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4章 皇国
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あの後、リキートは皇帝にも報告をし、許可を得たようだ。さすがに今のままだとフェリラを皇帝の前に出すわけにはいかない、と一緒に連れて行くことはしなかったみたいだけれど。
皇帝はと言うと、他国の平民をいきなり公爵夫人にと言われかなり驚いたようだ。当たり前だけれど。でも、リキートが何を使って説得したかは知らないが、光魔法の使い手がいてくれるなら、皇国としてもありがたいか、と許可をくれたとかなんとか。そして、フェリラは少し改名することとなった。
「これからは、フェーチェミリアだってさ。
自分の名前のはずなのに、噛みそう……」
そんな嫌そうな顔をしなくても。そうは思うが、確かにフェーチェって噛みそうだわ。
「まあ、その場合愛称はフェーチェ、とかになるんだけれど……。
リキートとハールにだけは、変わらずフェリラって呼んでほしいな、って」
「もちろん!
どんな立場になっても、フェリラなことに変わりはないよ」
立場とか、名称とか。俺たちは生まれて、旅をしていく中でそれぞれが変化をしていった。でも、どんなときも自分が自分であることに変わりはなかったし、それは2人との関係性も同じだ。なんだか、今、確かにそう実感したんだ。
「そういえば、ハールは騎士団の方に顔は出した?」
リキートに伺うような声音で聞かれた内容に思わず固まる。そう、まだ騎士団に顔を出しに行けていないのだ。一体どんな顔をして皆に会えばいいのかわからなくて。それに……。
「よければ会いにいってあげてよ」
何も言わない俺にリキートはそう続ける。きっと初めからまだ会いに行けていないことはばれていたのだろう。そう、だな。もう少しすると国民へのお披露目を兼ねた即位式が行われる。それが終ると外交関係で一気に忙しくなるだろう。だから、今いっておいた方がいい。わかっている、けれど。
「なあ、一緒に行ってくれないか?」
情けないことにそういった俺に、リキートもフェリラも嬉しそうにうなずいた。
数日後の何も予定がない日、俺たちはついに騎士団へと顔を出した。前にシャリラントに力を貸してもらって見たときも思ったけれど、変わっていない。どこか暖かくてほっとする。
中に入っていいのかためらっていると、不意に扉が開いた。出てきたのは、レッツだった。あのときも姿を見たけれど、改めて対面すると懐かしさからか涙がこみあげてくる。
「レッツ……」
思わずそうこぼす。こちらの姿に気が付いた瞬間、レッツは目を見張った。
「スー、皇子?」
「うん……」
そんな短い会話を交わすと、レッツはだだっといきなりこちらに走り寄ってきた。何事!? と焦っていると思い切り抱きしめられてた。
「おかえり、おかえり!
スー皇子!」
「えっと……、ただいま?」
「ずっと待っていたよ、スー皇子が帰ってくるのを」
レッツがぼろぼろとこぼした涙が俺の服に吸い込まれていく。レッツは俺が何をしたのか知っているはずだ。でも、そのうえでおかえりと、ここが帰る場所だと言ってくれている。そう自覚した瞬間もうだめだった。レッツに抱きしめられたまま、俺もボロボロと泣いてしまった。
しばらくそうしていると異変を感じ取ったらしい騎士団のメンバーがぞろぞろと外に出てきた。お騒がせして申し訳ない……。その中にはもちろん知っているメンバーもいて、皆俺が帰ってきたことに喜んでくれた。
「あれ、チェシャ?
お前……」
もろもろが落ち着いたあと、目がチェシャ、フェリラへと向けられる。公爵夫人になるために俺と共にマナー講義を受けているフェリラは、服装はご令嬢のものだ。そう言えば、ここにいたときは男性として勤めてたんだよな。
「あ、これは、その……。
ご、」
「とうとう女装に手を染めたか……」
「それがお前の趣味なら俺たちは否定しないよ!」
「そ、そうそう!
似合っているし」
ごめんなさい、そう続けようとしてたフェリラの言葉は団員たちのものに遮られる。あまりにもな言葉に、フェリラの申し訳なさそうな態度は一変した。
「みんなひどすぎる!
