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番外編1
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しおりを挟む黄「そうね……まずは『虹色』」
緑「引きこもりだから会ってないだけで、吉井くんと椎名くんも見たらすぐわかると思うよ」
白「引き、こもり…?」
赤「確か、虹色の運命の人って芸能関係の人でしたよね。薔薇とは正反対……?」
絞り「まぁそうですが…実はある意味お似合いだったりもしてるんです。後々わかりますよ」
黄「薔薇はこれまた2年生。本当癖しかないわね2年は。
そのうちすれ違うことあるだろうから大丈夫なんじゃない? まぁ見てみなよ、きっと面白いはずだから」
白「そう、なの…?」
赤「わかりました……」
緑「次に『紫色』かな。
紫もかなり分かりやすいんだけど、多分まだ1年だから保健室使ったことないのかも」
黄「保険医なの。優しくていい先生。
でも、まだ見つかりたくないみたいだからあの人はそっとしといたほうがいいかな。ですよね古谷先生?」
絞り「はい、できれば触れないであげるのがいいかと。絶賛悩み中のようです」
赤「そうなんですね!そうしますっ」
白「引きこもりの人に、保健室の先生……
僕ら5人にプラスして、桃色・緋色・ドット柄・紅色2つ・虹色・紫色が出たから……残り3つ?」
黄「そこからがね~私わかんなくて。
後出てないのはオレンジ色・青色・黒色なんだけど、わからないのよねぇ……
ということで私はここまで。三船はどう?」
緑「うーん…そうだね……
多分『オレンジ色』はわかるかな? まだ確かじゃないから言わないけど」
黄「えぇ分かるの!? すご…先生? 生徒?」
緑「生徒。みんなももうよく知ってる子だと思う」
白「それって、僕と朱香も知ってる……?」
緑「うんうん。でも、もしかしたら間違ってるかもしれないし時間経たないと分からないかな。
僕もここまで。最後、古谷先生どうですか?」
絞り「そうですね。
私も、オレンジ色は恐らく三船くんと同じ生徒を浮かべていると思います。まぁ同じくまだ様子見ですが。
私が後分かる色とすれば……『青色』ですね」
白「青?」
赤「先生ですか? 生徒ですか?」
絞り「…それすら少し微妙な方、ですかね。
青色に関しては運命の人も学園にはほぼ来てないので、もし結ばれるなら学園外じゃないでしょうか」
黄「確かに私も青色の運命の人1、2回しか見たことないなぁ。なんで学園来ないんだっけ?」
緑「俺もよく知らないけど、噂じゃ色々言われてるよね。
海外行ってるとか家の事情とか、普通に荒れてるだけとか……まぁ所詮噂はただの噂だろうけど。
先生は知らないんですか?」
絞り「知っています。
が、それに関しては守秘義務があるため薔薇間であれど話せません」
黄「あ、えっ、そんな感じのやつなの!? そっかぁ…」
絞り「普通よりはずっと難しい運命でしょう。
薔薇のほうも、一癖も二癖もある方のようですし」
赤「それは…大変……でも、乗り越えられるといいなぁ」
白「そう、だね」
黄「………やっぱ私、1年生の薔薇組に入りたかった。
可愛い、平和、仲がいい、素晴らしい」
緑「えぇ? だから俺がいるってばー」
黄「はぁぁ……ま、いいや。
じゃあ残りは『黒色』だけど、これは古谷先生もわからないってこと?」
絞り「えぇ。
というか、これは最早この学園の隠れた伝統に近いのですが、どの代でも毎度毎度何故か黒色は分からないんです。
本来であれば〝運命の人は名前を公表し自分の薔薇を見つけて指輪を返す〟というのが道理なのですが、黒色の場合は指輪を渡した瞬間に返ってくるそうで。
要するに、指輪が無くとも既に見つけられてるんですよね、運命の相手を」
赤「? それって、指輪の意味がないんじゃ……?」
絞り「はい。ですが、校長先生はいつも黒色にそういった方を選んでいます。
そして、歴代の中で最も人数が少ないのも黒色ですね」
白「僕は、この色を渡された時『去年返ってきたばかり』って言われた」
黄「去年卒業した先輩に白色がいたの。だからね。
確か、薔薇が15色揃う代ってかなり珍しいんだよね。それ考えると今年は相当レアなんだろうし、ラッキーと捉えるべき…? 単にややこしいだけ……?」
絞り「校長先生はかなり楽しんでおられますね。
ですので、もう楽観的に考えるのがいいのでしょう。
この学園の伝統を感じましょう」
緑「わぁすごい。傍観者感すごい」
絞り「私が皆さんの中で1番この学園長いですからね。
目の前で何度も運命を見ていたらこうなりますよ。
慣れてはいけないのでしょうが」
黄「……私、将来先生になってもこの学園には帰ってこないようにしよう」
緑「ゆっこちゃん五十実に行くから先生ならないでしょ?
俺も向こうの家に入るんだろうなぁと思うし、一緒だね」
黄「…なんかこいつと一緒にされるの凄いやだ~………」
緑「えぇ~」
赤・白「「クスクスッ」」
***
[情報]
◯虹薔薇
2年生
引きこもり
◯紫薔薇
保険医
◯オレンジ薔薇
生徒
◯青薔薇
??
◯黒薔薇
??
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