ない位には
回復していました
高校一年生の春私は運命の出会いを果たします
入学式が終わり進路指導室に呼ばれました
病気の事もあり今後の高校生活に
ついての相談でした、
その時わたし以外にももう一人男の子が
呼ばれていたのですが
仕事の話などしていたから芸能人なのかなと
思っていました
私が退室する時に男の子が名前を呼ばれ
何処か聞き覚えのある名前でした
そう、私の好きな小説の作者の名前でした
その時から私は彼に惚れてしまいました。
それからも廊下などで彼とは何度かすれ違ったり
したのですが勿論私は知ってるが彼は
私の事など知らないので
彼の事を見ているだけで一年が過ぎ
高校二年生なり委員会で彼と良く居る人と一緒に
なりました、それからその友達を通して挨拶ぐらい
する様な仲にはなったのかな
夏休みが始まる最後の登校日
私は友達から告白され
嬉しかったのですが
友達に恋愛感情は無かったので
断ろうとも思ったんですが
断ったら彼との関係も切れそうだったので
付き合う事に決めました
これが私の初めての大きな嘘
その甲斐もあって彼とは凄く仲良くなりました
高校を卒業する前には友達とは別れていて
何となく彼が私の事が好きな気がして
卒業のタイミングで告白される気がしていたが
そんな事は起きませんでした
大学生になっても彼との関係は続いていました
偶にご飯に行ったり遊んだりする位だったが
良い感じの仲だったと今になって思います
私は編集者のバイトを大学から始め
将来は編集者になれたらと思いはじめました
そんな事もあってか
彼から新作の小説を読ませて
貰って感想を聞かれ
私は本当は凄く良かったのに恥ずかしくて
結構酷い事を言ってしまった。
後になって彼が小説を書くのを辞めてしまったのを
知り、私の所為じゃないかと思い
怖くて聞けませんでした
私達はそれから会う日数が減った気がしました。
大学が卒業に向かう頃
私は病気が悪化してまた入院を繰り返す日々に戻ってしまい、なんとか大学は卒業出来たが
とてもじゃないが社会人はやっていけそうに
ありませんでした
両親には申し訳ない気持ちしかなかったです
病院で両親が泣いているのを見てから私の人生は
長くないと悟りました
お見舞いに毎日来る幼なじみからプロポーズされて
私は悩みました、けど父が娘の花嫁姿が見るのが
夢だと言っていたので今まで何にも
親孝行が出来なかったのでせめてもの償いで
プロポーズを受けました
2度目の大きな嘘です
それからの日々はあっという間に過ぎていきました
結婚式の招待状は彼にも送りましたが、
何の連絡も無く前日を迎えた日
彼から一通の連絡が来ました
「好きです」
私はまだ返信を返せていないので
この場を借りて答えさせて頂きます
「私も大好きです」
ご静聴ありがとうございました。
その話を聞いてから私は墓参りに行き
気がつくと家に着いてました
原稿を濡らしながら私はまた筆を取り始めました。
♢♢♢♢♢
後が書きです
読んで頂きありがとうございます
面白かったら良いんですが
つまらなかったらすいません
感想コメント頂けると
泣けるほど嬉しいです。
いや正確には親友と付き合っている
時に好きになった
彼女の真っ直ぐに人を好きになる所に惹かれた
親友と別れた後も
告白は出来ずにいた
友達の彼女に告白するのは
勇気が居る
彼女の事が好きになってから
10年が経った
そんな彼女が明日結婚する
過去に戻れたら
とも思うが
結局告白出来ずに居ると思う
明日の結婚式はとても
行けそうにはなかった
もう彼女とも会う事はないだろう
その年の同窓会で聞いた話で
私は後悔で一杯だった
しかし人生はやり直す事は出来ない
後悔を抱きながらも明日も生きていく……
♢♢♢
「久しぶり最近どうよ?」
「まぁ、ぼちぼちかな」
「そんなもんだよな」
同窓会に行くとこんな感じの
やり取りをするのが恒例だ
「それよりお前なんで来なかったんだよ?」
意味が分からなかった
「何にだよ?」
「佐藤の葬式にだよ」
頭が真っ白になり理解が追いつかなかった
「え……」
「お前知らなかったのか?」
「あぁ」
「すまん……抜けて二人で飲みにでも行くか?」
「そうだな」
事情を知りたかった私は
親友と二人で飲みに行く事にした。
♢♢♢
