【R-18】「春待ち木陰」が書いたエロエロ短編集(BL抜き。

春待ち木陰

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一日だけ何でも望みが叶うとしたら何をお願いする?

「俺だけフリーセックス」04:夜

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 すっかり夜の就業後。俺は帰宅途中でコンビニに立ち寄ろうとしていた。

 その店頭では派手な格好の男女が数名、だらだらと居座っていた。

 男女と言っても男が5人に女が1人だ。関係性など知る由もないがその女は男共に話を頻繁に振ってもらったり、軽くぼそぼそと言葉を発しただけでゲラゲラと大袈裟に笑ってもらったりとしていた。

 大事にされているのか気を遣われているのかそれとも口説かれている最中なのか。

 何にせよ、コンビニを利用したい俺からすると店頭の彼らは邪魔でしかなかった。

「仕方がないな」

 俺はその派手な――三年目のギャル風社員に比べるといくらか下品な――格好の女を「ヨイショ」とすれ違いざまに抱きかかえた。……気分は誘拐犯だ。

「あ……?」とこちらを向いた金髪女の口を吸う。途端に女は、

「……はやぁ」

 とその化粧で大きく見せているお目々を潤ませた。

 金髪女を囲んでいた男共の目の前でブチューッとキスをしてやったわけだが男共は全くの無反応だった。

「……どういう設定になってんだ?」と不思議に思った俺がついつい男共を見続けてしまっていると、

「あ? なにみてんだテメエ!」

 などとは言われてしまった。

 俺は慌てて、

「いや。失礼」

 と頭を下げる。大人になるとプライドの置き場というものを覚えるのだ。

 男共は「ちッ」と舌打ちをして横を向いた。

 内心、ほっと息を吐きながらも平静を装って、俺はトロンと上気した顔の金髪女を抱きかかえたままコンビニに入店する。

 歩くたびに女の髪が揺れてコショコショと俺の首筋をくすぐっていた。

「……ふふ」と頬の筋肉がゆるむ。

 歩きながら俺は何の気無しに女の髪を撫でてみた。するりと簡単に手櫛が通る。

「はふ……」と女が吐息した。

 女の金髪は胸元までの長さのストレートヘアだったが、一本一本が細いのか何なのか妙に柔らかく感じられた。……褒め過ぎか? まあ、高級な刷毛といった感じだ。

 その髪に顔をうずめてみると――なんだ。いい匂いもするじゃないか。

 ほんのちょっとだけ良い気分に浸りながら俺はコンビニ限定の濃厚イチゴ牛乳を購入する。容量500mlの紙パックだ。

「アリガトウゴザイマシター」

 コンビニから出ると例の男共はまだ店頭に居た。

 金髪女をその場におろして、無事に用事も済ませられた俺はさっさと自宅に帰ろうとしたが、

「あ……」

 と女が漏らした名残惜しそうな声を耳に入れてしまい、結局は立ち止まった。

 明る過ぎる照明に照らし出されたコンビニ前で、金髪女はちょこんとしゃがみ込んでいた。俺は女の目の前にボロンとイチモツを放り出した。

「あー……ン」と女は俺のイチモツをくわえようとしたが、

「――おっと」

 すんでのところで俺は腰を横に動かしてその口をかわした。

「え……?」と女は戸惑いと悲しみが混ざったような表情で俺を見る。

 俺は、

「クチも悪くないが今の気分は――」

 イチモツのさきっぽを女の金髪に押し込んだ。

「やんッ」と女は嫌がった……のかと思ったら何だ? もしかして照れているのか?

 女は自分の長めの髪を手で持って――おそらくは髪で顔を隠そうとしていた。

 細い金髪に透けて赤く染まった両頬がよく見える。

 女は「やん」「やん」「やん」と呟きながらも俺のイチモツからは逃げず、むしろ頭を振る事で、その金髪に先端をうずめていた俺のイチモツに優しい刺激を加えてくれていた。

「お? お? お?」と俺は初めての体験を楽しんでいた。

 ただ――女にされるのは嬉しいがフェラチオほど強い刺激ではない為、このまま任せっきりではいつまで経っても終わらなそうだった。

 業を煮やしてしまう前に俺は自分からも腰を前後や左右に動かして、

「ん。おお。これは。意外と。ははは」

 女の柔らかい金髪を存分にもてあそんだ。

 亀頭をくすぐる。竿に絡まる。するりと抜ける。さわさわと撫でられる。

 ときおりコンコンと俺のイチモツが女の頭をつついていた。

 女はあたかもそれが一番の性感帯であるかのように、俺のコンコンに合わせて「やん」だの「にゃん」だのと可愛らしい声を上げてくれていた。

 ……気持ちが高ぶる。

 俺は今、女の美しい髪を犯していた。

 輝く金色の茂みに俺のイチモツが出入りしている。

 不意に――キュッと金髪が俺のイチモツに強く絡みついた。

「お?」と俺は髪に向けていた視線を少しだけ下げてみる。

 ……何だ? 女が自分の髪を掴んでいる手を上下に振っていた。

「はは」と俺は笑ってしまった。その仕草はまるで子どもが駄々をこねているみたいだった。金髪で派手な――少しばかり下品気味な――格好の女が駄々をこねている。

「カワイイじゃないか」

 俺は素直に呟いた。すると俺のイチモツを襲っていた強めの刺激がピタリと止んでしまった。女は上下に振っていた手を止めると、

「……やん」

 深くうつむいてしまう事によってその顔を隠そうとした。

 女の金髪に侵入していた俺のイチモツがグイグイと下方に引っ張られる――が俺のイチモツもイチモツでグングンと上向いていたせいでその引き合いと擦れ合いが実に絶妙な刺激となってしまって……俺は、

「――おおッ!?」

 と、つい射精してしまった。女の髪の中と上に俺は精液をぶちまけてしまった。

「や……」と呟いた女はまるでゲリラ豪雨にでも見舞われてしまった直後のように、頭からおでこ、鼻筋、口の端を通ってあご先へと俺のザーメンをドロドロ、ボタリと垂れ流していた。

「……単純な顔射よりもなんかエロいな」

 ぼそりと俺は独り言つ。

 女は顔を伏せたまま上目遣いでチロリと俺を見た。

「……やん」

 ちなみに。金髪女を囲んでいた男共は皆、こちらの方に顔を向けてその光景を目の当たりにしていたはずだが結局は最初から最後まで何の反応も示さなかった。


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