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第二十七話 後編 失策
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私はリアナを男爵領に帰すためエイベルとステラとフィルとロキ一緒にルメラ男爵領を目指しました。
ルメラ男爵夫妻には早馬で先触れを出してます。
馬車にリアナとマナを残してルメラ男爵夫妻に面会しております。
「このたびは突然の訪問を申しわけありません。リアナ様の件でご相談に伺いました。隣にいるのは兄のエイベル・ビアードです。」
「ようこそお越しいただきました。」
以前よりも痩せたルメラ男爵夫人が青白い顔をしています。生前はルメラ男爵夫人は病気で亡くなってしまいました。
「ルメラ男爵夫人、治癒魔法をかけさせてください」
「え?」
戸惑う夫人の手を取り治癒魔法をかけます。病気ではなさそうです。これは栄養が足りてないんでしょう。顔色がよくなりましたね。
「もう少し、お食事と休息をとられることをお勧めしますわ」
夫人に魔力を流しても抵抗はありません。
「ご気分はいかがですか?」
「体が軽くなりましたわ。」
魔力の相性は良好です。手を離して治癒魔法と体力回復を付与した小さい魔石をいくつか作り、夫人の前に置きます。
「もしお体がつらくなれば魔石を吸収させてください。体が楽になりますわ。お代はいりません。」
「ビアード様?」
「お体に不調を感じましたら、私をお茶会に誘ってください。治療に伺います」
「公爵令嬢にそのような」
「水魔法を使えるものの務めに身分は関係ありません。」
「俺達はこれで失礼します。」
条件反射でエイベルに合わせて礼をして立ち去りました。私は大事な話をしてないんですが。
エイベルが話をつけてくれたそうです。いつの間に…。
手続きができたならいいとしましょう。
リアナの家に向かうと、勢いよくリアナは家に入り扉を閉めました。何度か声を掛けても開けてもらえません。いくらビアード公爵家でも他領で権力を使うわけにはいきませんし・・。
「エイベル、どうしよう」
エイベルが騎士に命じ、説明等は侍従に任せるようです。リアナが無事に帰ったので今は良いこととしましょう。
日も暮れたので宿で休みました。
翌日起きたらお昼になってました。誰も起こしてくれなかったんですね・・・。
「レティシア、片付いたから帰る」
「え?」
「承諾書と給金を置いてきた。これであいつはうちとは無関係だ。これ以上は関わるな」
「私は謝罪してません」
「必要ない。」
「強引に連れてきて、不遇な生活を」
「言葉に気をつけろ。自分の意思で来たものを保護しただけだ。それにうちの領で民に不遇な生活をさせているか?」
「させてません」
「あいつが欲深かっただけだ」
「厳しいですね。エイベルはリアナにイチコロされなかったんですね」
「そこまで趣味は悪くない」
「ご迷惑をおかけしました」
「これに反省したら、俺の忠告を聞け」
「善処します。どうしてハク様はうちにリアナがいることをわかったんでしょうか。ハク様は貴族ではなく旅人でしょうか・・・・。」
「もう終わったことだ」
生前にルメラ様から決闘を申し込まれました。
代理人を立てての決闘をしましたが観戦している時にルメラ様に首を絞められました。
そのため、ルメラ様はルーン公爵令嬢殺人未遂で一番戒律の厳しい修道院行きになりました。
私が決闘さえ受けなければ殺人未遂を犯すことはありませんよね。
当時も決闘も受ける気はなかったんですが、気付いたら全ての段取りが整えられていました。
リアナが入学してから考えましょう。
待って。何か大事なことを言ってましたわ…。
私のことはどうでもいいです。エイベルとビアードのことで何か…。言ってました!!
エイベルが認められない?
