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第7章 大陸編
手を伸ばせば
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「やれそうですか?」
「アイリーンあるいわメディーの力が必要やもしれませぬ」
「そうですか、一応アイリーンさんお願いできますか?」
「失礼いたします。ええ、これならば私にでもわかりますわ」
塔に張り巡らされた結界を前に呼び出されたアイリーンの指示の元、ヤオとタオが結界解除へと乗り出した。
「ヤオさん、タオさんこれから先は私が維持してみせますわ。お二人はセナ様と共に最上階へお向かいくださいませ」
ヤオとタオが結界の一部を解除すると、アイリーンが両手をかざし解除された部分を維持しはじめた。
「かたじけのうございまする。セナ様、アイリーンにも限界がありますればお急ぎを」
「はい!アイリーンさんすいませんがよろしくお願いします!」
「あっ!はぁ~ん♡!! お、お気をつけて」
先ほどのドノバンとの戦いで消耗していたアイリーンの背中に手を当て強制的に闇の魔力を少し多めに送り込んだセナがヤオとタオをひきつれ塔の中へと入っていった。
「ドロシーさんいらっしゃいますかっ!?」
「……」
「反応がございませんわ」
「セナ様どうなされますか」
「中に誰か1人いるのはわかるんです。気配があるので死んではいないと思うんですが動いてないんです!」
「ここの結界は役に立たず申し訳ございませぬが我らでは解けませぬ…」
「この結界は初めて見るタイプですわ。多分ですが塔の入り口同様完全に解除せねば壊してもすぐに再生されてしまうたぐいのものだと推測されますが先ほどよりもかなり強いものだと思いますわ」
「そうですか……すいませんがお二人は少しさがっててもらえますか?」
「何をなさるおつもりですの?」
「お三方が力を貸してくれるそうなので、結界ごと切ります」
「なんと…」
「結界ごと壁を切り、即転移でドロシーさんを部屋の外に連れ出してみます」
セナが言うと同時に刀を抜くと両目と左耳にそれぞれ爆発的な力が集まりそれと同時に刀の輝きがいつもより増した気がした。
「ふぅ…行きます!」
目を閉じ心を静め集中し結界ごと壁だけを切るイメージを固め、刃からは雷をまとい小さく何度も放電をする冷気が発せられた。
「氷雷斬…いまだ!」
「セ、セナ様!!」
少し離れたヤオとタオですら寒さを感じる冷気を放つ刀を目にもとまらぬ速さで振りぬくと結界と一瞬で凍った壁がパリンと砕け散ったがすぐに再生を始めようとする瞬間セナはドロシーが眠るベッドごと部屋の外に転移してきた。
「すぐに出ましょう!」
「は、はい!」
ベッドの上からドロシーを抱き上げたセナに続き二人も塔を降り出た。
「アイリーンさん!大丈夫ですか!」
「大丈夫ですわ」
「叔父さんとサナリアさんの元に飛びます!3人はドロシーさんを守ってください!」
「御意」
「かしこまりましたわ」
「くっ!ふぅ~ん♡…お、おまかせくださいませ」
結界維持をしていたアイリーンに再び魔力を分け与えたセナが目を覚まさないドロシーを含め4人で転移した。
======================================
「ちっ!アリでもあるめぇし次々わらわら湧いてきやがって!」
「速くいかなきゃならないのに!」
兵を倒しても次々と伏兵があらわれエイケンたちは思ったよりも進めずにいた。
『雷霆』
「うぉっ!」
「なに!?」
「叔父さん!」
エイケンとサナリアだけをさけ上空から無数の雷が降り注ぎ敵兵が全滅した。
「セナ!てめぇいっつもいっつもいきなりやるんじゃねぇよ!!」
「え!?え?…今のはその子の攻撃だったの?」
「そんなことよりドロシーさんが目を覚まさないんだ!」
「あぁ!?」
「ドっドロシー!!!本当に…ありがとう!!」
「状態が僕にもわからないんだ!アディオンさんに見てもらおうよ!」
「あ、ああ!すぐに行くぞ!」
「うん!サナリアさん!行きますよ!」
