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しおりを挟む【貴方だけを、好いております。】
『なぁ、〝やくそく〟しようぜ伊都(イト)』
『? なにを?』
『おれは、しょうらいぜったい伊都をおよめさんにもらう!
だから伊都も、おれをおむこさんにしろ!』
『おむこ…さん? それって和孝(カズタカ)とずぅっといっしょにいられるってこと……?』
『あぁそうだ。ずっといっしょだ!』
『わぁっ、ほんとうに? それなら伊都、和孝のおよめさんになる!』
『よし、やくそくだぞ!』
『うんっ!!』
まだ何も知らぬ、幼き日。
まるでお天道様のように眩しく笑う貴方と共に、小さな 小さな 叶えられぬ約束をした。
右腕にはその証として、様々な色の砂利に穴を開け糸を通して作った、不器用な腕飾りを付けてーー
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