運命の見つけ方

花町 シュガー

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番外編2

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ドット「残りなーどんな順番でするか……
俺らの独断と偏見で、結ばれそうな順はどうですか」

紫「いいですね。それでは11番目はやはり
ーー『紅色』の薔薇ですね」

ドット「あれまだくっ付いてはないのか? 互いに認知してるよな。どうなんだ早乙女?」

濃紅「…うーん……なんていうか、まだ紅弥くんのほうが気持ちが追いついてない感じで…」

紫「成る程…まぁ気持ちはわかりますね」

ドット「特殊だからなー……一回学んだもん全部ぶっ壊してから考えたほうがいいやつ」

紫「早乙女さんはよく受け入れられましたね」

濃紅「自分の気持ちに正直になったんです。そしたら自然と……元々十ちゃんには一目惚れだったので」

ドット「にしてもすごいわ。今んとこ1番エグいと思うんだけど早乙女案外タフだな。
ってか普通に喋れるじゃん、紅一点だしあれだった?」

濃紅「いや…今も緊張してます……いつもの3人以外の人と話すの久しぶりで……」

ドット「あー…囲われてるもんな、本当に」

紫「十十木くん達が許しませんからね。彼らは自分と相手の間に人ひとりの隙間も開けたくないでしょうから」

ドット「紅薔薇の運命の奴は今その辺に気づきだしたのか? 自分がクラスメイトと全然話してないってこととか、やることなすこと全部に干渉されてることとかに? 鈍すぎるだろ……」

濃紅「紅弥くんの場合は幼少期からずっとそうだったので、きっともう当たり前だったんです。だから今戸惑ってるというか」

ドット「成る程なー。なんか、もう運の尽きだな。
目つけられた時点で詰みだ多分。真芝田を薔薇じゃなく運命の人のほうにしたのもそうだし、とっくの昔に捕まってたってことか。これはさっさと受け入れたほうが楽になれる」

紫「でも見方を変えると彼らほど自分を愛してくれる人はいないでしょうからね。真芝田くんも納得して自分の道を進めたらいいですけど」

ドット「いや、納得して進むって……
あー、なんかもう頭おかしくなるな紅は。やべぇ倫理観がなくなる。
この辺でやめて次いこ、次」





***

[情報]

◯紅薔薇
2年生の十十木 一




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