メス堕ち元帥の愉しい騎士性活

環希碧位

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メス堕ち元帥の愉しい騎士性活・おまけ

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「今日に限って【奥の間】が使えないとはどういうことだね……!? 」
「『今日に限って』だからこそですよ、お客様」

 声を荒げるその【上客】に対して、館の主人である男はあくまでも気味の悪いほどにこやかな顔で答えた。

 ここは、貴族同士の密事等にも使われる一部では名の知れた娼館。

 部屋に置かれた家具や調度、夜伽を務める娼婦の質も最上の物が揃えられているが故に、訪れる者は皆、戦時に荒れた時世にありながら唸る程金が余っている富豪、もしくは総身からきな臭い気配を漂わせたものばかりだ。
 今機嫌を損ねているこの客もまた、名や顔を伏せてはいるものの、表ではそれなりの名門の出として知られる人物に違いない。

「大変申し訳ありませんが、【奥の間】には既に先客がいらっしゃるのです」
「先客……!? 」
「はい。その方は支払いぶりの良さもさることながら、我々にとっては大変恩義のある方でして……
 決して失礼をするわけにはいかぬのです。
 その方が【白】を望めば、例え【黒】であっても我々は粛々と従い、その事実を塗り潰すのみ。
 どうぞ御理解下さい」
「ううむ……」

 慇懃無礼ともいえる主人の答えに、【上客】を自負していたはずの男が押し黙る。
 
 実際、男はこの【花園】を訪れる度、最も格式の高い【奥の間】でその時々の愛人や特に秀でた娼姫を侍らせては夜通し愉しむのを常としており、それをある種の日課として行えるだけの力があった。
 だからこそ、そんな自分を差し置いて【奥の間】へと愛娼達を根こそぎ呼びつけ宴を開き、有り余る精力と財力を見せつけている存在に、驚きを隠せないでいるのだろう。

「ちなみに、【奥の間】のお客様は即金でこれだけのお支払いを」
「なんと……!?
 こ、こんな金額、それこそお前達のような裏商売で財を成した商人か、いずれかの公爵家、あとは王家の下ついた男爵の──」
「おっと。皆まで言われなさるなお客様。
 互いの表での事情はここでは持ち込まないのがルールです。良いですね?
 ご理解頂けましたら、最近新しい趣向で作りました部屋へご案内致しましょう。
 なに、そちらの部屋もきっと気に入って頂けるかと思いますよ?」
「………………」

 結局、自分以上の金と権力の匂いを察し、娼姫に手を取られながら大人しく別の部屋へと去っていく客の背中を見送りつつ、館を取り仕切る男は人の悪い笑みを浮かべた。

「そうそう。フツーのお貴族様は大人しく退散するのが身の為だよ。
 今あそこにいるのは、それはそれはおっかないこの国最高の騎士様でありながら、堕ちるところまで堕ちきった最低最悪の大淫婦様方なんだから」



■■■


 その場所は、今や聖書に描かれた悪徳の街の縮図であった。

 焚き染められた香の甘ったるい匂いが漂う大きな寝台の上を始め、部屋のそこかしこで見目麗しい少年少女達が本能のままに交り合っている。
 部屋を飾る見事な絨毯やクッションの上には、この部屋の主達の着衣が無造作に脱ぎ散らかされていたが、見る者が見たらその衣装──ごく限られたものしか身に着けていないはずの軍服の様相に驚愕したであろう。

「うん、今日も可愛くなりましたよ♥アルテュール」
「そ……そうかな……♥♥」

 言われて、誇り高いその衣装を脱ぎ捨て本性を露わにした人物が、頬を紅色に染め、はにかんで微笑む。

「そうそう♥♥
 絶対似合わないのが分かっているのに、ご主人様に無理矢理頼んで私とお揃いのドレスを作ってもらった挙句、毎度毎度、気合を入れて化粧をした姿をこの子達に怖がられて涙目になっている貴方の姿……本当に無様で可愛いですよ♥♥」
「そ……そんなぁ……」

 とはいえ、夜の妖精を両脇に侍らせた女神に笑顔で罵られた【彼】の姿は、本人がどう訴えようとも言い訳のしようがないほど酷いものだった。
 
「御婦人はもとより、若い従騎士達も惚れ惚れするような身体をエッチなドレスへミッチミチに詰め込んで♥
 ピツパツに伸びた布地にクッキリ♥万年勃起乳首と無駄デカチンポ浮かび上がらせている変態男♥♥
 これが一国の元帥閣下様なんですから、世も末ですよねぇ♥♥♥♥」

