ハルとアキ

番外編 2

座談会 【受け組】1

【リクエスト: 受け組と攻め組に分かれて座談会をしてほしい】






＊＊＊

【side: 受け組】


「小鳥遊アキです」

「小鳥遊ハルです」

「丸雛イロハです」

「櫻 ケイスケです」


「座談会って、何話せばいいの……？」

「おれもよくわかんないアキ。櫻ちゃんは分かる？」

「いや、私もよくは…うーん、どうしたらいいでしょうね……」

「そうだよね、みんなわからない……
と言うことで強力な助っ人を呼びました！」

「こんにちは。ハル様よりお招き与りました、月森です」

「「月森先輩！」」

「なるほど！これなら安心ですね。ハルくんありがとうございます」

「お手伝いでき光栄です。
早速ですが、このような話題でよく聞かれているトピックをご用意してきたので、それをもとにお話ししていきましょう」

「わぁ先輩すごい、用意周到」

「クスッ、月森ですので。
それでは私が進行役ということで、皆さん自由に話をされてくださいね」

「「「「わかりました～！」」」」





＊＊＊





「まず、ご自身のパートナーと初めて会ったときの印象を教えてください」

「俺からでいいかな。
レイヤは最低最悪野郎でした」

「だよね」

「あはは知ってるっ」

「クスクス、そうなんですか？」

「そうなんですよ櫻さん！！
もうありえなかったですよ、どこまでも俺様で人の外側ばっかり見る薄っぺらい奴でした。
こんなのがハルの婚約者なのかって頭抱えて……」

「でもアキが変えたもんね」

「そりゃね、こんな奴にハル任せられるかってもう正面衝突してじっくり付き合ったから」

「懐かしいなー、外から見てて微笑ましかったな！」

「イロハとカズマにはいっつも助けてもらってたもんな、あと佐古と親衛隊にも。本当大変お世話になりました。
イロハは？」

「うーん、カズマは普通に友だち？って感じだったかな。
幼かったし家も隣だったしで、そんなに深く考えることもなく気がついたら一緒にいたっていう……なので、この話題に関して僕は特に掘り下げることはないかな。
次、ハル！」

「上手だった」

「？ 上手だった？」

「内面の隠し方が」

「「あー……」」

「内面？ 私はハルくんのパートナーの方はハルくん送迎の時に少し見るくらいで何も知らないのですが、そんなに裏表が激しいんですか？」

「裏表というか、性格は一貫してて僕がアイツの腹の底を見る前に飛び込んだというか…そんな感じです」

「外面めっちゃいいもんな、ヨウダイ先生」

「うんうん、おれも全然分からなかった」

「初対面で分かってたらこうはなってなかったなーと思う。まぁ、もういいけどね。
最後、櫻さんお願いします」

「はい。梅谷先生はーー」

「櫻ちゃん！せっかくだし恋人呼びしちゃおうよ！」

「っ、そ、そうですね……
シュントは積極的…だったかな？」

「ぽそう！梅ちゃん先生我が道いきそう」

「生徒会長と副会長だったんですよね。その時が初対面ですか？」

「いいえ、中高持ち上がりだったので互いに存在は知っていました。
と言っても私は彼のことをあまり視界にいれませんでしたが」

「え、嫌いだったの？」

「そうですね、嫌いでした。
でも彼のほうはかなり前から私を好いてくださってて……それで、いろいろあって今ですね」

「わぁ、すーごい端折り方。けど、それで積極的に押されてって感じなんですね。
櫻さんと梅谷先生の話は聞いたことないから新鮮」

「ハルそれ俺も思った！もっと聞きたい」

「おれもおれもー！」

「いいや、そんなに話せるほど華々しいものではないので、また追い追い……
これで全員ですかね、月森くんお返ししてもいいですか？」

「はい、ありがとうございます。

では次にまいりますね」