乙女ゲームの世界に転生しました！でも、なんでヒロイン⁉そこは悪役令嬢でしょう⁉

幼児期

家に帰るまで

今は、帰りの馬車の中で、お父様に質問攻めにあっている真っ最中…
「ユリエル、冒険者になりたいって本気なの？」
「はい！」
この会話、もう五回目…
「冒険者は、凄く危ないんだよ？薬草採取、魔物討伐、盗賊討伐、護衛任務、色々あるけど全部危険が伴う…ユリエルは、なんにも気にしないで、お家にいてもいいんだよ？」
段々と言葉が難しくなってきてる…
もし、本当に3歳だったら、意味分かってないよ？
「まものとーばつ？とかよくわかんないけど、いろんなところをまわってみたい！」
取り敢えず、知らんぷりしとこ
「それは…まぁ、冒険者になるには、10歳以上じゃなきゃ駄目だから、少なくとも、あと7年は無理だよ？」
冒険者って、10歳からなんだ…
ゲームだと、16歳くらいからの人が多かったから、15歳くらいからかと思ってた…
「うん！それまでに、がんばってつよくなるよー！おとうさまをまもれるくらいに！」
お父様を守れるくらいにっていうのは、本心
ゲームでは、ユリエルが7歳の時にお父様がユリエルが誘拐されたのを助ける為に、左目を怪我するシーンがあった
だから、あと5年で誘拐されない、もしくは誘拐されてもお父様が怪我をすることが無いくらいには、強くなっていたい…
実際に、娘になってみたら分かるけど、お父様やお母様はとてもいい人で、凄く優しい
だから、親孝行になるかは分からないけど、大きくなったら異国のお土産とか、沢山あげたいとか、思う…
なんか、照れくさいけど…
「ユリエル…ありがとう！お父様、とっても、嬉しいよ！冒険者になるかどうかは置いといて、帰ったらお母様達とユリエルの魔法と武術の家庭教師について話してみようね」
!!
「おとうさま、ありがとう！だいすきです！」
「お父様もユリエルが大好きだよ！」


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結局、オチなしの仲のいい親子が描きたかっただけの話ですｗ