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霊が憑く女
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歩いていたら、彷徨っている霊魂を呼び寄せてしまうんです。
霊魂は私の中に入って来て、血液の中をふよふよと気持よさそうに漂います。
私の内臓を枕代わりにして、頭を乗せてうたた寝するものもいます。
霊魂はみな、私の中にいたらリラックスしているようなんですよね。
それが私の、誰かに必要とされたいという欲求を満たしてくれているような気がして。
嬉しいんです。
時たま霊視できる人が私を見て絶叫します。
そして、除霊を勧めてくるのですが。
正直言って、有難迷惑なんですよ。
だって私はこんなに、満たされているのに。
どうして人は、自分のものさしではかることができないのでしょう。
目の前の女性は、一息ついてにっこり笑った。
この世のものではないものを見ることができる俺の目には、霊にありとあらゆるものを食い尽くされた女性が映っている。食われているものもまた、目には見えない、人間として必要なもの。
ゆうに一週間は風呂に入っていないであろう彼女からは悪臭が漂っている。
顔も洗っていないのだろう。顔は脂で汚れ、目やにがこれでもかというほど付いている。
きっと彼女は、人としてあるべき姿を忘れてしまっている。
だから彼女は、今の自分がおかしいとは思わない。
痛覚もないのだろう。
先ほどからずっと、ペンチで自分の爪を剥いでいる。
血が出ても、彼女はこちらに目を向けたまま、ぺらぺらと喋っている。
試しにカッターをテーブルに置いて滑らすと、彼女はそれを無意識に掴み、手首に添えて、何度も引いた。
少し面白くなってきたので、給湯室にあった果物ナイフをテーブルに置いてみた。
女性は意味の分からないどうでもいい話をしながら、サクサクと自分の指を関節ごとに切り落とし始めた。
「楽しそうですね」
思わずそう声をかけてしまった。
すると女性は、やっと気が付いたのか、自分の手に視線を落とす。
「あら。どうしてこんなことをしているんでしょう」
「きっと霊が、そうして欲しいと望んだのでしょう」
「ふふ、そうかもしれないですね」
「骨、硬くないんですか? 切り落とすの難しそうですね」
「意外と簡単に落とせますよ。ほら」
女性はそう言って、中指の第一関節を切り落とした。
すぽーんと指が俺の元に飛んできたので、俺は手に取ってまじまじと見た。
切り落としたての指、初めて見た。へえ、切断面って、こんな感じなのか。
「この落とされた指って、動かせます?」
「え? さすがに無理じゃないでしょうか」
「ちょっとやってみてくださいよ」
無邪気な俺に、女性はクスッと笑い、「ん~……」と切断した指に集中している。
すると、俺が持っていた指の欠片がピクピクと動いた。
「あ! 動いた!」
「わー! 本当だ! すごいですね!」
「きっとこれって、霊があなたに与えてくれた能力ですよ!」
俺の言葉に、女性は嬉しそうにはにかんだ。
「そうだ、他にも動くか見てみません?」
「っ! ええ、やってみましょう!」
「足とかどうです? 動きやすそうですし」
「いいですね。でも、果物ナイフで切り落とせるかしら」
「ちょっと待ってくださいね。どこかにノコギリがあった気が……」
「ふふ。どうしてこんなところにノコギリがあるんです?」
「それはまあ、企業秘密ということで」
俺は指を唇に添えて、茶目っ気たっぷりにウィンクをした。女性はその仕草が気に入ったのか、ポッと頬を赤らめる。
へえ、愛情は残っているんだな。
自分の足を切り落とすのは困難だからと、俺が彼女の足を切り落とすことになった。
ゴリゴリとノコギリを押して、引いてを繰り返す。
膝小僧から切り始めたことをすぐに後悔した。膝の裏からの方が絶対に楽だっただろうな。
「がんばれー! あともうちょっとですよ!」
「だー! 結構しんどいですよこれ! 骨かてぇ~!」
「ほらがんばって! がんばって!」
「ふぎぎぎぎ」
ストン、と膝から下が床に落ちる。ノコギリも俺の体中も、女性の血で真っ赤に染め上げられている。
べとつく生ぬるい血液は、何度触れても気分が良いものじゃない。
「さあ、動かしてみてください!」
「んんん~……!」
女性が力を入れると、足の指がぴくぴくと動いた。
