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3章 冒険者養成校
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「あのー、僕たちギルドに紹介されてここに来たんですが……」
おんぼろ、と言っては失礼かもしれないが、そんな言葉も似合う宿。それが紹介された宿だった。無料で泊まれるというのだ。それだけで感謝するべきだとは思うが、それでも……という感じ。
一歩進むたびに床がきしむ音がする。それに埃っぽい。俺たちの声に反応して出てきた女将もあまりやる気なさそうだし。これ、もしかしたら野宿してた時の方がましだったかもしれない。
「ああ、はい……。
3名ね。
えーっと?
男性は2名で、女性は1名で一部屋ずつ。
203と204使って。
食事は出ないから」
じゃ、と言われ手を振られる。え、それでおしまい? 鍵とかはないの?
「あの、鍵は……」
「鍵?
そんなのないよ」
あ……、はい。まあ、確かに孤児院の部屋にも鍵はなかった。でも、まったく知らない人間が泊っているのに鍵ないのか。あ、あと。
「すみません、あと何か掃除ができるもの、ありませんか?」
「掃除……?
あの辺にあるよ」
あの辺、と示された先には確かに箒が。ここの様子を見ていたらわかる。部屋も埃っぽいに決まっている。箒もボロボロだが、何もないよりはましだ。
『私が一掃しましたのに』
不満そうに言うシャリラントはいったん無視。できることは自分の手でやらないと。そして言われた部屋に入ると……、まあ予想通りの光景が広まっていた。
「うん、掃除しよう」
結局夜遅くまで掃除に励むことに。まあまあ寝れる場所にはなっただろう。あ、あとフェリラは女性だからね。一応防犯ということで、シャリラントにお願いして鍵の役割果たしてもらいました。
次の日からはひたすら依頼をこなしていく。薬草ってある程度まとまってなっているが、その分回収されやすい。自分たちだけの場所を見つけないと、かなり苦労することが分かった。しかも薬草20本で銅貨10枚。かなり地道な作業だ。それに加え、俺たちは入学費を稼がないといけない。
「そういえば、冒険者養成校って試験いつあるんだ?
それに入学費あるっていってたが、いくらかかる?」
「え……」
え、ってどういうことだ? まさかわからない!?
「試験の日って、気にしていなかった。
とにかく王都につかないとって思っていたから。
えっと、入学費は一人銀貨……5枚だった気がする」
あああ、そういう感じか。確かに試験の日がいつってわかっていても、その日までにつけなければ意味がない。それはわかる。はい、調べよう。
「それにしても、よくここ見つけられたね。
薬草すごくよくとれる。
それに誰もいないし」
「ほんと。
ほら、もうこんなに採れた!」
おお、無言でプチプチしているかと思えば、かなりとっている。こういう単純作業、フェリラも好きなタイプか。
「うん、今日はこれくらいでいいんじゃないか?」
「え、でもまだ残ってるよ?」
「そんな一気に採ってきたら怪しまれる。
それに採りつくしたら、ここにはもう生えてこなくなる」
「あ、そっか……」
納得していただけたようで何より。それじゃあ、これはいったんしまって冒険者養成校を見に行こう。結構な量だが、ここはちゃんと普通のカバンに入れよう。本当はダンジョンで手に入れたカバンに入れると便利なのだが、こういうのを持っているとばれたくない。
「こっちこっち!
本当にすごい!」
すごい興奮しているリキート。それにつられてフェリラも、相当テンション上がっている。いや、確かに思っていたより数倍立派な建物だったけどさ。てっきり冒険者養成校っていうから、あの宿、とまではいかなくてもぼろいのかと思った。あと平屋で、運動場が広い感じ。でも、外から見える範囲だけでも3階建ての立派な建物がたっている。それにもちろん運動場も。すごい……。
「ね、あそこにいる人に聞いてみよ」
はっ! しまった。予想外に立派な建物に気が抜けていた。そうそう、いろいろ聞きに来たんだった。
「あの、すみません」
「はい?」
「ここに入るための試験っていつやりますか?
あと、入学するのに必要なお金を教えてほしいんです」
「入学希望者か?」
「はい」
「ふむ。
入学試験は今から2週間後、試験を受けるために銀貨1枚、試験に受かった後は特に費用は必要ない」
「ありがとうございます!」
誰だよ、入学費銀貨5枚っていったやつ。全然違うじゃないか。いや、助かったけど。一体どうして銀貨5枚って勘違いしたんだ。
2週間か……。その間に合計で銀貨3枚。さて間に合うか。えーっと? 薬草を20本で銅貨10枚。その一割が取られるから実質9枚だ。で、必要なのは銅貨300枚。割ると33.3……、まあ34。かける20して。
「薬草680本?
まあ、一日60本で単純な入学費は稼げるか」
それだったら、まあいける気がする。手が届かない高額でなくてよかった。後半、見つけられなくなったら薬草以外、洗濯とか靴磨きとかそういうのをやればいいか。あまり冒険者らしくないが、そういう依頼も確かにあるのだ。
「え、ええと?
どうにかなるの?」
「うん、たぶん」
これでも暗算そこそこ得意なんだよ。そこそこだから間違えることもあるが……。でも、こういう時計算頑張ってよかった、と思うものだ。
「ね、2週間後だって。
それと試験費用は銀貨1枚!」
「うん、聞こえていた」
「頑張ろうね……!
受かりさえすれば、宿も出て行けるんだもの」
「え?」
「あれ、言ってなかったっけ?