 正気を疑うほど惨めな女装姿を晒しながら、端正な横顔を耳まで真っ赤にしながら俯いている金髪の美丈夫──人々の尊敬を集めてやまない王国元帥たるリッシュモン伯アルテュールの息はどんどん荒くなっているが、それは決して怒りからではなく。
 今や骨の髄まで染み込んだメス奴隷としての悦びと、これから始まる悦楽の儀式への興奮によるものだった。

「最近ではもうずっと軍服の下に可愛い下着をつけてますものね♥
 あんなに堂々として男らしかった貴方が……もうすっかり身も心も乙女になってしまって……
 ──ああ、失敬。これは乙女に対する侮辱発言でした。
 貴方は女装癖といかんともしがたい露出癖を抱えているだけの痴漢でしたね。
 まったく……いつ兵士達の目の前で発情して腰を振り出すんじゃないかと、私は気が気でならないですよ。
 でも、そんな可哀想な貴方も私は好きですけど♥♥」

 一見、爪の先まで綺麗に整えられた白魚のような指──その実、意外と大きく節くれだっているそれが、眼の前でこんもりと絹地を押し上げている【彼】の快楽の源泉へと伸び、意地悪く布越しに擦り上げる。

「ふぁ……あぁあああ♥♥♥♥」
「ほーら♥♥ほらほら♥♥
 もう布地が湿ってきましたよ?なんです?子供達に見られながらチンポ苛められるのがそんなに嬉しいんですか?
 腰がヘコヘコ動いてますよ♥」
「お……っ♥♥おほっ♥♥おほぉおおおおォォっ♥♥♥♥
 ……っ♥き、きみだってぇ♥チンポたってるクセにッ♥♥♥♥」
「……んっ、ひっ♥♥」

 されるがままに嬲られていた男の手が【美女】のドレスの切込みからその太腿の間へと入り込む。

「あァァ……ッ♥♥♥♥ちょ、そ、そこォ♥♥シコシコッ♥♥ってぇっ♥♥だめェえええ♥♥♥♥」
「あるてゅーるのも子作り出来ない役立たずの駄目チンポだけど……ッ♥じるのだってすぐにチンピク負けしちゃう早漏メスチンポでしょ♥♥♥♥
 えい♥えい♥♥えいっ♥♥♥♥」
「あひ……ッ♥♥ひほッ♥♥っ……ほはァァああああああっ♥♥♥♥
 み、みんなアナタのせいでしょうがっ♥♥おっぱい大きくされたのもっ♥♥ミルク出るようになっちゃったのもっ♥
 私がスケベな身体になったのはみんなアナタのせいでしょう……ッ♥♥♥♥
 ふぁあ、ああァァあああ……ッ♥♥」

 実は長い白銀の髪を揺らして喘ぐ美女の正体もまた、リッシュモン伯と肩を並べる騎士であり王国随一の富豪として知られるジル・ド・レイ男爵なのだが……今の姿と平時の彼ではあまりに落差があり過ぎて両者を結び付ける者は殆どいないだろう。
 元々中性的な美貌の持ち主だった知将は、悪意によってその容姿に目を付けらた結果、下肢に男性の名残をとどめる程度にまで身体を弄り尽くされていた。

 ただ、捻じ曲げられた性癖と生来の知性が歪んだ形で合わさった事で、最近では好き者受けする己の身体を利用しながら宮廷で以前より上手く立ち回っているとかいないとか。

 とはいえ、既に二人にとっては過去の悪夢や二度と戻らぬ男としての矜持など些末な事であった。
 己の淫蕩な性質すら武器にして権威を欲しいままにする──その業の深さに彼等を陥れた者達すら匙を投げた性欲の怪物達が今の彼等だ。

「わかってるよぉ♥じるはあるてゅーるの大事な友達だもの♥♥♥♥
 だからぁ♥♥これからもずーっと♥二人でエッチして♥♥たーくさんミルク、ぴゅっぴゅしよーね♥♥♥♥」
「あるてゅーる……っ♥♥」