興奮した俺たちは、歓声を上げながらハイタッチをする。
それからも俺は、もう片方の足と右腕を切り落とした。どれもヒクヒク動いたり、右腕なんて、トカゲの尻尾のようにバタバタと動いたので、俺たちは二人でケタケタ笑った。
最後に切り落とした左腕を、女性が動かそうと体に力を込めた時、切断された四肢からピューと血液が噴水のように噴き出して面白かったのでスマホで動画を撮った。
「……あっ!? あ、あ、あああああああっ! ぎゃあああああ!」
突然、女性が絶叫した。
反響して鼓膜が破れるかと思った。
「ちょっと、どうしたんです? 急にそんな大声出して!」
「痛い! 痛い痛い!! あああああっ! あっ、あぁぁぁぁっ!」
おお、このタイミングで痛覚が戻ったのか。
ここまで失っていたものを取り戻すなんて、よほど心境の変化があったのだろう。
「すみませーん! 聞こえますかー?」
「あ!? ぎゃあああああ、あっ、あぁぁっ、痛い痛い痛い痛い」
「えーっと、今、痛覚が戻ってますよねー? 人らしいことを考えませんでしたかー?」
「分かんない分かんない痛い痛い痛い助けて痛いどうして痛い痛い」
「そりゃあ、普通人はダルマになったら痛いですからねー! でもやはり、まだ人ではないですねえ。こんな痛みと出血量で、まだ意識を失わないんですからー!」
「きゅ、救急車呼んで! 死んじゃう痛いああああああああ死んじゃう死んじゃう」
「すごい! 生きたいという欲まで取り戻したんですね! その調子です!」
「ちょっとあんたさっきから何なの助けてよ痛いのよこのままじゃ死ぬのよ」
俺は、ぎゃーぎゃーと喚いている女性をまじまじと見た。
やっと、寄生していた霊が、壊れた体を見捨てて体から抜けていっている。
「あああああああああ!!! はぎゃああああああああ!!!」
「はぎゃあって笑 でも良かったですねー! あなたに憑りついていた霊が、どんどん離れていきますよー!」
「えっ、嘘! いやだ! 行かないで!! 私を見捨てないでええええええ!!」
「霊魂たちは、あなたの体が目当てだったのでー! あなたのことなんてどうでもいいんですよ。どれだけ臭くても、汚くてもブサイクでも、アホでもクズでも、人の忠告を聞かなくても、巣となる体さえあれば、霊魂はそれでよかったんです」
「やめてええええ!!! いやだああああ!!! あの子たちはそんなんじゃない!!! 行かないでえええええ!!!」
「その惚れっぽさと執着心、どうにかした方がいいですよ? 俺のことも、ちょっといいなって思ったでしょ。心移りが早いんですよ。人らしい感情を抱いたから、こうして痛覚も戻ってしまいましたね! もしあなたがそこまで惚れっぽくなかったら、痛覚がないまま死ねたのに! 自業自得です! 霊魂もさすがに呆れていましたよ。ほんの少し優しくされただけで、もう自分の味方だと思ってほいほい言うことを聞くんですから。霊魂、怒っていましたよ。住みよい巣を壊したあなたに」
「ちがうのおおおおお!!! ちがうのああああああもうやめてえええ!!!」
俺はおもむろに立ち上がり、スマホをスピーカーに繋げた。
大音量でヘビメタを流してみる。
激しい音楽と、彼女の絶叫はぴったりハマッた。
俺はコーヒーを焙煎して、ソファに深く腰掛ける。
絶叫する女性が、切断部分からピュッピュピュッピュ血を噴き出しながら、体をガタカタ揺らしている。
しかし、手も足も失った彼女はその場から一歩も動けない。
これ、何かに似てるな。
なんだっけ。
うーん、思い出せない。
考えているうちに、いつのまにか女性は死んでいた。
部屋を漂う霊魂が、俺にすり寄ってきたので頭を撫でてやった。
「次はもうちっとマトモな人間に憑くんだぞー。お前らなあ、見る目なさすぎなんだよ。どれだけ体が良くたって、さすがに中身がひどすぎる。分かったかー?」
霊魂はしょんぼりした様子で頷いた。
「分かったならいいんだよ。ま、さっきの巣ももうだいぶガタ来てたし、良いタイミングだったんじゃね? ほら、次の巣探してこーい」
シッシと手を払うと、霊魂たちが俺に一礼して去って行った。
俺は霊魂を正しく導く保護者みたいなもん。
醜い人間に憑くと、霊魂も醜くなっちまう。
だからこうして、醜い人間に憑いてしまった霊魂を、そいつから引き離す仕事をしている。
「はあ、また部屋が汚れちまったよ。どうすんだ、これ」
