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第5章 家族
第1話*
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「ラトゥリオ様、ちょっと……」
「まだ起きるには早い」
「だからって……ンッ……あ、んっ」
「すんなり入ったな」
後ろから指が侵入し、前も扱かれて……朝から何やってるんだ僕たちはっ……。
「昨夜、あれだけ、したんだからっ……入るに決まって……アッ、そこっ……」
中が収縮して、彼の指を締め付ける。僕の中心は元気なままで、完全に彼の支配下だ。焦らされて、おねだりさせられる。
「大丈夫だ、イレミオはあと三時間は起きない」
耳をぺろりと舐められる。
「さん、じかんっ……するつもり、ですか」
「俺を三日も放っておくのが悪い」
先っぽの敏感なとこ……いじわるっ。
「そこ、ちゃんと触ってくれない、と……やだ……」
「いい子だ、レオ……かわいいな」
結婚して安心するかと思いきや、彼の執着は深まる一方。僕が視察から戻るのが一日遅れただけでこれだ。昨夜イレミオが八時に寝た後、午前二時までぶっ通し。ちょっと眠って、今は午前四時だ。僕の今日の仕事は国王陛下のお達しで休み……うぅぅ。
僕だって、恋しかった。恥じらいよりも欲が勝り、何度も応えた。今朝も結局は、そんな僕をよく見て欲しくて、彼に跨って積極的に腰を沈めていく。
「気持ちいいよ、レオ……愛している……」
「ぼく、もっ……」
離れていた日を埋める。出会えなかった年月を埋める。それを実感することのできる行為だから。体が二つに分かれているのを惜しむように、繋がり、求める。汗が混じり合い、声が掠れていく。
三時間なんてあっという間だ。彼は最後に僕をうつ伏せにし、耳に口をつけて囁いた。
「奥まで入りたい」
絡めた指にきゅっと力を込めたのが、僕の返事。こじ開けられ、頭の中に火花が飛ぶ。
「あぁっ……」
息なのか声なのか、分からないものが漏れる。次第に、彼の荒い息遣いしか聞こえなくなっていく――。
「まだ起きるには早い」
「だからって……ンッ……あ、んっ」
「すんなり入ったな」
後ろから指が侵入し、前も扱かれて……朝から何やってるんだ僕たちはっ……。
「昨夜、あれだけ、したんだからっ……入るに決まって……アッ、そこっ……」
中が収縮して、彼の指を締め付ける。僕の中心は元気なままで、完全に彼の支配下だ。焦らされて、おねだりさせられる。
「大丈夫だ、イレミオはあと三時間は起きない」
耳をぺろりと舐められる。
「さん、じかんっ……するつもり、ですか」
「俺を三日も放っておくのが悪い」
先っぽの敏感なとこ……いじわるっ。
「そこ、ちゃんと触ってくれない、と……やだ……」
「いい子だ、レオ……かわいいな」
結婚して安心するかと思いきや、彼の執着は深まる一方。僕が視察から戻るのが一日遅れただけでこれだ。昨夜イレミオが八時に寝た後、午前二時までぶっ通し。ちょっと眠って、今は午前四時だ。僕の今日の仕事は国王陛下のお達しで休み……うぅぅ。
僕だって、恋しかった。恥じらいよりも欲が勝り、何度も応えた。今朝も結局は、そんな僕をよく見て欲しくて、彼に跨って積極的に腰を沈めていく。
「気持ちいいよ、レオ……愛している……」
「ぼく、もっ……」
離れていた日を埋める。出会えなかった年月を埋める。それを実感することのできる行為だから。体が二つに分かれているのを惜しむように、繋がり、求める。汗が混じり合い、声が掠れていく。
三時間なんてあっという間だ。彼は最後に僕をうつ伏せにし、耳に口をつけて囁いた。
「奥まで入りたい」
絡めた指にきゅっと力を込めたのが、僕の返事。こじ開けられ、頭の中に火花が飛ぶ。
「あぁっ……」
息なのか声なのか、分からないものが漏れる。次第に、彼の荒い息遣いしか聞こえなくなっていく――。
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