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15.5(文章化を自制した定番ネタ/前話との繋がりは無し。)
しおりを挟む「おじさーん。――お手」
「はいはい」
「おかわり」
「はいはい」
「ちんちん」
「ち……んちんはどうやるんだ。二足歩行はもうしてるし」
「ちんちんッ」
「……出すわけにもいかないよな」
「おじさん。ちーんーちーんッ!」
「ちょ、ちょっと。声。声が大きいぞ、少年。夜だから。静かに」
単語も単語だった。虎呼郎は軽く身を屈めて少年と目線を合わせると「しーッ」と口の前で人差し指を立ててみせる。
「あー……」と反省をしたような顔で達矢は、
「おじさん――」
虎呼郎の耳元に口を寄せる。そっと囁いた。
「――ちんちん」
吐息も付いていた。
「…………」
「……おじさん?」
「…………」
「おじさん……?」
「…………」
「おじさーんッ!?」
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