じゃあパパでいいよ。

吉井春樹

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59きのうのきのう。

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コドモの語彙力の成長速度って、

ほんとに毎日おどろかされます。


そんな、風に、

みるみるとコトバが

増えていっていた

2歳くらいのころの話。



なんとなく把握しているつもりの

ムスメのボキャブラリーを

あっという間に網羅していたりします。


たとえば、

ムスメは、過去のことを

すべて「昨日」と表していました。

1年前のことも、

1か月前のことも、

1週間前のことも、

2日前のことも

もちろん昨日のことも。


「昨日、公園いったね」という昨日は、

1週間前のことだったりしてたんです。

で、これをどう伝えればいいものか、

とっても頭を悩ませていまして。


「昨日の昨日の昨日の昨日の・・・でしょ?公園いったの」

と説明してみたものの反応が薄くて、

挙句「昨日」のことを

「昨日の昨日の昨日の昨日の~」と

連打してくるようにもなったりして。


と悩ませていたころに

奥さんと交わしていた会話を聞いてか、

あたらしいコトバをインストールしていました。





「こないだ」です。

「こないだ、公園いったね」

に変わっていました。

もちろん、

「昨日」との区別はついていて。


奥さんと、

「こないだ録画してた、

 Eテレのコドモ番組は?」

とのやりとりをしていたところで

もしかしたらピンときたのかもしれません。


前から知ってましたよと

言わんばかりにあたりまえに

「こないだ」を使いこなしています。


==================

新しいコトバに出会うのは、
新しいおもちゃに出会うようなもの。

==================

オトナと比べて共有できるコトバが少ない
コドモとの言葉のコミュニケーションって、
オトナのとき以上に一語の意味やニュアンスを
増やしてあげておく必要があります。

だけど、そうやって、
コドモに合わせたコトバ遣いばかりに
こだわらなくても、ただ普段どおりに
言葉を交わしているだけで、
そこから意味やニュアンスをくみとり、
そして前後関係から感覚を感じ取って、
ジブンの辞書を刷新していく。
そして同時にコドモに伝えようとすることによって
磨かれるのはオトナの語彙かもしれません。


「どうすれば伝わるんだろう?」
という創意工夫を凝らしますからね。


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子育て中のママはもちろん、
仕事や恋愛で、いつもいつも、
がんばっている女性へのささやかなエール。
ちょっとほっこり、ちょっと幸せになる
小さな、小さな、きっかけになればいいなと
書き残してきたメッセージです。

【 絵本ひろば 】にて公開中
・「ママに早く会いたくて」(第10回絵本大賞・読者賞受賞」
・「ぼくはお金くん」
●ホームページで「フォト エッセイ」作品公開中
 http://haruki-yoshii.com 
●Twitter/https://twitter.com/harukiyoshii

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