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第4章 ジルネイ編
波乱の食事会と今後のお話
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「どういうこと?」
エイシャの言葉で何を思いだしたアディオンをみて、セナがエイケンに尋ねた。
「ん?あぁ、俺の力は獣気じゃねぇからなぁ」
「いや、それじゃ意味が分からないよ」
肉をほおばりながら答えたエイケンに、セナが困惑した顔で言った。
「セナ殿はご自身に眠る力をお感じなられるということですかな?」
「まだ、これだとはっきりわかるわけではないですが、なにかあるというのはわかります」
ヤオの質問にセナが微妙にはにかみながら答えた。
「ヤオ……エイケンの代わりに説明してやってくれ」
エイシャが未だ興味なさそうに肉をワインで流し込んでいるエイケンをみながら言った。
「かしこまりました。…では、セナ殿…まずエイケン様は魔法を一切つかえません」
「え?叔父さん使えないの?」
「おう!俺は親父似だからな!」
セナはヤオの言葉に驚きながらエイケンに尋ねると、エイケンは笑顔で即答した。
「ただし、エイケン様はある力をお持ちになっておられまして、そのお力を使いナンバーズの2位という位置にまでおなりになられました」
「えぇ!?叔父さんナンバーズなのっ!?しかも2!?」
ヤオが淡々と言ったので、セナは最初意味を理解できないようだったが、理解するとエイケンを見ながら驚きながら言った。
「おぅ!すげぇだろ?」
「すごいなんてもんじゃないよ!」
「ちなみに我が姫がナンバーズ1の位でございます」
「えっ!?おば…エイシャ様が1位!?」
「コホン…はい。ですので本日はナンバースの1~4の位の方々がここにそろっているというわけです」
「なんか…ものすごく場違いな場所にきちゃったようですね…」
二カッと笑い答えたエイケンにセナが驚きながらもほめると、ヤオがエイシャのことをつたえセナが驚くと満足げにサイとアディオンについても触れた。そして、セナは自身が世界最高峰の人物たちと食事をしているという事実に恐縮した。
「セナ殿それは大丈夫だ。実力的にセナ殿はナンバーズにいてもおかしくはない、それに私とアディオンの弟子でエイケンの甥だ、これで役不足など誰も言わんだろう」
「そうだよ?それに魔剣士なんてセナ君しかいないんだから気にすることないよ!」
セナの様子にサイとアディオンがそれぞれ口を挟んだ。
「ん?なんだよセナ。お前強かったのか?」
「いや…まだまだだと思う…あ!それより叔父さんの力ってなに?」
サイたちの話を聞いたエイケンがセナに尋ねたが逆にセナに質問を返された。
「ん?鬼人化のことか?」
「え?奇人化?」
セナの質問にエイケンがあっさり答えた。
「…多分ですが…セナ殿の認識にまちがいはありませんが、エイケン様の力は鬼の力でございます」
ヤオがセナの想像を否定できずに言葉をかけた。
「鬼!?叔父さん鬼だったの!?」
「ん?あぁ~言ってなかったか…」
驚くセナに気まずそうに頭を掻きながらエイケンがいい、セナの耳元に顔を近づけた。
「爺さんがこっちに来て目覚めた力の1つなんだよ」
「!?」
小声で伝えてきたエイケンの言葉に、セナは思わず声をあげそうになるのを両手で口をふさいで耐えた。
「じゃぁ…僕にもそれがあるの?」
「ワカラン、あとでオフクロに相談してみようぜ」
「うん」
セナの質問にエイケンがエイシャをチラッとみながら言うと、何かを察したのかエイシャは頷き、合図した。
「ねぇ?サイ?セナ君の鬼人化って想像つく?」
「私の想像力では無理だな」
セナ達の話を聞きアディオンとサイが話をしていた。