 肉感に溢れた艶やかな長身同士が密着し、互いの身体の良い部分をまさぐり合い、残らず快楽を引き出そうとする。

「好き……っ♥♥じるしゅき……っ♥♥♥♥だいしゅき……っ♥♥」
「わたしもっ♥♥あるてゅーるとちんぽすりすりするのしゅきぃ♥♥」

 淫欲に蕩けた美貌を唾液や化粧の紅でぐちゃぐちゃにしながら、口付を交わし、耳を舐め合う。
 足を絡ませ、それぞれの太腿に性器をこすり付け、先走りの露が白い肌を濡らしていく。密着する胸元ではいやらしく勃起した乳首が更にドレスの形を醜く歪ませその存在を主張していた。
 滑らかな絹地越しに押しつぶされ、擦れ合う突起からの刺激が心地良い。ゆらめく腰をぶつけ合いながら、それぞれの指が相手の後孔にたくし込まれ、ぐちゅぐちゅ、と内側をかき出すようにして抜き挿しを繰り返した。

「はふっ♥♥はふっ♥♥ああぁン……っ♥♥
 そんなにじゅぼじゅぼされたらっ♥♥縦割れケツマンコまたユルガバになっちゃうううぅ♥♥♥♥
 いつもメス汁垂れ流しでチンポくわえてないとダメな変態雄マンコになっちゃうううゥゥ♥♥♥♥」
「なろっ♥♥あるてゅーると同じ変態雄マンコになろっ♥♥♥♥ちんぽ我慢できない駄目マンコになろっ♥♥♥♥」

 上等なドレスが汚穢塗れになるのも構わず、雄であることを放棄した騎士のなれの果てが辱めの限りを尽くす。
 下腹部や胸元に刻まれた淫紋がまた妖しく輝き始め、追い立てられるようにその身体はますます昂っていく。

「ん……っ♥♥はぁっ♥♥
 ね、じるっ♥♥♥♥ごしゅじんさまが、ちんぽたたなくなった記念に、あるてゅーるにこれ、プレゼントしてくれたのっ♥♥
 これでいっしょにもっと気持ち良くなろっ♥♥」

 言って金髪の美丈夫が取り出したのは、見るからに卑猥で凶悪な形をしたシロモノだった。

 普段彼が愛用している梁型をより長く引き伸ばした形状のそれは、反り返る男根の向かい側の先端にまた別の逞しい逸物を備え付けていた。
 その双頭の梁型は、本来女体同士が交わる事を助ける為に使われる淫具だったのだが、嬉々として今この場でそれを使おうとしている事実は、生来恵まれた体躯で優秀な雄であることを誇っていた彼らが、その力を完全に失ってしまった事を意味していた。

「んはぁ……ぁんンっ♥これで、あるてゅーるもじるとつながれるよぉっ♥♥♥♥」

 男は親友によってすっかり解されたソコにためらいもなく凶悪な質量の梁型を埋めると、大きく足を開き、腰を振って中途半端に立ちあがった己の逸物をゆらゆらと揺らしながら、相手を誘う。
 銜え込んだ後ろの唇から偽りの愛液を垂れ流し、妖艶な笑顔を向ける堕ちた英雄。かつてであれば、悪夢のような光景であったが、誘われる相手もまた、今や正気のはずもなく──

「ぁ……ああァ……♥♥♥♥ちんぽとちんぽでじるとあるてゅーるのケツマンコ、つながってるぅぅ♥♥」

 銀髪の貴公子もまた、ずっぽりと己の秘所へと先端を咥え込み、法悦の笑顔を美貌に浮かべたのだった。

「じるとダメ雄記念のメスエッチ♥♥うれしぃいいい♥♥♥♥」
「ふぁああぁぁあぁ……♥♥こんな雄失格エッチはずかしすぎるのにぃいいい♥♥♥♥駄目チンポよろこんじゃってるぅうう♥
 敗北ミルクでちゃてるうううううっ♥」
「へへへ♥♥チンポが完全降伏したところで、じるももっとスケベな変態さんになろうね♥♥♥♥」

 奥まで梁型を埋め込んだ親友がメスの快楽に屈服したのを見計らって、女装の美丈夫が互いを繋ぐ梁型の途中で不自然に出っ張っている突起を指で押す。

「…………ッ!? 」
「きたきたきたぁあああああ♥♥♥♥」

 突起が押し込まれた途端、梁型に仕込まれていた仕掛けが発動し、梁型自体が生き物のように蠢きだす。
 ぶるぶると震えるそれが、無造作に胎の内側を抉り、メス奴隷達は悦びの悲鳴を上げた。

