運命の見つけ方

花町 シュガー

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番外編1

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黄「さ!まぁざっとこんな感じだけどどう? 残りの薔薇の印象は」

赤・白「「2年生の階には行きません」」

緑「あははっ、そうだね。
それが分かっただけでも十分なんじゃない?」

赤「けど、やっぱり僕らは特別接触したりとかはせず、ただ見守るだけのほうがいいんだなぁと思いました」

白「向こうから話けられたら答える、くらいがいい?」

絞り「えぇ、それくらいがいいです。
なにかあれば向こうから来るでしょうし、その時は話を聞いてあげましょう」

黄「そんなことがあればの話だけどねー。
でも今年の1年組はいい子だから、話しかけられるかもしれないかな? 私たちはこのままなにもなく卒業っぽそう」

緑「かもね。せめて同じ学年のドット柄が解決するのを見てから卒業したいけど。
折角なんだから3年の薔薇組も全員結ばれたいじゃん?」

黄「まぁねー、そうなるといいけど……
次は、どの色が結ばれるかな」

赤「うぅん……珊瑚はまだ道のりが先みたいだし、1年組はしばらく動きがないかもしれないです…」

緑「ドット柄も今どんな進捗かわからないな。ほんとにのらりくらりしてるんだよね、あいつ。掴みどころが無い雲みたいな感じで。だから3年組もなんとも言えない。
ということは、2年組か先生かな?」

絞り「可能性としてはその辺りでしょうね。
2学期が終わるまでに、また動きがありそうな気がします」

白「なる…ほど……」

黄「ま、見とこうよ私たちは!
大丈夫大丈夫!だってきっと結ばれる存在なんでしょう? 運命なんだし」

赤「そうですけど…できれば、みんな結ばれて早く幸せになればいいのになぁ、なんて」

黄「うわ流石っ!赤色は情熱的ね~クスクスッ」

赤「えぇ!そ、そんな……っ」


ポツリ

絞り「まぁ、結ばれること全てが〝幸せ〟とは 限りませんが」


白「……? 古谷先生?」

絞り「いいえ。
とりあえず、引き続き我々は見守りましょう、最後まで。
他の薔薇へ付き合うことも、薔薇として選ばれた私たちの使命でしょうし。
吉井くん椎名くん、緊張せずともそのままで大丈夫ですから。初めの1年を越えれば、この学園の雰囲気にも慣れますよ」

白「わかり、ました」

赤「今日はお話しできてよかったです。
先輩方や先生に相談してちょっと気が楽になったというか、安心しました」

黄「いいのよ!またなんかあったらいつでもゆっこちゃんが聞いてあげるからね!」

緑「俺も聞くよ~」

絞り「ここの5人は平和でいましょう。
これからの薔薇は、きっと波乱ばかりでしょうから」

赤・白「「はいっ」」

黄・緑「「あはは、はーい」」















5本の薔薇による秘密の会合
~fin~



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