「ふむ…話はよくわかった…セナ殿の件でアディオン、サイ?主たちに話さなければならん。他に話してはならん大事な話だが…守れるか?特にアディオンよ?」
「守るよ!」
「主がそこまで言うほどのことならば、守らねばなるまい」
「アディオンが嘘くせぇ!」
「だまっててよ!エイケン!!」
話が途切れたタイミングでエイシャが立ち上がり、サイとアディオンを見ながら言った。
「主殿よ?人払いをするかい?」
「いや、ここにいる者も聞いてほしいことだ…そもそも他の者に口外するようなものはここにはおらんよ」
「…そうか、わかった」
エイケンの言葉に、エイシャがそう答えた。
「それで?セナ殿のこととは?」
「うむ。まず、おぬし等はどうして私がセナ殿を知っていたか疑問におもっているだろう?」
「そうそう!なんで!?」
「おちつけアディオン、それを今から聞くのだから」
サイが尋ねると、エイシャが淡々と切り出した。
「…手短に言うと、セナ殿には半分、我が一族の血がはいっておるからだ…」
「っ!?」
「へ?…え!?えぇぇぇぇ!?」
サイがアディオンをなだめ終えると、エイシャが意を決したように伝えると、サイは言葉を失い、アディオンは
驚き叫びながら立ち上がった。
「どういうことだ!?エイケンの血縁ならば鬼の流れであろう!?」
「じゃぁ!エイケンの弟の奥さん!セナ君の母親が!?」
「…不本意ながらそう言わざる負えん…なので…セナ殿はもしかしたら…我々と同じ力を宿しておる可能性もあるということだ…」
エイシャの言葉を聞き、サイが興奮したように立ち上がると、アディオンは一つの可能性を示唆し、エイシャが苦々しい顔でそれを認めた。
「それならば、まだ鬼人の持つ燐気なのか…我々の持つ龍気なのかは…わからんが、どちらかの可能性は高いとみていいだろうな」
「セナ君…とんでも君だったんだねぇ…」
サイが腕を組み思考しながら言うと、アディオンはセナをみながら呆れたように言った。
「燐気にしろ、龍気にしろ、習得にはそれぞれのやり方がある…二人には済まぬがこれよりセナ殿は我々が預かろうと思う…ゆるしてくれ」
「ボクは主治医として彼のそばにいるよ!」
「獣気は残念だったが…私も身体能力の底上げと歩行術などまだまだ教えたいことがあるのだが?」
エイシャが立ち上がり、サイとアディオンを見つめながらいい、軽く頭をさげたが、アディオンは力づよく即答し、サイも腕を組んだまま残念そうに答えた。
「お二方には申し訳ありませぬが…それには及びませぬ…」
「ヤオ殿!?」
「へ?」
二人が考えを意地でも変えないと言わんばかりの雰囲気を醸し出していると、ヤオが言葉を発し恭しく一礼した。
「これより先…セナ様には…私がお付し、修行もいたしますゆえ…どうぞご安心を」
「なっ!?ヤオ殿みずからだとっ!?」
「はい。セナ様に燐気があるやもしれぬとなれば…必然的にわたくしの役目となりましょう?」
「くっ!」
一礼しながらも目をそらさずいうヤオにサイが気圧され言葉を失った。
「ヤオ殿またれよ?セナ殿には龍気があるのやもしれぬというのであれば…私こそがふさわしいかと存じますわ?」
「え?」
静まり返った場に凛とした声が綺麗に響き渡り、アディオンが声のほうを驚いてみると、いつのまにかエイシャの左隣にヤオそっくりの一人の少女が立っていた。
「タオ殿!?なにをおっしゃいますか?私がしっかりサポートいたしますゆえご安心くだされ」
「ふふふっ。ヤオ殿もおかしなことを…龍気ならば私の役目と昔からきまっておられるではわりませんか?」
ヤオとタオがお互い笑顔で穏やかに話をしているが、場はどんどん気温がさがっていくような気がするほどの寒さに包まれ始めた。
「二人ともやめよ」
「「はっ!…もうしわけありません」」