生前のエイベルの詳しいことは知りません。でも私は今のエイベルの努力を知ってます。夜遅くまで剣を握り、ストーム様と修行してる。この努力が報われないなんて許せません。今世のリオは強くありませんが、エドワードは風の天才と名高いお母様ローゼ・ルーンの指導を受けています。生前の弟は優秀でした。今世もきっと優秀です。エイベルを強くするためにできること…。
「エイベル、風の天才ルーン公爵夫人に師事しますか?」
「は?」
「私、お茶会で仲良くなってお願いしてみます。」
「気にしているのか?」
「エイベルの努力が報われないなんて許せません。見返します。エイベルへの無礼な言葉は後悔させます」
「お前は他に気になることはなかったのか?」
「はい。」
頭を乱暴に撫でられました。
「お前は見学。一緒に訓練を受けたりしないか?」
「私はお邪魔になりますので。エイベルが倒れてもいいように側で見学してますわ。私のお兄様は国で一番の騎士になりますわ。お父様達も説得します。」
「任せるよ。」
「帰りましょう。」
馬車に揺られて帰りました。
生前の両親を説得します。生前にお父様であるルーン公爵に命じられ、取り込んだ家は覚えています。ルーンの伝手を作る代わりに、お母様との訓練を、師事させてもらえないか取引しましょう。
私は社交経験は豊富です。宰相一家の元王太子の婚約者の本領発揮ですわ。
思い出したらルーン公爵の参加する夜会は王族主催ばかりでしたわ。王家は関わりたくありませんが、仕方ありません。
王家の行事も三回に一回は参加しましょう。エイベルとビアード公爵家のためにがんばりますわ。
ビアード公爵邸に帰り、届いている招待状を見ます。お母様が参加しそうな派閥とマール公爵家の茶会の招待状を手に持ちます。リオとは関わりたくありませんが、気にしている場合ではありません。ビアード公爵令嬢として逃げてばかりではいけないので頑張りますわ。致命傷を与えるのに迷いは邪魔になりますからね。魔物退治の基本でありビアードの心得の一つです。
「お母様、この招待状頂いてもよろしいでしょうか?」
「いいわ」
「ありがとうございます。お母様、ルーン公爵にお会いしてみたいんですが」
ビアード公爵夫人の眉が一瞬吊り上がりましたが、すぐにいつもの優しいお顔に戻りました。何かあったんでしょうか…。そういえば生前はビアード公爵家の夜会に両親は参加せずに私と弟と二人で参加してましたわ。
「どうして?」
「国一番の治癒魔法を使うルーン公爵に修行方法など伺ってみたいです」
「…。今は忙しい時期だから、落ち着いたら夜会を開きましょう」
やはり嫌そうな雰囲気ですが仲が悪いんでしょうか。確か同じ学生時代を過ごしているはずですが…。気にするのはやめて、にっこりと笑いかけます。
「ありがとうございます。お母様、ルーン公爵夫人にお兄様を師事させてもいいですか?」
「彼女は気難しいのよ」
なぜか今世はルーン公爵夫人は気難しいと言われています。
この感じだとビアード公爵夫人から打診していただくのは無理ですわ。楽をしようとしてはいけませんね。
「私が説得しますわ」
「お勉強ね。いいわ。無礼にだけは気をつけて。危なくなったらすぐに逃げるのよ」
意味深なお言葉ですが何を心配しているのでしょうか。
「はい。ありがとうございます」
了承は取れたのであとは私が頑張るだけです。やる気は十分ですが学園に戻ることを忘れてました。
ビアード公爵夫人にウォントのことはお願いしました。
当分は社交に専念してビアード公爵家のために頑張りますわ。
ルメラ男爵夫妻には早馬で先触れを出してます。
馬車にリアナとマナを残してルメラ男爵夫妻に面会しております。
「このたびは突然の訪問を申しわけありません。リアナ様の件でご相談に伺いました。隣にいるのは兄のエイベル・ビアードです。」
「ようこそお越しいただきました。」
以前よりも痩せたルメラ男爵夫人が青白い顔をしています。生前はルメラ男爵夫人は病気で亡くなってしまいました。
「ルメラ男爵夫人、治癒魔法をかけさせてください」
「え?」
戸惑う夫人の手を取り治癒魔法をかけます。病気ではなさそうです。これは栄養が足りてないんでしょう。顔色がよくなりましたね。
「もう少し、お食事と休息をとられることをお勧めしますわ」
夫人に魔力を流しても抵抗はありません。
「ご気分はいかがですか?」
「体が軽くなりましたわ。」
魔力の相性は良好です。手を離して治癒魔法と体力回復を付与した小さい魔石をいくつか作り、夫人の前に置きます。
「もしお体がつらくなれば魔石を吸収させてください。体が楽になりますわ。お代はいりません。」
「ビアード様?」
「お体に不調を感じましたら、私をお茶会に誘ってください。治療に伺います」
「公爵令嬢にそのような」
「水魔法を使えるものの務めに身分は関係ありません。」
「俺達はこれで失礼します。」
条件反射でエイベルに合わせて礼をして立ち去りました。私は大事な話をしてないんですが。
エイベルが話をつけてくれたそうです。いつの間に…。
手続きができたならいいとしましょう。
リアナの家に向かうと、勢いよくリアナは家に入り扉を閉めました。何度か声を掛けても開けてもらえません。いくらビアード公爵家でも他領で権力を使うわけにはいきませんし・・。
「エイベル、どうしよう」
エイベルが騎士に命じ、説明等は侍従に任せるようです。リアナが無事に帰ったので今は良いこととしましょう。
日も暮れたので宿で休みました。
翌日起きたらお昼になってました。誰も起こしてくれなかったんですね・・・。
「レティシア、片付いたから帰る」
「え?」
「承諾書と給金を置いてきた。これであいつはうちとは無関係だ。これ以上は関わるな」
「私は謝罪してません」
「必要ない。」
「強引に連れてきて、不遇な生活を」
「言葉に気をつけろ。自分の意思で来たものを保護しただけだ。それにうちの領で民に不遇な生活をさせているか?」
「させてません」
「あいつが欲深かっただけだ」
「厳しいですね。エイベルはリアナにイチコロされなかったんですね」
「そこまで趣味は悪くない」
「ご迷惑をおかけしました」
「これに反省したら、俺の忠告を聞け」
「善処します。どうしてハク様はうちにリアナがいることをわかったんでしょうか。ハク様は貴族ではなく旅人でしょうか・・・・。」
「もう終わったことだ」
生前にルメラ様から決闘を申し込まれました。
代理人を立てての決闘をしましたが観戦している時にルメラ様に首を絞められました。
そのため、ルメラ様はルーン公爵令嬢殺人未遂で一番戒律の厳しい修道院行きになりました。
私が決闘さえ受けなければ殺人未遂を犯すことはありませんよね。
当時も決闘も受ける気はなかったんですが、気付いたら全ての段取りが整えられていました。
リアナが入学してから考えましょう。
待って。何か大事なことを言ってましたわ…。
私のことはどうでもいいです。エイベルとビアードのことで何か…。言ってました!!
