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心霊体験の話・初宴日(初盆)

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小学2年のころ、おじいちゃんがなくなった。
私の田舎では、初盆の時、外に仏壇を持ち出して、仏壇を上座にして親戚みんなで会食する風習がある。
庭にシートを敷いてテーブルを置き、料理を並べおじいちゃんをしのんでお酒を飲んだり食事をするのだ。
外は暑いので扇風機を周りに何台も置いていた。
私と母の間にも扇風機があった。
仏壇の前には、おじいちゃんが好きだったお酒も大きな徳利に入れておかれていた。
食事が進むと、その徳利が倒れた。3合ほど入る、大きな徳利で中身も入っている。そう簡単に倒れるものではないはずなのだが。
私の隣の扇風機の中央には金属版がはめ込まれていて、鏡のように反射していた。
私には、その金属版に反射して、おじいちゃんがはっきりみえた。
おじいちんは三角巾を付けて仏壇の前に座ってた。
あわてて振り返っても肉眼では見えなかった。
みんなに話したが、だれも信じてくれず、酔っぱらった大人たちは話も聞いてくれない。
夕方になり、おじいちゃんはビールの入ったコップを持とうとしていた。
みんなが信じないので、おじいちゃんに倒してみてと言ったら、そのコップがコトっと倒れた。
おばあちゃんが、「本当に居るんだね。」と言い、ようやくみんなが信じ始めた。
おじいちゃんはお寿司を食べようとしても食べられないようだった。おばあちゃんにそう言うと、醤油が無いと気づいたので、小皿に醤油を置いた。
するとその醤油がお皿の中で波打った。おじいちゃんは食べれたようだった。
その後、おじいちゃんが家の中に入っていこうとしたので、すぐに仏壇を入れるように言った。
家の中に入ったおじいちゃんは、見えなくなった。
それが私の初心霊体験です。
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