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愚かな君
【後編】忘れよ
しおりを挟むいやいや、俺は良いんだけどさ。
なんとも言えない気持ちでシャワーを浴びる。
今日は確かに、ヤらせて泊まらせてもらう予定だったから…準備はしてきてたけど。
さすがに、うーん。弟の友達かぁ…。
いろんな男とやりまくって生きてる俺みたいなクズでも、そこは渋る。
まぁ俺クズだし、いっか!
丁寧にアナルを洗うと、これからの事を想像して前が熱くなる。
風呂から上がると、半裸の晴人くんが目の前に立っていた。
立っていたし、勃っていた。
「のわぁ!!…おお、晴人くん。やる気満々だね。俺も頑張っちゃうよ!…ってうおっ!?」
晴人くんは、俺を軽々と抱き上げてベッドへ運んだ。
「…はやくやりましょう。風呂長いんですよ、アンタ。」
さっきと……キャラ違くね。
するといきなりローションを手に取り、アナルに指を突っ込んできた。おいおい傷つきやすいのに!
やり方を知らないというよりは、知っているけどそんな事、どうでもいいという感じ。
指が2本、3本と増えていく。
グチュグチュといやらしい音が立って、腰が何度も震える。
あれ、いつもよりめっちゃ感じるんだけど、体熱くて…やばい。
晴人くんは拡張したアナルに、俺の許可もなくチンコをねじ込んだ。
「ふぅ…んぐっ!!あぅ!!…っちょっと盛って、んなぁ、おい。…あっ!…ガッついてんのか、そういうプレイが…お好きなのかなっ…」
晴人くんのデカさに、俺はどんどん余裕が無くなってくる。出し入れされるチンコがエロくて、駄目だ。
年下イケメンに犯されてるこの現状がもうやべえ。
「んっ、あっ…!ひっぅう、はる、とくぅん!そこっ!!…きも、ちいい。」
「………はっ、はっ、可愛い。ん、雪さん可愛い。こっち向いて。」
パンパンとピストンが早くなって、俺は淫らに喘いだ。
晴人くんのを、アナルがキュンっと締め付ける。あれ、チンコ、もっと大っきくなった。だめ、これ気持ちくてヤバい。
すると突然晴人くんは、俺の前をしごいた。
急にきた快感に身がよじれて。
「……っ!…あっ、あっ!!イく!……ふっ、ん。あー、ああー!きもちい…」
俺はすっかり精液を飛び散らしてイッた。
「はは、ごめ。俺…先にイッちゃった。あの、フェラでいい?疲れちゃって…」
晴人くんのチンコはギンギンで、玉はずっしりとしていた。
ん、おーい晴人くん聞いてる?
「いいわけないだろ。続けて下さいよ。」
「…ん、ええ!えっと、俺イッたばっかで…っうぐ!んぅ!」
俺のアナルにまた無理やりねじ込む、苦しい。快感が大きすぎて怖い!
「待って待って!…うう、やばいって、ほんと、イッたばっかなの!…ぁあ!!」
お、奥にズンって。前立腺も、カリでこすれて…やばいやばい中イキなんてあんまりした事ないんだけど!
「ねえ、雪さんは、なんでそんなだらし無いの。…いろんな男とヤッてさ、だから家族に見放されちゃうんだよ。…僕だけで良くない?もう、家燃えちゃったし。…っんはぁ。…ね?早く、堕ちて。」
「…んっ、んん!!はぁ…っああ!!」
頭が真っ白になる。抑えきれない絶頂に足が痙攣した。
あれ…燃えたって言ったっけ…。
バタバタと体を動かすと、俺は意識を手放した。
___数日後。
「…行ってらっしゃい。」
「うん。って雪さん、…飲み過ぎに注意だよ!じゃあ行ってきます!」
俺はぼんやりと晴人の背中を見送る。階段へ降りる方へ向かうと、晴人が見えなくなった。
あれ、なんだ、また。
どうしようもない不安が、衝動が。
また押し寄せてきた!!!
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。
『俺これからこのまんまでいいの?』
『晴人は本当に俺のこと好きでいてくれるの?』
『俺生きる価値無いよ、どうしよう。』
ぐるぐると襲い掛かってくる恐怖から、逃れたくて。
走って棚のビンを取る。
何錠か出した後、水で一気に飲み干した。
「………。」
これでいいんだ。
嫌な事ぜーんぶ、忘れよ。
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