追憶令嬢の徒然日記  小話

夕鈴

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パラレル  レティシアの初恋1

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覗いていただきありがとうございます。

生前の記憶がなく、魔力のないルーン公爵令嬢として育ったレティシアのもしものお話のパラレルです。

殿下とリオに見初められずに平穏な子供時代を送ったレティシアは本編とは少し違います。
リオに過保護に守られていないためターナー伯爵家には一人で修行に行き、エイベルとレティシアの関係は本編より良好です。
他サイトで綴ったお話を加筆・修正しています。
本編の箸休めに読んでいただけるとありがたいです。


***





レティシア・ルーン公爵令嬢は輝かしい銀髪と美しい青い瞳を持ちフラン王国の貴族令嬢の中でも屈指に入る美しい令嬢である。
優れているのは外見だけでない。
教養深く、社交力もある。
ただし彼女には大きな欠点が二つある。
この致命的な欠点がなければレティシア・ルーンの人生は変わっただろう。


年頃の貴族令嬢と子息、魔力を持つ子供達が通うステイ学園。
学園では見慣れた、世間的には非常識な光景が広がっていた。

ステイ学園3年生のレティシアは恋焦がれる濃紺の髪を持ち主を見つけ頬を緩ませた。
濃紺の髪の持ち主に気づかれないように気配を消して、そっと後ろから抱きついた。
レティシアに抱き着かれた少年はリオ・マール。
フラン王国王妃の甥であり、序列一位のマール公爵家三男。
ルーン公爵家は序列二位だが幼い頃から交流のある従兄妹の二人だからこそ多少の無礼を許される。
とはいえ学園で王子の次に身分の高いリオに抱き着けるのはレティシアだけである。

リオは背中に感じる馴染みの感覚に後を振り向いた。

「レティシア、そろそろお前も歳頃なんだよ。控えないと」
「リオ兄様にだけですわ。お邪魔でした?」

リオの腰に抱きついたまま、咎められたことにレティシアの青い瞳が潤んだ。
怒られると勘違いしているレティシアの頭にリオは手を置いた。
リオの手がレティシアの頭をゆっくり撫でると青い瞳を細めて嬉しそうにニコリと愛らしい笑みをこぼした。
レティシアの愛らしい笑みに見慣れたリオは見惚れることはないが、廊下で二人のやり取りを見ていた数人の生徒たちは頬を緩め、レティシアの笑みに魅入られている。
リオも従妹が可愛いことはわかっているので、周囲の反応に驚くことはない。
嬉しそうに笑っているレティシアの瞳の潤みが消えたことに安堵し頭を撫でる手を放した。

「離れて。歩きにくい」

レティシアはリオの言葉に頷き、リオの腰から腕を放した。
移動中のリオに抱き着き、移動の邪魔をしている自覚のあるレティシアはリオが怒っていないことに安堵しつつも素直に謝った。

「ごめんなさい」
「どうした?」
「リオ兄様が見えたので嬉しくて。失礼しますわ」

レティシアは上品に礼をして、踵を返して足早に立ち去った。
周囲の視線を集めていることには気付いているが、公爵令嬢として見られることになれているのでレティシアは気にしない。

リオとともに歩いていたグランド伯爵家次男のサイラスはレティシアの清々しい撤退に笑みを浮かべた。幼馴染のリオに毎回同じ言葉を告げてしまう。

「本当にお前のこと好きだよな」

レティシア・ルーン公爵令嬢がリオ・マールに惚れているのは社交界ではもちろん学園でも有名なことである。
レティシアが入学した当初はリオへアピールする姿に学園を騒がせたが、3年も経てば見慣れた光景である。

「刷り込みだよ。幼い頃から面倒見てたから」
「あんなに好かれてなんとも思わないの?」
「可愛いよ。大事な妹みたいなものだからな」
「もしレティシア嬢が他の奴を好きになったらどうする?」
「シアを安心して任せられるマトモな男なら構わないよ」
「ビアードとか?」
「あいつは駄目だ。頼りにならないバカだから」
「殿下?」
「魔力のないシアに王妃は無理だ」
「誰ならいいんだよ!?」
「さぁな。公爵令嬢だから公爵の意向に従うだろう」