「佐藤の結婚式にも来なかったよな?」
「あぁ行く気になれなくて」
「何回も連絡したんだぞ」
「携帯持って無くて」
皆からの電話が何通も掛かってきて
冷やかしの電話だと思ってムカついて
海に投げ捨ててしまった
「結婚式のスピーチはお前に向けた物だったから
皆で電話したんだぞ」
「そうだったのか……ごめん」
「佐藤が好きだったなら、また小説書けよ」
「言ってる意味が分からん」
「俺から言えるのはそれだけだわ」
そう言ってお金だけを置いて、出て行った
次の日佐藤の実家に向かった
話の真相を知りたかったのと
墓参りに行こうと思い、場所を尋ねる為に
♢♢♢
私は子供の頃病弱で良く入院していました
何となく子供ながらに長生きは出来ない
気がしていました
入院中の私の楽しみは読書でした
私は何度も読み返すくらい好きな小説がありました
同い年の子が書いた小説と言うこともあり
その子の事をとても尊敬していました
高校生になる時には
体調も良くなり学校生活を送る分には
何の支障も出ない位には
回復していました
高校一年生の春私は運命の出会いを果たします
入学式が終わり進路指導室に呼ばれました
病気の事もあり今後の高校生活に
ついての相談でした、
その時わたし以外にももう一人男の子が
呼ばれていたのですが
仕事の話などしていたから芸能人なのかなと
思っていました
私が退室する時に男の子が名前を呼ばれ
何処か聞き覚えのある名前でした
そう、私の好きな小説の作者の名前でした
その時から私は彼に惚れてしまいました。
それからも廊下などで彼とは何度かすれ違ったり
したのですが勿論私は知ってるが彼は
私の事など知らないので
彼の事を見ているだけで一年が過ぎ
高校二年生なり委員会で彼と良く居る人と一緒に
なりました、それからその友達を通して挨拶ぐらい
する様な仲にはなったのかな
夏休みが始まる最後の登校日
私は友達から告白され
嬉しかったのですが
友達に恋愛感情は無かったので
断ろうとも思ったんですが
断ったら彼との関係も切れそうだったので
付き合う事に決めました
これが私の初めての大きな嘘
その甲斐もあって彼とは凄く仲良くなりました
高校を卒業する前には友達とは別れていて
何となく彼が私の事が好きな気がして
卒業のタイミングで告白される気がしていたが
そんな事は起きませんでした
大学生になっても彼との関係は続いていました
偶にご飯に行ったり遊んだりする位だったが
良い感じの仲だったと今になって思います
私は編集者のバイトを大学から始め
将来は編集者になれたらと思いはじめました
そんな事もあってか
彼から新作の小説を読ませて
貰って感想を聞かれ
私は本当は凄く良かったのに恥ずかしくて
結構酷い事を言ってしまった。
後になって彼が小説を書くのを辞めてしまったのを
知り、私の所為じゃないかと思い
怖くて聞けませんでした
私達はそれから会う日数が減った気がしました。
大学が卒業に向かう頃
私は病気が悪化してまた入院を繰り返す日々に戻ってしまい、なんとか大学は卒業出来たが
とてもじゃないが社会人はやっていけそうに
ありませんでした
両親には申し訳ない気持ちしかなかったです
病院で両親が泣いているのを見てから私の人生は
長くないと悟りました
お見舞いに毎日来る幼なじみからプロポーズされて
私は悩みました、けど父が娘の花嫁姿が見るのが
夢だと言っていたので今まで何にも
親孝行が出来なかったのでせめてもの償いで
プロポーズを受けました
2度目の大きな嘘です
それからの日々はあっという間に過ぎていきました
結婚式の招待状は彼にも送りましたが、
何の連絡も無く前日を迎えた日
彼から一通の連絡が来ました
「好きです」
私はまだ返信を返せていないので
この場を借りて答えさせて頂きます
「私も大好きです」
ご静聴ありがとうございました。
その話を聞いてから私は墓参りに行き
気がつくと家に着いてました
原稿を濡らしながら私はまた筆を取り始めました。
♢♢♢♢♢
後が書きです
読んで頂きありがとうございます
面白かったら良いんですが
つまらなかったらすいません
感想コメント頂けると
泣けるほど嬉しいです。
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