散らばった四肢と胴体を一瞥してため息をつく。
この仕事の唯一の難点は、度々部屋が汚れることだ。
霊魂は私の中に入って来て、血液の中をふよふよと気持よさそうに漂います。
私の内臓を枕代わりにして、頭を乗せてうたた寝するものもいます。
霊魂はみな、私の中にいたらリラックスしているようなんですよね。
それが私の、誰かに必要とされたいという欲求を満たしてくれているような気がして。
嬉しいんです。
時たま霊視できる人が私を見て絶叫します。
そして、除霊を勧めてくるのですが。
正直言って、有難迷惑なんですよ。
だって私はこんなに、満たされているのに。
どうして人は、自分のものさしではかることができないのでしょう。
目の前の女性は、一息ついてにっこり笑った。
この世のものではないものを見ることができる俺の目には、霊にありとあらゆるものを食い尽くされた女性が映っている。食われているものもまた、目には見えない、人間として必要なもの。
ゆうに一週間は風呂に入っていないであろう彼女からは悪臭が漂っている。
顔も洗っていないのだろう。顔は脂で汚れ、目やにがこれでもかというほど付いている。
きっと彼女は、人としてあるべき姿を忘れてしまっている。
だから彼女は、今の自分がおかしいとは思わない。
痛覚もないのだろう。
先ほどからずっと、ペンチで自分の爪を剥いでいる。
血が出ても、彼女はこちらに目を向けたまま、ぺらぺらと喋っている。
試しにカッターをテーブルに置いて滑らすと、彼女はそれを無意識に掴み、手首に添えて、何度も引いた。
少し面白くなってきたので、給湯室にあった果物ナイフをテーブルに置いてみた。
女性は意味の分からないどうでもいい話をしながら、サクサクと自分の指を関節ごとに切り落とし始めた。
「楽しそうですね」
思わずそう声をかけてしまった。
すると女性は、やっと気が付いたのか、自分の手に視線を落とす。
「あら。どうしてこんなことをしているんでしょう」
「きっと霊が、そうして欲しいと望んだのでしょう」
「ふふ、そうかもしれないですね」
「骨、硬くないんですか? 切り落とすの難しそうですね」
「意外と簡単に落とせますよ。ほら」
女性はそう言って、中指の第一関節を切り落とした。
すぽーんと指が俺の元に飛んできたので、俺は手に取ってまじまじと見た。
切り落としたての指、初めて見た。へえ、切断面って、こんな感じなのか。
「この落とされた指って、動かせます?」
「え? さすがに無理じゃないでしょうか」
「ちょっとやってみてくださいよ」
無邪気な俺に、女性はクスッと笑い、「ん~……」と切断した指に集中している。
すると、俺が持っていた指の欠片がピクピクと動いた。
「あ! 動いた!」
「わー! 本当だ! すごいですね!」
「きっとこれって、霊があなたに与えてくれた能力ですよ!」
俺の言葉に、女性は嬉しそうにはにかんだ。
「そうだ、他にも動くか見てみません?」
「っ! ええ、やってみましょう!」
「足とかどうです? 動きやすそうですし」
「いいですね。でも、果物ナイフで切り落とせるかしら」
「ちょっと待ってくださいね。どこかにノコギリがあった気が……」
「ふふ。どうしてこんなところにノコギリがあるんです?」
「それはまあ、企業秘密ということで」
俺は指を唇に添えて、茶目っ気たっぷりにウィンクをした。女性はその仕草が気に入ったのか、ポッと頬を赤らめる。
へえ、愛情は残っているんだな。
自分の足を切り落とすのは困難だからと、俺が彼女の足を切り落とすことになった。
ゴリゴリとノコギリを押して、引いてを繰り返す。
膝小僧から切り始めたことをすぐに後悔した。膝の裏からの方が絶対に楽だっただろうな。
「がんばれー! あともうちょっとですよ!」
「だー! 結構しんどいですよこれ! 骨かてぇ~!」
「ほらがんばって! がんばって!」
「ふぎぎぎぎ」
ストン、と膝から下が床に落ちる。ノコギリも俺の体中も、女性の血で真っ赤に染め上げられている。
べとつく生ぬるい血液は、何度触れても気分が良いものじゃない。
「さあ、動かしてみてください!」
「んんん~……!」
女性が力を入れると、足の指がぴくぴくと動いた。
興奮した俺たちは、歓声を上げながらハイタッチをする。
それからも俺は、もう片方の足と右腕を切り落とした。どれもヒクヒク動いたり、右腕なんて、トカゲの尻尾のようにバタバタと動いたので、俺たちは二人でケタケタ笑った。