貴族の婚姻は当主が決める。
レティシアもリオも婚約者はまだいない。
そしてリオはレティシアがルーン公爵家優先の考えを持っているのを理解している。
上位貴族の子供は魔力を持って生まれることが多い。
上位貴族のほとんどが魔力を持っている。
魔力は貴族の証という考えのものもいる中、レティシアは魔力を持たずに生まれた。
厳格なルーン公爵家で過酷な教育を受け、大人に負けない上品な仕草や話術を披露しても魔力を持たないというだけで誹謗中傷の的になる。
そんな従妹を守るのは年長者の従兄として当然であり、レティシアを溺愛するマール公爵も認めている。
褒める、甘やかすという言葉はルーン公爵家にはない。
レティシアの頑張りを認め、子供として遊ぶことを許したのはルーン公爵夫人の姉であるマール公爵夫人。
多忙なルーン公爵夫妻が留守なときはマール公爵家でレティシアを預かり、遊ばせていた。
レティシアの遊び相手を任されることが多いのは当時社交デビューしていないマール公爵家末息子で年齢の近いリオだった。


「本当にそう思っているの?」

サイラスの問いかけにリオは答えるのをやめた。
リオはレティシアの恋心は勘違いと知っている。
レティシアはマール公爵家が大好きである。
ルーン公爵夫妻はレティシアの前で親子の情を示すことはなかった。
落ち込むレティシアに気づいて声を掛けるのは多忙な兄達が留守なためリオの役回りだった。
子供が親に求める愛情を勘違いしてるだけ。
リオの従妹は外面は完璧なのに内面は幼い。
リオにできるのは時々甘やかして健やかな成長を見守ることだと思っていた。



****


レティシアは声を掛けられ足を止めた。
身分の低い者が身分の高い者に先に声を掛けるのは許されない。
でもステイ学園は平等精神を掲げているためレティシアは咎めることはしない。
平等精神のステイ学園だからこそレティシアのリオへの無礼は許されている。
レティシアはリオへのアピールがはしたないと咎められる行為であると自覚している。

「ルーン嬢、マールなんてやめませんか?あの男は陰湿ですよ」

レティシアは入学してからよく話される内容にため息を飲み込む。
身分の高いリオの侮辱は不敬罪で咎められる。
でもリオへの侮辱はレティシアの非常識な行動アピールの所為と理解しているので穏便にすませるようにしていた。

「リオは陰湿じゃないです。優しくて誠実ですわ」
「騙されてるんですよ。つれないあんな男なんて忘れましょう?」
「お気遣いありがとうございます」

リオにレティシアのアピールが一切通じないのは有名な話である。
素っ気ないリオへの片思いはやめて、次に進めという忠告にレティシアは公爵令嬢としての美しい微笑みを浮かべる。
どんなときも感情を読み取らせない社交界で纏う令嬢モード。
親切であれ、ルーン公爵家と親睦を深めたいという思惑があれ、無駄なことはやめろという男達の忠告はレティシアには迷惑だった。
レティシア自身の印象が悪くなるのはいい。でもレティシアの所為でリオの評判が落ちるのは嫌なので丁寧に応対している。
それでも男達のレティシアのリオへのアピールは無意味という言葉に心が沈みそうになる。


男子生徒に囲まれているレティシアの顔を見て、ため息をこぼした者がいた。

「レティシア?」

レティシアは聞き覚えのある声に振り向いた。

「エイベル?」
「彼女を借りても?」
「どうぞ。ビアード様」
「レティシア、行くよ」
「ええ」

男子生徒に囲まれている後輩をビアード公爵家嫡男エイベルが連れ出した。
エイベル・ビアードはレティシアにとって兄弟子。
魔力を持たないレティシアは自衛のためにルーン公爵夫人の生家である武術の名家ターナー伯爵家で武術を学んでいた。
そこで同じく武術を学んでいたエイベルと出会った。
実直で曲がったことが嫌いなエイベルはレティシアが女だからといって手加減しない。魔力を持たないことに憐れみも同情もしない。

「また負けましたわ」
「お前に負けたら終わりだ。でも前より強くなってるだろう?立てるか?」


レティシアにとって優しさの塊のようなマール公爵子息達とは違う。でも手合わせしてぼろ負けしたレティシアに素っ気なく手を差し伸べる一つ年上の少年が兄代わりになるのに時間はかからなかった。

レティシアは無言のエイベルの隣を歩く。エイベルと一緒なら男子生徒に声を掛けられることはない。生徒会役員のエイベルに与えられている個室に着いたので、レティシアは中に入った。
レティシアにとっては勝手しったるエイベルの部屋。
レティシアが用意して、エイベルの部屋に置いている物も多い。
その一つの茶器に手を取りレティシアはお茶を淹れる。
エイベルはレティシアの行動を止めることなく、書類を机の上に置いた。


エイベルの分のお茶を書類の横に置き、来客用のソファに座ってお茶を飲んでいるレティシア。
いつもよく話すレティシアが無言でお茶を飲んでいる光景にエイベルはため息をついた。
一人の令嬢を男子生徒が取り囲むのは紳士として許されない行為だが、レティシアが許してるので咎めることはしない。
ただ見つければ連れ出すのは珍しいことではなかった。