エイベルが認められない?
生前のエイベルの詳しいことは知りません。でも私は今のエイベルの努力を知ってます。夜遅くまで剣を握り、ストーム様と修行してる。この努力が報われないなんて許せません。今世のリオは強くありませんが、エドワードは風の天才と名高いお母様ローゼ・ルーンの指導を受けています。生前の弟は優秀でした。今世もきっと優秀です。エイベルを強くするためにできること…。
「エイベル、風の天才ルーン公爵夫人に師事しますか?」
「は?」
「私、お茶会で仲良くなってお願いしてみます。」
「気にしているのか?」
「エイベルの努力が報われないなんて許せません。見返します。エイベルへの無礼な言葉は後悔させます」
「お前は他に気になることはなかったのか?」
「はい。」
頭を乱暴に撫でられました。
「お前は見学。一緒に訓練を受けたりしないか?」
「私はお邪魔になりますので。エイベルが倒れてもいいように側で見学してますわ。私のお兄様は国で一番の騎士になりますわ。お父様達も説得します。」
「任せるよ。」
「帰りましょう。」
馬車に揺られて帰りました。
生前の両親を説得します。生前にお父様であるルーン公爵に命じられ、取り込んだ家は覚えています。ルーンの伝手を作る代わりに、お母様との訓練を、師事させてもらえないか取引しましょう。
私は社交経験は豊富です。宰相一家の元王太子の婚約者の本領発揮ですわ。
思い出したらルーン公爵の参加する夜会は王族主催ばかりでしたわ。王家は関わりたくありませんが、仕方ありません。
王家の行事も三回に一回は参加しましょう。エイベルとビアード公爵家のためにがんばりますわ。
ビアード公爵邸に帰り、届いている招待状を見ます。お母様が参加しそうな派閥とマール公爵家の茶会の招待状を手に持ちます。リオとは関わりたくありませんが、気にしている場合ではありません。ビアード公爵令嬢として逃げてばかりではいけないので頑張りますわ。致命傷を与えるのに迷いは邪魔になりますからね。魔物退治の基本でありビアードの心得の一つです。
「お母様、この招待状頂いてもよろしいでしょうか?」
「いいわ」
「ありがとうございます。お母様、ルーン公爵にお会いしてみたいんですが」
ビアード公爵夫人の眉が一瞬吊り上がりましたが、すぐにいつもの優しいお顔に戻りました。何かあったんでしょうか…。そういえば生前はビアード公爵家の夜会に両親は参加せずに私と弟と二人で参加してましたわ。
「どうして?」
「国一番の治癒魔法を使うルーン公爵に修行方法など伺ってみたいです」
「…。今は忙しい時期だから、落ち着いたら夜会を開きましょう」
やはり嫌そうな雰囲気ですが仲が悪いんでしょうか。確か同じ学生時代を過ごしているはずですが…。気にするのはやめて、にっこりと笑いかけます。
「ありがとうございます。お母様、ルーン公爵夫人にお兄様を師事させてもいいですか?」
「彼女は気難しいのよ」
なぜか今世はルーン公爵夫人は気難しいと言われています。
この感じだとビアード公爵夫人から打診していただくのは無理ですわ。楽をしようとしてはいけませんね。
「私が説得しますわ」
「お勉強ね。いいわ。無礼にだけは気をつけて。危なくなったらすぐに逃げるのよ」
意味深なお言葉ですが何を心配しているのでしょうか。
「はい。ありがとうございます」
了承は取れたのであとは私が頑張るだけです。やる気は十分ですが学園に戻ることを忘れてました。
ビアード公爵夫人にウォントのことはお願いしました。
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