じゃあパパでいいよ。

吉井春樹

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60ぱぱまま。ままぱぱ。

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先日、オクさんとの

ふたりの記念日がありまして、

その記念日のことを

ムスメに話してたんですね。


そしたらそれを

覚えてくれてた

ムスメからお祝いメッセージの

お手紙がとどきました。



そのお祝いのお手紙は、

ムスメが僕たち夫婦に内緒で

こっそり書いてくれたものです。



ぼくと、オクさんと、

それぞれに1通ずつ、

届いていたんですね。


内容ももちろん

うれしいんですけれど、

このお手紙でとくに

親としても

うれしいなあと思える

コトバ遣いのポイントがありまして。


オクさんあてのお手紙は

「ままパパだいすき」

から冒頭ははじまります。

そして

ぼくあての手紙は

「パパままだいすき」

から冒頭がはじまるんです。


==================

相手を思いやるきもちが、
自然な気遣いが生まれてくる

==================

もしかしたらオトナにとっては
あたりまえともいえる
コトバの気遣い。

ほんのちょっとした
パパを前にするか
ママを前にするか
っていう違いですし
別に同じだからとて
間違っちゃいないくらいの
小さな小さな気遣いです。


でも、そういうところの気遣いというか
相手への思いに気づけたときに
嬉しくなったり、愛されてるなあ
って思たりするものです。

意味を伝えるだけじゃなくて
想いを伝えたいと願うときに、
そういう些細なところから、
小さな愛情の注ぎ口に
どれだけ気づいて
そこに愛情をコトバで
注いであげられるのかって、
意味以上の想いを
わかってもらえる、
大切なコトバ遣い、ですね。


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子育て中のママはもちろん、
仕事や恋愛で、いつもいつも、
がんばっている女性へのささやかなエール。
ちょっとほっこり、ちょっと幸せになる
小さな、小さな、きっかけになればいいなと
書き残してきたメッセージです。

【 絵本ひろば 】にて公開中
・「ママに早く会いたくて」(第10回絵本大賞・読者賞受賞」
・「ぼくはお金くん」
●ホームページで「フォト エッセイ」作品公開中
 http://haruki-yoshii.com 
●Twitter/https://twitter.com/harukiyoshii

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