「大丈夫だったか?」
「うん。ありがとう」
「よく絡まれるよな」
「私の叶わぬ恋は有名ですから。エイベルはどっちに賭けてるの?」

お茶を美味しそうに飲んでいるレティシア。
噂に疎いエイベルも知っている。ルーン公爵令嬢の恋の結末に悪質な賭けをして楽しんでいる生徒達がいることを。

「どっちにも賭けてないよ。するわけないだろ」
「さすが次期ビアード公爵」

くだらない遊びにエイベルは絶対に手を出さない。レティシアはエイベルのお友達も賭けに参加しているのを知っている。誘われても嫌そうな顔で断っただろうエイベルを想像して小さく笑った。

「お前の恋の成就にかけて欲しかった?」
「まさか。私、叶わないほうに賭けてますもの」
「当事者のお前もやってるのか!?」
「セリアに頼みましたわ」

驚いているエイベルにレティシアは悪戯が成功した子供のように笑った。
「馬鹿に報復するなら手伝うわよ?」っと美しく微笑んだ親友のセリア・シオン伯爵令嬢を止めて、代わりに賭けてもらったのはしばらく前の話である。

「諦める気になったのか?」
「まさか。期限のぎりぎりまで粘りますわ」
「期限?」
「お父様は私の成人までに想い人を落とせたら婚姻していいとおっしゃっていますわ。もし見つからなかったらお父様の選んだ縁談を受けますわ。
リオの卒業式のパートナーに選ばれなかったら、お父様に縁談をお任せしますわ。隣国の貴族が有力候補ですわ」
「珍しく弱気だな」
「リオの周りには美しく聡明な令嬢がたくさんいますもの。せめて同い年なら違ったかな」

エイベルにとっていつも前向きで元気で意地っ張りなレティシア。大柄な男子生徒に囲まれるのを怖がっているのに令嬢モードで武装して決して周囲に悟らせないレティシア。
カップを置いた、感情の読めない笑みを浮かべて無言になるのは妹弟子が弱っているか落ち込んでいるとエイベルは知っていた。
意地っ張りなレティシアは弱さを見せるのを嫌っている。
エイベルは手合わせでぼろ負けして無言で落ち込むレティシアを慰める時と同じように頭を乱暴に撫でた。

「納得いくまで頑張れよ。どうにもならなかったら俺が娶ってやるよ」
「私がビアード公爵夫人ですか?」
「お前ならできるだろ?」
「軍略と兵法に自信がありません。あと魔力がありません」
「指揮は俺がとるよ。優秀な奴らを邸に残すから俺がいない間は管理しながら大人しくしてればいい」
「それならできますわ。ちゃんと待ってたら帰ってきてくれますか?」
「当たり前だろ。俺は社交が苦手だから任せるよ」

エイベルの冗談にレティシアが楽しそうに笑い出した。
エイベルは公爵家嫡男なのに、社交が苦手である。社交界にも王命がなければほとんど顔を出さない。
レティシアはフラン王国の貴族でエイベルほど実直で不器用な者を知らない。
レティシアはエイベルとのもしもを想像すると、容易に光景が思い浮かびさらに笑いがこみあげてきた。

「社交と家臣の引き抜きはお任せください」
「心強い。前向きだな」
「エイベルと一緒なら気楽ですもの。まぁ愛人くらいは認めますけど、別邸にしてくださいね。権力は私が上ということを教育してくだされば構いませんわ。あと愛人の子供に継承権がないことも。エイベルの私財で養ってあげてくださいませね。両公爵家の財産は愛人には与えませんわ」
「相変わらずだな」
「本気ですの?私に惚れてないのに一緒にお父様を説得してくれますか?」
「俺はお前がマールと一緒になるのが一番だけど、隣国に嫁いで不遇な目に合うのも見過ごせないからな」
「エイベルは優しいですね。エイベルのファンから選ばないの?」
「無理。俺は自分を好いてくれる者は選ばないよ。いざって時は妻より殿下を優先する」
「エイベルらしいですわね。もちろん家に不利ならいつでも切り捨ててくれて構いません」
「お前のわきまえているところがうちの夫人に欲しいんだよ。家より自分を選んでほしいってすがられるのは困るし、出陣のたびに嘆かれても迷惑だ」

エイベルの嫌そうな顔に反してレティシアは楽しそうに笑っている。
レティシアはエイベルが優しく単純な性格だと知っているから女性の駆け引きに翻弄される姿が容易に想像がついた。でも翻弄させたい女心もわかってしまう。

