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第1章 新生活
新生活(14)
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「謎かけ……なわけ、ないか」
ここのイルミネーションのことを、教えてくれたのは。
雪は降り続いてる。うっすらと、木の枝に積もり始めてる。私の気持ち、二人だけの時間、雪に覆われていってしまうのかな。もう駄目。気付いちゃった。
「好き……」
泣きたいくらい好きになった人なんて、初めて。寒いけど、心はあったかい。
「香原!」
「……先生?」
切羽詰まった声。走ってくる足音。抱き寄せられて、あっという間に先生の腕の中。ほらね、あったかい……。
「お前はまったく、素直っつーか無謀っつーか……」
ぎゅっと強く抱きしめられて、ちょっぴり苦しい。
「一体いつからいたんだ」
「雪が降る前から」
「そんなに……。何で」
「何で、って……」
来た時は、よく分かってなかった。今は、はっきり分かってる。あなたが好き。
「とにかく行くぞ。向こうに車停めてあるから」
「あ、待って。……一緒に見よ?」
「……ちょっとだけだぞ」
ここのイルミネーションのことを、教えてくれたのは。
雪は降り続いてる。うっすらと、木の枝に積もり始めてる。私の気持ち、二人だけの時間、雪に覆われていってしまうのかな。もう駄目。気付いちゃった。
「好き……」
泣きたいくらい好きになった人なんて、初めて。寒いけど、心はあったかい。
「香原!」
「……先生?」
切羽詰まった声。走ってくる足音。抱き寄せられて、あっという間に先生の腕の中。ほらね、あったかい……。
「お前はまったく、素直っつーか無謀っつーか……」
ぎゅっと強く抱きしめられて、ちょっぴり苦しい。
「一体いつからいたんだ」
「雪が降る前から」
「そんなに……。何で」
「何で、って……」
来た時は、よく分かってなかった。今は、はっきり分かってる。あなたが好き。
「とにかく行くぞ。向こうに車停めてあるから」
「あ、待って。……一緒に見よ?」
「……ちょっとだけだぞ」
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