それを切り裂くようにエイシャの冷たく威圧感のある声が響き渡った。
「セナ殿は剣と魔法を使うそうだ…そこでヤオには剣術をタオには魔法をセナ殿に教えてやってほしいと思うがどうだ?」
「はっ!それならば我々に異はありません」
「同じくでございますわ」
エイシャの言葉にヤオとタオが麗らかな笑顔を浮かべ恭しく頭をさげ答えた。
「我々は完全に無視か?」
「いや、そういうわけではない。先にタオとヤオの師事を受けセナ殿には燐気か龍気を発現してもらう、その後、サイ?ぬしの修行も徐々にいれていきたいといっておるのだよ」
「ほぅ…それならば…私に異論はない」
「ちょっと!サイ!」
サイが不機嫌そうにいうと、エイシャが自身の考えを述べ、サイはあっさりそれに同意した。
「アディオン、ぬしにはそのことを、リネアのゲオルグ王とジルネイのリレイに伝えてくれ」
「え~!?ヤダよ!めんどくさい!」
「飛龍を1体貸し出すが?」
「わかった!ボクが直々に知らせてくるよ!」
エイシャの頼みに、最初は渋ったアディオンだったが飛龍と聞き、あっさり話を受けた。
「やったぁ!飛龍で飛べるぞぉ!」
「この龍マニアめ…あっさり陥落しおって」
両手をあげて無邪気に喜ぶアディオンをみてサイが呆れたようにつぶやいた。
「それでは皆の者もよいな!?…それでは明日からよろしく頼む!」
「「はっ!」」
「うむ」
「飛龍…うっへっへっへ…あっ!了解ぃ」
エイシャの声にヤオとタオが頭を下げ、サイは腕を組み頷き、アディオンは何かを想像しながらも了承した。
「…ね?叔父さん…」
「んぁ?なんだよ?」
「僕の意向は…?」
「あるならあのメンツに割ってはいってこいよ」
「うん…むり」
「安心しろよ。俺も無理だ」
ワインを飲んでほろ酔いのエイケンにセナが小声で自身の想いをつぶやくと、エイケンはフォークでエイシャたちを指しながら言うと、セナはガクッと肩を落とし諦め、エイケンはそれを悲しい慰めをし食事会は終わった。
エイシャの言葉で何を思いだしたアディオンをみて、セナがエイケンに尋ねた。
「ん?あぁ、俺の力は獣気じゃねぇからなぁ」
「いや、それじゃ意味が分からないよ」
肉をほおばりながら答えたエイケンに、セナが困惑した顔で言った。
「セナ殿はご自身に眠る力をお感じなられるということですかな?」
「まだ、これだとはっきりわかるわけではないですが、なにかあるというのはわかります」
ヤオの質問にセナが微妙にはにかみながら答えた。
「ヤオ……エイケンの代わりに説明してやってくれ」
エイシャが未だ興味なさそうに肉をワインで流し込んでいるエイケンをみながら言った。
「かしこまりました。…では、セナ殿…まずエイケン様は魔法を一切つかえません」
「え?叔父さん使えないの?」
「おう!俺は親父似だからな!」
セナはヤオの言葉に驚きながらエイケンに尋ねると、エイケンは笑顔で即答した。
「ただし、エイケン様はある力をお持ちになっておられまして、そのお力を使いナンバーズの2位という位置にまでおなりになられました」
「えぇ!?叔父さんナンバーズなのっ!?しかも2!?」
ヤオが淡々と言ったので、セナは最初意味を理解できないようだったが、理解するとエイケンを見ながら驚きながら言った。
「おぅ!すげぇだろ?」
「すごいなんてもんじゃないよ!」
「ちなみに我が姫がナンバーズ1の位でございます」
「えっ!?おば…エイシャ様が1位!?」
「コホン…はい。ですので本日はナンバースの1~4の位の方々がここにそろっているというわけです」
「なんか…ものすごく場違いな場所にきちゃったようですね…」
二カッと笑い答えたエイケンにセナが驚きながらもほめると、ヤオがエイシャのことをつたえセナが驚くと満足げにサイとアディオンについても触れた。そして、セナは自身が世界最高峰の人物たちと食事をしているという事実に恐縮した。