あ、私はもともと女子だー!」
ムキー! と音が聞こえてきそう。そう思うとなんだか笑えてくる。くっ、と初めに笑い声を漏らしたのは誰だったのか。そのあとはもう皆で大爆笑していた。
「いやいや、さすがにわかってたって。
そんなに怒るなよ」
「というか、お前らスー皇子と知り合いだったのか?」
そんな具合であっさりとフェリラが実は女性だったことを受け入れた面々。というかばれていたのか。きっと、こんな反応もフェリラに気を使わせないためのもので。俺はここの人たちの変わらない暖かさにますます嬉しくなった。
「はい。
もともと僕たちはハールと共にオースラン王国からこちらまで来たんです。
オースラン王国ではハールと共に冒険者になりました」
「お前られっきとした冒険者だったのか!
道理で初めからダンジョン慣れしていると思ったわ」
そのあとはワイワイと話が盛り上がる。疎外感を感じないようによく俺にも話しかけてくれる。そして話はいつの間にかリキートとフェリラの婚約話に移っていった。
「え……?
リキートが本当は公爵家のお坊ちゃんで?
チェシャがもともとオースランの平民だったのに、公爵家の夫人になる?」
「う、うん」
「どこの歌劇だよ、それは」
たしかに。思わずうなずいた俺に、2人は顔を赤くして黙り込む。何となくリキートがいいとこの子って勘付いていたらしいけれど、ダンジョン攻略の力は確かだからとそんなに気にしていなかったらしい。フェリラの性別に関してもリヒトの紹介だから、と暗黙の了解だったとか。いつの間にか場所が寮内に移ってそんな会話が繰り広げられていた。
「じゃあ、今後はちゃんと呼ばないとな。
改めて、2人の名前を教えてくれ」
そう言ってレッツはやさしく微笑んだ。ああ、きちんと本来のこの2人と出会おうとしている。そう感じたのは俺だけじゃない。2人も嬉しそうにうなずいた。
「改めて、僕はリキッドレート・アベニルス。
公爵位を継ぐ予定だ」
「わ、私の本当の名前はフェリラ、です。
でも、今はフェーチェミリアって名乗っています」
「リキッドレート様に、フェーチェミリア様、な」
「なんだか様ってつけられると変な感じ……」
「それはちゃんと慣れないとな」
確かに。公爵家の夫人なんて、皇女に次ぐ高貴な女性。今後はほとんどの人がフェリラに傅くことになる。さすがにまだ慣れないようで変な顔をしているけれど、いずれはそれが当たり前になるのだろう。
皇帝はと言うと、他国の平民をいきなり公爵夫人にと言われかなり驚いたようだ。当たり前だけれど。でも、リキートが何を使って説得したかは知らないが、光魔法の使い手がいてくれるなら、皇国としてもありがたいか、と許可をくれたとかなんとか。そして、フェリラは少し改名することとなった。
「これからは、フェーチェミリアだってさ。
自分の名前のはずなのに、噛みそう……」
そんな嫌そうな顔をしなくても。そうは思うが、確かにフェーチェって噛みそうだわ。
「まあ、その場合愛称はフェーチェ、とかになるんだけれど……。
リキートとハールにだけは、変わらずフェリラって呼んでほしいな、って」
「もちろん!
どんな立場になっても、フェリラなことに変わりはないよ」
立場とか、名称とか。俺たちは生まれて、旅をしていく中でそれぞれが変化をしていった。でも、どんなときも自分が自分であることに変わりはなかったし、それは2人との関係性も同じだ。なんだか、今、確かにそう実感したんだ。
「そういえば、ハールは騎士団の方に顔は出した?」
リキートに伺うような声音で聞かれた内容に思わず固まる。そう、まだ騎士団に顔を出しに行けていないのだ。一体どんな顔をして皆に会えばいいのかわからなくて。それに……。
「よければ会いにいってあげてよ」
何も言わない俺にリキートはそう続ける。きっと初めからまだ会いに行けていないことはばれていたのだろう。そう、だな。もう少しすると国民へのお披露目を兼ねた即位式が行われる。それが終ると外交関係で一気に忙しくなるだろう。だから、今いっておいた方がいい。わかっている、けれど。
「なあ、一緒に行ってくれないか?」
情けないことにそういった俺に、リキートもフェリラも嬉しそうにうなずいた。
数日後の何も予定がない日、俺たちはついに騎士団へと顔を出した。前にシャリラントに力を貸してもらって見たときも思ったけれど、変わっていない。どこか暖かくてほっとする。
中に入っていいのかためらっていると、不意に扉が開いた。出てきたのは、レッツだった。あのときも姿を見たけれど、改めて対面すると懐かしさからか涙がこみあげてくる。
「レッツ……」
思わずそうこぼす。こちらの姿に気が付いた瞬間、レッツは目を見張った。
「スー、皇子?」
「うん……」
そんな短い会話を交わすと、レッツはだだっといきなりこちらに走り寄ってきた。何事!? と焦っていると思い切り抱きしめられてた。
「おかえり、おかえり!