冒険者養成校には付属の宿舎があるんだよ」
え、何それ聞いてない。
「がんばる!!!」
うん、そうなるよな。後は試験の勉強! やる気出てきた。
おんぼろ、と言っては失礼かもしれないが、そんな言葉も似合う宿。それが紹介された宿だった。無料で泊まれるというのだ。それだけで感謝するべきだとは思うが、それでも……という感じ。
一歩進むたびに床がきしむ音がする。それに埃っぽい。俺たちの声に反応して出てきた女将もあまりやる気なさそうだし。これ、もしかしたら野宿してた時の方がましだったかもしれない。
「ああ、はい……。
3名ね。
えーっと?
男性は2名で、女性は1名で一部屋ずつ。
203と204使って。
食事は出ないから」
じゃ、と言われ手を振られる。え、それでおしまい? 鍵とかはないの?
「あの、鍵は……」
「鍵?
そんなのないよ」
あ……、はい。まあ、確かに孤児院の部屋にも鍵はなかった。でも、まったく知らない人間が泊っているのに鍵ないのか。あ、あと。
「すみません、あと何か掃除ができるもの、ありませんか?」
「掃除……?
あの辺にあるよ」
あの辺、と示された先には確かに箒が。ここの様子を見ていたらわかる。部屋も埃っぽいに決まっている。箒もボロボロだが、何もないよりはましだ。
『私が一掃しましたのに』
不満そうに言うシャリラントはいったん無視。できることは自分の手でやらないと。そして言われた部屋に入ると……、まあ予想通りの光景が広まっていた。
「うん、掃除しよう」
結局夜遅くまで掃除に励むことに。まあまあ寝れる場所にはなっただろう。あ、あとフェリラは女性だからね。一応防犯ということで、シャリラントにお願いして鍵の役割果たしてもらいました。
次の日からはひたすら依頼をこなしていく。薬草ってある程度まとまってなっているが、その分回収されやすい。自分たちだけの場所を見つけないと、かなり苦労することが分かった。しかも薬草20本で銅貨10枚。かなり地道な作業だ。それに加え、俺たちは入学費を稼がないといけない。
「そういえば、冒険者養成校って試験いつあるんだ?
それに入学費あるっていってたが、いくらかかる?」
「え……」
え、ってどういうことだ? まさかわからない!?
「試験の日って、気にしていなかった。
とにかく王都につかないとって思っていたから。
えっと、入学費は一人銀貨……5枚だった気がする」
あああ、そういう感じか。確かに試験の日がいつってわかっていても、その日までにつけなければ意味がない。それはわかる。はい、調べよう。
「それにしても、よくここ見つけられたね。
薬草すごくよくとれる。
それに誰もいないし」
「ほんと。
ほら、もうこんなに採れた!」
おお、無言でプチプチしているかと思えば、かなりとっている。こういう単純作業、フェリラも好きなタイプか。
「うん、今日はこれくらいでいいんじゃないか?」
「え、でもまだ残ってるよ?」
「そんな一気に採ってきたら怪しまれる。
それに採りつくしたら、ここにはもう生えてこなくなる」
「あ、そっか……」
納得していただけたようで何より。それじゃあ、これはいったんしまって冒険者養成校を見に行こう。結構な量だが、ここはちゃんと普通のカバンに入れよう。本当はダンジョンで手に入れたカバンに入れると便利なのだが、こういうのを持っているとばれたくない。
「こっちこっち!
本当にすごい!」
すごい興奮しているリキート。それにつられてフェリラも、相当テンション上がっている。いや、確かに思っていたより数倍立派な建物だったけどさ。てっきり冒険者養成校っていうから、あの宿、とまではいかなくてもぼろいのかと思った。あと平屋で、運動場が広い感じ。でも、外から見える範囲だけでも3階建ての立派な建物がたっている。それにもちろん運動場も。すごい……。
「ね、あそこにいる人に聞いてみよ」
はっ! しまった。予想外に立派な建物に気が抜けていた。そうそう、いろいろ聞きに来たんだった。
「あの、すみません」
「はい?」
「ここに入るための試験っていつやりますか?
あと、入学するのに必要なお金を教えてほしいんです」
「入学希望者か?」
「はい」
「ふむ。
入学試験は今から2週間後、試験を受けるために銀貨1枚、試験に受かった後は特に費用は必要ない」
「ありがとうございます!」
誰だよ、入学費銀貨5枚っていったやつ。全然違うじゃないか。いや、助かったけど。一体どうして銀貨5枚って勘違いしたんだ。
2週間か……。その間に合計で銀貨3枚。さて間に合うか。えーっと? 薬草を20本で銅貨10枚。その一割が取られるから実質9枚だ。で、必要なのは銅貨300枚。割ると33.3……、まあ34。かける20して。
「薬草680本?
まあ、一日60本で単純な入学費は稼げるか」
それだったら、まあいける気がする。手が届かない高額でなくてよかった。後半、見つけられなくなったら薬草以外、洗濯とか靴磨きとかそういうのをやればいいか。あまり冒険者らしくないが、そういう依頼も確かにあるのだ。
「え、ええと?
どうにかなるの?」
「うん、たぶん」
これでも暗算そこそこ得意なんだよ。そこそこだから間違えることもあるが……。でも、こういう時計算頑張ってよかった、と思うものだ。
「ね、2週間後だって。
それと試験費用は銀貨1枚!」
「うん、聞こえていた」
「頑張ろうね……!
受かりさえすれば、宿も出て行けるんだもの」
「え?」
「あれ、言ってなかったっけ?
冒険者養成校には付属の宿舎があるんだよ」
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「がんばる!!!」
うん、そうなるよな。後は試験の勉強! やる気出てきた。
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