「セナ殿それは大丈夫だ。実力的にセナ殿はナンバーズにいてもおかしくはない、それに私とアディオンの弟子でエイケンの甥だ、これで役不足など誰も言わんだろう」
「そうだよ?それに魔剣士なんてセナ君しかいないんだから気にすることないよ!」
セナの様子にサイとアディオンがそれぞれ口を挟んだ。
「ん?なんだよセナ。お前強かったのか?」
「いや…まだまだだと思う…あ!それより叔父さんの力ってなに?」
サイたちの話を聞いたエイケンがセナに尋ねたが逆にセナに質問を返された。
「ん?鬼人化のことか?」
「え?奇人化?」
セナの質問にエイケンがあっさり答えた。
「…多分ですが…セナ殿の認識にまちがいはありませんが、エイケン様の力は鬼の力でございます」
ヤオがセナの想像を否定できずに言葉をかけた。
「鬼!?叔父さん鬼だったの!?」
「ん?あぁ~言ってなかったか…」
驚くセナに気まずそうに頭を掻きながらエイケンがいい、セナの耳元に顔を近づけた。
「爺さんがこっちに来て目覚めた力の1つなんだよ」
「!?」
小声で伝えてきたエイケンの言葉に、セナは思わず声をあげそうになるのを両手で口をふさいで耐えた。
「じゃぁ…僕にもそれがあるの?」
「ワカラン、あとでオフクロに相談してみようぜ」
「うん」
セナの質問にエイケンがエイシャをチラッとみながら言うと、何かを察したのかエイシャは頷き、合図した。
「ねぇ?サイ?セナ君の鬼人化って想像つく?」
「私の想像力では無理だな」
セナ達の話を聞きアディオンとサイが話をしていた。
「ふむ…話はよくわかった…セナ殿の件でアディオン、サイ?主たちに話さなければならん。他に話してはならん大事な話だが…守れるか?特にアディオンよ?」
「守るよ!」
「主がそこまで言うほどのことならば、守らねばなるまい」
「アディオンが嘘くせぇ!」
「だまっててよ!エイケン!!」
話が途切れたタイミングでエイシャが立ち上がり、サイとアディオンを見ながら言った。
「主殿よ?人払いをするかい?」
「いや、ここにいる者も聞いてほしいことだ…そもそも他の者に口外するようなものはここにはおらんよ」
「…そうか、わかった」
エイケンの言葉に、エイシャがそう答えた。
「それで?セナ殿のこととは?」
「うむ。まず、おぬし等はどうして私がセナ殿を知っていたか疑問におもっているだろう?」
「そうそう!なんで!?」
「おちつけアディオン、それを今から聞くのだから」
サイが尋ねると、エイシャが淡々と切り出した。
「…手短に言うと、セナ殿には半分、我が一族の血がはいっておるからだ…」
「っ!?」
「へ?…え!?えぇぇぇぇ!?」
サイがアディオンをなだめ終えると、エイシャが意を決したように伝えると、サイは言葉を失い、アディオンは
驚き叫びながら立ち上がった。
「どういうことだ!?エイケンの血縁ならば鬼の流れであろう!?」
「じゃぁ!エイケンの弟の奥さん!セナ君の母親が!?」
「…不本意ながらそう言わざる負えん…なので…セナ殿はもしかしたら…我々と同じ力を宿しておる可能性もあるということだ…」
エイシャの言葉を聞き、サイが興奮したように立ち上がると、アディオンは一つの可能性を示唆し、エイシャが苦々しい顔でそれを認めた。
「それならば、まだ鬼人の持つ燐気なのか…我々の持つ龍気なのかは…わからんが、どちらかの可能性は高いとみていいだろうな」
「セナ君…とんでも君だったんだねぇ…」
サイが腕を組み思考しながら言うと、アディオンはセナをみながら呆れたように言った。
「燐気にしろ、龍気にしろ、習得にはそれぞれのやり方がある…二人には済まぬがこれよりセナ殿は我々が預かろうと思う…ゆるしてくれ」