スー皇子!」
「えっと……、ただいま?」
「ずっと待っていたよ、スー皇子が帰ってくるのを」
レッツがぼろぼろとこぼした涙が俺の服に吸い込まれていく。レッツは俺が何をしたのか知っているはずだ。でも、そのうえでおかえりと、ここが帰る場所だと言ってくれている。そう自覚した瞬間もうだめだった。レッツに抱きしめられたまま、俺もボロボロと泣いてしまった。
しばらくそうしていると異変を感じ取ったらしい騎士団のメンバーがぞろぞろと外に出てきた。お騒がせして申し訳ない……。その中にはもちろん知っているメンバーもいて、皆俺が帰ってきたことに喜んでくれた。
「あれ、チェシャ?
お前……」
もろもろが落ち着いたあと、目がチェシャ、フェリラへと向けられる。公爵夫人になるために俺と共にマナー講義を受けているフェリラは、服装はご令嬢のものだ。そう言えば、ここにいたときは男性として勤めてたんだよな。
「あ、これは、その……。
ご、」
「とうとう女装に手を染めたか……」
「それがお前の趣味なら俺たちは否定しないよ!」
「そ、そうそう!
似合っているし」
ごめんなさい、そう続けようとしてたフェリラの言葉は団員たちのものに遮られる。あまりにもな言葉に、フェリラの申し訳なさそうな態度は一変した。
「みんなひどすぎる!
あ、私はもともと女子だー!」
ムキー! と音が聞こえてきそう。そう思うとなんだか笑えてくる。くっ、と初めに笑い声を漏らしたのは誰だったのか。そのあとはもう皆で大爆笑していた。
「いやいや、さすがにわかってたって。
そんなに怒るなよ」
「というか、お前らスー皇子と知り合いだったのか?」
そんな具合であっさりとフェリラが実は女性だったことを受け入れた面々。というかばれていたのか。きっと、こんな反応もフェリラに気を使わせないためのもので。俺はここの人たちの変わらない暖かさにますます嬉しくなった。
「はい。
もともと僕たちはハールと共にオースラン王国からこちらまで来たんです。
オースラン王国ではハールと共に冒険者になりました」
「お前られっきとした冒険者だったのか!
道理で初めからダンジョン慣れしていると思ったわ」
そのあとはワイワイと話が盛り上がる。疎外感を感じないようによく俺にも話しかけてくれる。そして話はいつの間にかリキートとフェリラの婚約話に移っていった。
「え……?
リキートが本当は公爵家のお坊ちゃんで?
チェシャがもともとオースランの平民だったのに、公爵家の夫人になる?」
「う、うん」
「どこの歌劇だよ、それは」
たしかに。思わずうなずいた俺に、2人は顔を赤くして黙り込む。何となくリキートがいいとこの子って勘付いていたらしいけれど、ダンジョン攻略の力は確かだからとそんなに気にしていなかったらしい。フェリラの性別に関してもリヒトの紹介だから、と暗黙の了解だったとか。いつの間にか場所が寮内に移ってそんな会話が繰り広げられていた。
「じゃあ、今後はちゃんと呼ばないとな。
改めて、2人の名前を教えてくれ」
そう言ってレッツはやさしく微笑んだ。ああ、きちんと本来のこの2人と出会おうとしている。そう感じたのは俺だけじゃない。2人も嬉しそうにうなずいた。
「改めて、僕はリキッドレート・アベニルス。
公爵位を継ぐ予定だ」
「わ、私の本当の名前はフェリラ、です。
でも、今はフェーチェミリアって名乗っています」
「リキッドレート様に、フェーチェミリア様、な」
「なんだか様ってつけられると変な感じ……」
「それはちゃんと慣れないとな」
確かに。公爵家の夫人なんて、皇女に次ぐ高貴な女性。今後はほとんどの人がフェリラに傅くことになる。さすがにまだ慣れないようで変な顔をしているけれど、いずれはそれが当たり前になるのだろう。
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