ハルとアキ

花町 シュガー

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番外編 2

3

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「受け攻めが逆転しても問題ありませんか?」

「おれ全然平気、カズマとできる」

「僕もかな、想像したくないけどそういう時がもし来たら喜んで身体開いてくれそう。
……でも、現状のままでいいかな」

「私も大丈夫ですね、シュントを抱けると思います」

「………俺無理…レイヤ抱ける気しない……」

「アキは根っからの受けって感じだよね」

「うんうん、可愛いしね」

「ハルと双子なのに? イロハに可愛いって言われるのもちょっと……」

「あー、うーんなんだろう、内面?が可愛いからさ。
おれ正直アキ抱けると思うもん」

「はぁ!?」

「なんかデロデロに甘やかしてあげたいなーって感じ。
雰囲気? 警戒しなくていいよーというか、安心させてあげたいなというか」

「わかる、刺激されるよね、男の部分が。
まぁ僕は双子だからそういう目では見ないけど」

「イ、イロハに抱かれるの俺……?」

「アキはおれなら抱ける?」

「……無理。ていうか、多分女の人ともできない…」

「環境が環境だったからね。
初めてが全部会長だったし、もうそういうふうに刷り込まれたっていうのはあるかも?
いいじゃん、アキが幸せなら」

「レイヤも一生アキのこと手放さないしね。
手放したら僕が許さないし」

「うーん…まぁ確かに普通を知らないっていうのはあるけど……
櫻さんはどうですか? その、抱くとか抱かないとか」

「私は皆さんのこと抱けますよ」

「「「えっ、」」」

「歳も一回りくらい違いますからね。
3人とも可愛らしいものです」

「う、わぁ…櫻ちゃんイケメン……」

「ときめきましたすごく」

「ドキッとした…」

「ふふっ、でも私にはシュントがいますので」

「「「カッコいい」」」



「もうひとつそういった話題を。
他のカップルのセックスをどう想像していますか?」

「アキと会長はもう甘々のドロドロセックス」

「俺様だから強引なところはあるだろうけど、結局グズグズに甘くなるやつ」

「アキくんが嫌なことは絶対にしなさそうですね。あと痛いことも」

「……ぁ、はぃ、そんな感じ…です…かね……っ」

「あーこれアキが溶けてっちゃうから次いこう、大体想像つくし。ほら、アキこっちおいで」

「でも龍ヶ崎くんもまだ高校生なんですから、大人びていてもそれなりの性欲はあるでしょう。
無理やりということもあったのでは?」

「ありましたけど、でも最後は優しくなるんで…あと次の日とかにやり直しみたいにゆっくりヤッてくれるんで…その……」

「ふふ、ちゃんとお付き合いできてるんですね。微笑ましいです」

「っ!つ、次!イロハ!」

「イロハとカズマは、The 高校生って感じのセックスしてそう。互いの興味を埋めていったりシたいときにシてたり」

「いい意味で1番普通な気がしますね」

「俺も、そんな感じ」

「合ってる合ってる~!
おれもカズマももう幼い頃からずっと一緒にいるし、今更遣う気なんてないから自然体。
ヤり終わった後なんて普通お互いスマホ触ってたりするし、全裸で何しても余裕かな?」

「いいねー!なんかふたりらしいや」

「もういるのが当たり前って感じだからね。
次、ハル!」

「うーん…これまで聞いたものから想像すると、大分過保護なセックスでしょうか?
ほんと、羽で触るような」

「うん。アキもドロドロの甘やかされだけど、ハルもまた違ったドロドロの甘やかされというか……」

「多分ヨウダイ先生はハルが気持ちよくなってるので気持ちよくなれる人だから、ハルが何かやる隙も与えずひたすら愛してくれてそう」

「正にそれ、そう。
いっつも僕だけヤられて終わる。僕が気持ちよくなってるの見るだけで十分快感感じるんだって。ヤバいよね」

「……うんその、最早崇拝くらいにまで達してると思うんだけど…イくんだよね?」

「イってる。ほんと触らないで僕だけ触っててイってる」

「ある意味すごいんじゃ?」

「ハルくん相当依存してる変態さんとお付き合いされてるんですね。赤色でなく黒に近い濃い赤色の愛を受け取っているかのような……でも、ハルくんはいいんですね?」

「まぁ、納得はしてます。
あんなのに見つかったのが運の尽きだと思うし、自分なりに受け入れたし。
けどセックスに関してはちゃんとヤりたいので、自分の体と相談しながら進めていけたらなぁと思います。
気持ちよくなってるのはわかるけど、やっぱり僕も気持ちよくさせてあげたいし」

「……ハル、多分その言葉だけで先生一生大丈夫だと思うよ」

「想像つく、ほんと意味わかんない。
最後、櫻さん」

「1番難しくない? 大人のセックス…的な……」

「お互いを知り尽くしてるから、余裕のある感じ」

「お酒飲みながらとかでも平気そう」

「クスクス、大体合ってます。
付き合ってから月日が経ってますからね、もう体の隅々まで知ってますし今日はヤるだろうなぁというのも」

「すごい!なんか憧れる!」

「俺たちもそこまでいくのかなぁ」

「いきますよ、大丈夫です。
皆さんゆっくり歳とっていってくださいね。社会人になるまでまだありますし、成人してからも長いですし」

「うわぁ、一気に櫻さんが大人に見えた」

「櫻さんやっぱりカッコいい」

「ふふふっ」


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