「おっほぉおおぉぉ……っ♥ほぉぉわぁああぁっ♥♥ぶるぶるきたァァ……♥♥おなかぶるぶるきたぁあああ♥♥♥♥」
「や……ッ♥これ、うごいて……ッ♥奥にっ♥おくにあたって……っ♥♥
 なにこれェ……ッ♥あんッ♥♥きもちぃいいいっ♥♥♥♥オス捨てメスエッチ気持ちよしゅぎるよぉおおっ♥♥♥♥」

 梁型の動きに翻弄されながらも、自らも腰を動かし、より深く快楽を絞り出そうとしてしまうのは、堕ちたメスの本能の成せる業だろうか。
 互いに腰を振りたくり、全身をくねらせ、息を切らしながら夢中で官能を貪る男達に尊敬や憧憬を集める騎士の面影など一切ない。
 荒い吐息と獣の咆哮、肌がぶつかり合う音だけが高々と響き渡る。

「あぁぁンッ♥♥あ、あるてゅーるっ♥と、とまりゃないっ♥♥♥♥腰ヘコヘヘコとまりゃないよぉお……ッ♥♥」
「じるっ♥はぁ♥♥あるてゅーるもっ、じるがかわいくて♥♥♥♥とめられにゃいのぉっ♥♥♥♥」

 しっとりと汗ばんだ肢体から立ち昇る淫靡な気配。発情したメスから発せられる官能的な芳香が辺りに充満し、先刻から焚かれている催淫効果のある薬香や酒の力も相まって、その場は獣欲の虜となった者達が奏でる卑猥な水音と嬌声とが支配し、鼓膜を冒し合う魔女の窯の底のごとき様相を呈し始めていた。

 ……もっともそんな呪力の効果など関係なく、メス堕ちした騎士達の思考は色情に染まり切っていたのだが。

「んぁっ♥♥あぁ、おほっ♥あああっ♥♥♥♥
 いくぅっ♥♥イクッ♥♥♥♥ケツマンコガバガバにされてっ♥♥またメスチンポ負けちゃううぅうう♥♥♥♥」 
「おほぉ……♥♥♥♥ひびくゥゥウッ♥
 チンポの裏ゴリゴリしゃれて……♥♥♥♥あちゅいのくるよぉぉおおおッ♥♥」

 髪を振り乱し、着飾った衣装をドロドロにしながら、恥知らずの騎士達が何度目かの絶頂を迎える。

「おひぃィィいいいいいい……ッ♥♥♥♥いっくぅぅうううゥウ……んッ♥♥」
「うほぉおおおおぉおおォォォ……ッ♥でるぅううううぅぅぅ……ッ♥♥♥♥」

 ぶしゃぁあああああああああああぁぁぁ……!

 仲良く胸から乳を、股間から潮を噴き上げて二人は果てた。
 その顔は汗と涙、あるいは互いの唾液等、様々な体液で汚れきっていたが、共に満足仕切った幸福な笑みを浮かべていた。



■■■

 
「……さて、これで今日の仕事は一段落したかな」

 配下の軍の閲兵を終え国王への報告を済ませた後、執務室に戻った大元帥が脇に控える友人へと目配せする。

「既に部屋は手配してありますので」
「さすが我が友。準備が良い事だ」
「……だいたい、貴方の声が大き過ぎて、執務室や近くの部屋で事をするのが難しいから無駄な金がかかるんですよ。まったく……」
「つれないことを言うなよ。君だって楽しんでいるくせに」

 腰を抱き寄せ軽く口付してやると、代えがたい友であり最も近しい側近である銀髪の騎士の白い頬に紅がさした。

「……ずるい人だ。もう私は貴方なしでは生きられない身体なのに」
「それはお互い様だよ」

 より深く口付けあいながら互いの腕は腰に回り、相手の尻の間に指を添わせる。
 その先に感じる二つの肉の間には固い感触。奥に収められているのは互いの逸物を象った梁型だった。四六時中互いに互いを冒しているという歪んだ趣向が彼らの愛の形であった。

「ん……っ♥♥」
「……はぁ……♥♥今宵はどんな風にして楽しもうか?」
「そうですね……久しぶりに生きのいい若者を交えて遊ぶのも面白いかもしれませんね……?」
「──お呼びでしょうか?閣下」

 まるで申し合わせたかのようなタイミングで、執務室の扉をノックする音が聞こえる。
 実直そうな若い兵士の声に、淫婦達の美貌に妖しい笑みが浮かんだ。

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