「どうしても恋すると気持ちが優先してしまいますものね」
「レティシアは我慢できるだろ?」

ルーン公爵令嬢として厳しく教育されたレティシアは貴族は利優先とわかっている。必要があれば、妻子を捨てるのも厭わない。特に貴族令嬢は当主の駒として最適。利用されたことを憂うのではなく、最大限当主の意向に沿うように尽力すべきと知っている。
レティシアはルーン公爵がリオとの婚約は認めないと言えばリオのことは諦める努力をする。諦められなくても心の内にとどめ、誰にも悟らせず隠し通す自信はある。

「もちろん。もしリオと結婚してリオが一人で外国赴任になれば笑顔で見送りますわ。一度は一緒に行っていいか聞くかもしれませんが。仕事と家の利の邪魔はしません。ただ愛人は認めません」
「さすがルーン公爵令嬢。なぁ婚約のことマールには話さないのか?」
「もちろん話しませんわ。同情で婚約していただきたいわけではないですから。リオには誰よりも幸せになってほしいですもの」
「惚れこんでるよな。趣味が悪い。泣き言は聞いてやるから納得いくまで頑張れよ」
「ありがとうございます」


前向きに強気な笑みを浮かべるレティシアにエイベルは笑う。
異国に嫁げば、フラン王国で過ごすことはほとんどない。
魔力がなくてもルーン公爵領を慈しむレティシア。ルーン公爵領のものは国外に輸出はしない。
異国に嫁ぐのはレティシアにとって慈しむものが何もない場所にいくということ。
そしてレティシアの最も嫌う蛇を食べる文化もある。
家のためならすべてを受け止めるレティシア。
努力家で負けず嫌いで意地っ張り。
身分が高いゆえに魔力を持たないだけで誹謗中傷の嵐に襲われても微笑みながら受け流す公爵令嬢。
武術を習っても武力行使は絶対にしない。権力で相手を黙らせることも。
エイベルはそれなりに大事な妹弟子には幸せになってほしいと思っている。
レティシアはエイベルに妹弟子として大事にされているとわかっているが、幸せを願われているとは決して気づかない。
互いに肝心なところで鈍いところはそっくりな兄妹弟子だった。


エイベルの冗談で億劫な気持ちを切り替えたレティシアは茶器を片付けてエイベルの部屋を出た。
レティシアの初恋が終わった後のことは具体的に思考するのは放棄していた。
社交界でレティシアへの好意を口にする男達もいるが、リオほど心惹かれる者はいなかった。エイベルの冗談とわかっていてもリオ以外の男達の中で夫婦になるなら一番気楽な存在である。
レティシアは玄関に向かいながら、濃紺色を見つけて目を輝かせた。
レティシアは気配を消してリオに抱き着いた。

「シア!?」

レティシアは驚いて、もう呼ばれることのなくなった愛称に頬を緩ませる。
いつの間にかシアではなくレティシアと呼ばれるようになった。
リオの心境の変化などわかりたくない。認めてしまえば折り合いをつけなければいけなくなる。
レティシアは可能性がなくても、タイムリミットまでは足掻くと決めている。

「お疲れ様です。お仕事終わりですか?」
「淑女は突然抱きついてこないよ」

レティシアはリオの咎める声に笑みをつくり、離れて淑女の礼をした。

「ごきげんよう。リオ兄様。お会いできて光栄ですわ」
「ちゃんとできるならやって」
「時と場所をわきまえていますわ」

レティシアの令嬢モードの美しい笑みにリオはため息をついた。
レティシアはリオのため息に言い聞かせることを諦められたと気づいたが気にしない。
昔は質問すればどんなことも教えてくれた従兄。
どうすれば好きになってくれるかは教えてくれない。
それはレティシアが見つけないといけないともうわかっている。
リオはあたりは暗いのに護衛もつけずに一人で出歩いているレティシアにお説教しようかと思ったが遠目に護衛の侍女のシエルの姿を見つけてやめた。

「送るから帰ろう?」
「いいんですか?」
「もう暗いからな。レティシアも年頃だから危ないだろ」
「ありがとうございます」

リオからの誘いに嬉しそうに頷くレティシア。
恋する人の隣を歩くのはレティシアにとって久しぶりである。
目的地に着かなければいいと思いながら上機嫌に歩み始めるレティシア。
リオは体だけ大きくなっても心の成長が伴わない従妹の教育方法がわからない。それでも嬉しそうに歩くレティシアに小言を言う気はおきなかった。
従妹が健やかであることはリオを含めマール公爵家の願いでもある。
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