「ボクは主治医として彼のそばにいるよ!」
「獣気は残念だったが…私も身体能力の底上げと歩行術などまだまだ教えたいことがあるのだが?」
エイシャが立ち上がり、サイとアディオンを見つめながらいい、軽く頭をさげたが、アディオンは力づよく即答し、サイも腕を組んだまま残念そうに答えた。
「お二方には申し訳ありませぬが…それには及びませぬ…」
「ヤオ殿!?」
「へ?」
二人が考えを意地でも変えないと言わんばかりの雰囲気を醸し出していると、ヤオが言葉を発し恭しく一礼した。
「これより先…セナ様には…私がお付し、修行もいたしますゆえ…どうぞご安心を」
「なっ!?ヤオ殿みずからだとっ!?」
「はい。セナ様に燐気があるやもしれぬとなれば…必然的にわたくしの役目となりましょう?」
「くっ!」
一礼しながらも目をそらさずいうヤオにサイが気圧され言葉を失った。
「ヤオ殿またれよ?セナ殿には龍気があるのやもしれぬというのであれば…私こそがふさわしいかと存じますわ?」
「え?」
静まり返った場に凛とした声が綺麗に響き渡り、アディオンが声のほうを驚いてみると、いつのまにかエイシャの左隣にヤオそっくりの一人の少女が立っていた。
「タオ殿!?なにをおっしゃいますか?私がしっかりサポートいたしますゆえご安心くだされ」
「ふふふっ。ヤオ殿もおかしなことを…龍気ならば私の役目と昔からきまっておられるではわりませんか?」
ヤオとタオがお互い笑顔で穏やかに話をしているが、場はどんどん気温がさがっていくような気がするほどの寒さに包まれ始めた。
「二人ともやめよ」
「「はっ!…もうしわけありません」」
それを切り裂くようにエイシャの冷たく威圧感のある声が響き渡った。
「セナ殿は剣と魔法を使うそうだ…そこでヤオには剣術をタオには魔法をセナ殿に教えてやってほしいと思うがどうだ?」
「はっ!それならば我々に異はありません」
「同じくでございますわ」
エイシャの言葉にヤオとタオが麗らかな笑顔を浮かべ恭しく頭をさげ答えた。
「我々は完全に無視か?」
「いや、そういうわけではない。先にタオとヤオの師事を受けセナ殿には燐気か龍気を発現してもらう、その後、サイ?ぬしの修行も徐々にいれていきたいといっておるのだよ」
「ほぅ…それならば…私に異論はない」
「ちょっと!サイ!」
サイが不機嫌そうにいうと、エイシャが自身の考えを述べ、サイはあっさりそれに同意した。
「アディオン、ぬしにはそのことを、リネアのゲオルグ王とジルネイのリレイに伝えてくれ」
「え~!?ヤダよ!めんどくさい!」
「飛龍を1体貸し出すが?」
「わかった!ボクが直々に知らせてくるよ!」
エイシャの頼みに、最初は渋ったアディオンだったが飛龍と聞き、あっさり話を受けた。
「やったぁ!飛龍で飛べるぞぉ!」
「この龍マニアめ…あっさり陥落しおって」
両手をあげて無邪気に喜ぶアディオンをみてサイが呆れたようにつぶやいた。
「それでは皆の者もよいな!?…それでは明日からよろしく頼む!」
「「はっ!」」
「うむ」
「飛龍…うっへっへっへ…あっ!了解ぃ」
エイシャの声にヤオとタオが頭を下げ、サイは腕を組み頷き、アディオンは何かを想像しながらも了承した。
「…ね?叔父さん…」
「んぁ?なんだよ?」
「僕の意向は…?」
「あるならあのメンツに割ってはいってこいよ」
「うん…むり」
「安心しろよ。俺も無理だ」
ワインを飲んでほろ酔いのエイケンにセナが小声で自身の想いをつぶやくと、エイケンはフォークでエイシャたちを指しながら言うと、セナはガクッと肩を落とし諦め、エイケンはそれを悲しい慰めをし食事会は終わった。
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