最後に切り落とした左腕を、女性が動かそうと体に力を込めた時、切断された四肢からピューと血液が噴水のように噴き出して面白かったのでスマホで動画を撮った。
「……あっ!? あ、あ、あああああああっ! ぎゃあああああ!」
突然、女性が絶叫した。
反響して鼓膜が破れるかと思った。
「ちょっと、どうしたんです? 急にそんな大声出して!」
「痛い! 痛い痛い!! あああああっ! あっ、あぁぁぁぁっ!」
おお、このタイミングで痛覚が戻ったのか。
ここまで失っていたものを取り戻すなんて、よほど心境の変化があったのだろう。
「すみませーん! 聞こえますかー?」
「あ!? ぎゃあああああ、あっ、あぁぁっ、痛い痛い痛い痛い」
「えーっと、今、痛覚が戻ってますよねー? 人らしいことを考えませんでしたかー?」
「分かんない分かんない痛い痛い痛い助けて痛いどうして痛い痛い」
「そりゃあ、普通人はダルマになったら痛いですからねー! でもやはり、まだ人ではないですねえ。こんな痛みと出血量で、まだ意識を失わないんですからー!」
「きゅ、救急車呼んで! 死んじゃう痛いああああああああ死んじゃう死んじゃう」
「すごい! 生きたいという欲まで取り戻したんですね! その調子です!」
「ちょっとあんたさっきから何なの助けてよ痛いのよこのままじゃ死ぬのよ」
俺は、ぎゃーぎゃーと喚いている女性をまじまじと見た。
やっと、寄生していた霊が、壊れた体を見捨てて体から抜けていっている。
「あああああああああ!!! はぎゃああああああああ!!!」
「はぎゃあって笑 でも良かったですねー! あなたに憑りついていた霊が、どんどん離れていきますよー!」
「えっ、嘘! いやだ! 行かないで!! 私を見捨てないでええええええ!!」
「霊魂たちは、あなたの体が目当てだったのでー! あなたのことなんてどうでもいいんですよ。どれだけ臭くても、汚くてもブサイクでも、アホでもクズでも、人の忠告を聞かなくても、巣となる体さえあれば、霊魂はそれでよかったんです」
「やめてええええ!!! いやだああああ!!! あの子たちはそんなんじゃない!!! 行かないでえええええ!!!」
「その惚れっぽさと執着心、どうにかした方がいいですよ? 俺のことも、ちょっといいなって思ったでしょ。心移りが早いんですよ。人らしい感情を抱いたから、こうして痛覚も戻ってしまいましたね! もしあなたがそこまで惚れっぽくなかったら、痛覚がないまま死ねたのに! 自業自得です! 霊魂もさすがに呆れていましたよ。ほんの少し優しくされただけで、もう自分の味方だと思ってほいほい言うことを聞くんですから。霊魂、怒っていましたよ。住みよい巣を壊したあなたに」
「ちがうのおおおおお!!! ちがうのああああああもうやめてえええ!!!」
俺はおもむろに立ち上がり、スマホをスピーカーに繋げた。
大音量でヘビメタを流してみる。
激しい音楽と、彼女の絶叫はぴったりハマッた。
俺はコーヒーを焙煎して、ソファに深く腰掛ける。
絶叫する女性が、切断部分からピュッピュピュッピュ血を噴き出しながら、体をガタカタ揺らしている。
しかし、手も足も失った彼女はその場から一歩も動けない。
これ、何かに似てるな。
なんだっけ。
うーん、思い出せない。
考えているうちに、いつのまにか女性は死んでいた。
部屋を漂う霊魂が、俺にすり寄ってきたので頭を撫でてやった。
「次はもうちっとマトモな人間に憑くんだぞー。お前らなあ、見る目なさすぎなんだよ。どれだけ体が良くたって、さすがに中身がひどすぎる。分かったかー?」
霊魂はしょんぼりした様子で頷いた。
「分かったならいいんだよ。ま、さっきの巣ももうだいぶガタ来てたし、良いタイミングだったんじゃね? ほら、次の巣探してこーい」
シッシと手を払うと、霊魂たちが俺に一礼して去って行った。
俺は霊魂を正しく導く保護者みたいなもん。
醜い人間に憑くと、霊魂も醜くなっちまう。
だからこうして、醜い人間に憑いてしまった霊魂を、そいつから引き離す仕事をしている。
「はあ、また部屋が汚れちまったよ。どうすんだ、これ」
散らばった四肢と胴体を一瞥してため息をつく。
この仕事の唯一の難点は、度々部屋が汚れることだ。
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