運命の見つけ方

番外編2

3

紫「次は…悩みますね……小里くんどう思いますか？」

緋「ぁ、えっと……
僕は『桃色』が早く結ばれて欲しいなって…」

ドット「桃色はなー、謎だよな。運命の奴は何考えてんのか。なんか知ってる奴いる？」

緋「うーん……」

濃紅「私も、よく…」

紫「知らないですね…」

虹「……し、知らなぃ…です…」

ドット「やっぱそうか、基本他の色の運命の奴とは絡むことないもんな。まぁ校長も注意とかなんもしてないし、このまま現状維持かもな」

紫「でも今年はこれだけ薔薇の動きが活発ですし、触発されて何かあるかもしれませんね」

緋「だと…いいけど……」

紫「可哀想ですか？」

緋「……はい…」

紫「ふふふ、小里くんは優しいですね。何か私たちにもできることがあるといいんですが。
もし今後彼から助けを求められたら、全力で応えましょうね」

緋「はいっ」

ドット「んで、桃色が動けば必然的に『オレンジ色』も動く。それは各々気づいてるか？」

濃紅「はい」

紫「そうですね」

緋「知ってますっ」

虹「……なんと…なく…」

ドット「今年の1年組は仲良いし上手いことやりそうだよな」

紫「あそこまで薔薇同士の仲がいいのは歴代でも珍しいです。基本的に薔薇は互いを認知はしても隠れますから」

ドット「なら尚更どうにかなるんじゃない？ 桃色もオレンジ色も1年だし、初めは色々あるだろうけど助け合うだろ」

緋「そうだと…いいな……」

ドット「………」

緋「……？ 先輩…？」

ドット「お前ほんとに可愛いな、ちゃんと運命の奴と一緒にいろよ」

緋「え！？ ぁ、はい…っ」

紫「クスクス、小里くんは性別を偽るのをやめても人気がありますからね。七井くんも気が抜けませんね」

ドット「話すの初めてだけどこれは可愛いわ、弟みたい。良かったな無事結ばれて」

緋「あ、ありがとうございます…！皆さんもおめでとうございます」

濃紅「ありがとう小里くんっ」

虹「ありがとう…ございます……」

ドット「…薔薇の2年組って相当やばいと思ってたけど、案外普通。個性が強いってだけか」

紫「微笑ましいですね。教師冥利に尽きます」





＊＊＊

［情報］

◯桃薔薇
1年生 珊瑚

◯オレンジ薔薇
1年生
桃色と関係がある