「う、うん!おねがい!!」
感激してるサナリアをつれセナたちは再びシルティアにいるアディオンの元へ転移していった。
======================================
「アディオンさん!」
「お?セナ君じゃないか久しぶりだね。いきなり現れてどうしたんだい?」
「おめぇ…もう少し驚いたりとかしねぇのかよ…」
「ん?十分驚いたじゃないか、あれ?サナリア久しぶりだね」
「え、ええ…」
「それで?珍しい組み合わせでこんな時にこんな場所にどうしたのさって、そういえばセナ君よくボクの元に飛んでこれたね」
「あ、それはさっき来た時にアディオンさんのいる場所が視えたのでってそんなことよりこの方を診察していただけますか!」
「診察?まぁ手がすいたからいいよ、どれどれ………セナ君、彼女は何をされたんだい?」
「え?」
アディオンが気軽に緑の魔力をまとった両手をあて全身くまなくさわっていくとだんだんと表情が真剣に変わり、深いため息の後セナへと尋ねた。
「はっきりいうよ?この子このままじゃ確実に死んでしまう」
「そ!そんな!!ドロシー…」
「おい!アディオンなんとかなんねぇのかよ!」
「んー、この子は元々なにかの病を持ってるようだけどそれ自体は治せるよ」
「じゃあ、なんで死ぬんだよ!」
「これさ」
アディオンがドロシーの胸をはだけさせると胸の中心部にこぶし大の何かがありその物は心拍に呼応するように動き生えている管が数本ドロシーの体に突き刺さっていた。
「な、なにこれ…」
「アディオンこれは…なんだ…」
「ごめん流石にわからない」
気持ちの悪いそのものを見ながらサナリアはショックで固まってしまいエイケンすら戸惑いを隠せずにいた。
「心魔蟲だ…」
「セナ知ってんのか!?」
「うん、お三方がお教えしてくれた」
「セナ君これはどういうものなんだい?」
「はい、これは人を…妖魔にかえるための蟲です」
「なに!?」
「は、外すことはできないの!?」
「わかりません…これはアキラさんとアイリーンさんの力を借りなきゃならないかもしれない…ヤオさんタオさん力を貸してください」
「御意」
「アキラさんを呼んできますから方法を見つけるまでドロシーさんをお願いします!」
「かしこまりましたわ」
「ボクもできるかぎり力になるよ」
「アディオンさん!ありがとうございます!力強いです!!」
「うんうん、急いで行ってきてくれ」
「はい!」
力なくへたり込んでしまったサナリアを一生懸命ささえているエイケンをみたセナが力強くうなずき転移していった。
「アイリーンあるいわメディーの力が必要やもしれませぬ」
「そうですか、一応アイリーンさんお願いできますか?」
「失礼いたします。ええ、これならば私にでもわかりますわ」
塔に張り巡らされた結界を前に呼び出されたアイリーンの指示の元、ヤオとタオが結界解除へと乗り出した。
「ヤオさん、タオさんこれから先は私が維持してみせますわ。お二人はセナ様と共に最上階へお向かいくださいませ」
ヤオとタオが結界の一部を解除すると、アイリーンが両手をかざし解除された部分を維持しはじめた。
「かたじけのうございまする。セナ様、アイリーンにも限界がありますればお急ぎを」
「はい!アイリーンさんすいませんがよろしくお願いします!」
「あっ!はぁ~ん♡!! お、お気をつけて」
先ほどのドノバンとの戦いで消耗していたアイリーンの背中に手を当て強制的に闇の魔力を少し多めに送り込んだセナがヤオとタオをひきつれ塔の中へと入っていった。
「ドロシーさんいらっしゃいますかっ!?」
「……」
「反応がございませんわ」
「セナ様どうなされますか」
「中に誰か1人いるのはわかるんです。気配があるので死んではいないと思うんですが動いてないんです!」
「ここの結界は役に立たず申し訳ございませぬが我らでは解けませぬ…」
「この結界は初めて見るタイプですわ。多分ですが塔の入り口同様完全に解除せねば壊してもすぐに再生されてしまうたぐいのものだと推測されますが先ほどよりもかなり強いものだと思いますわ」
「そうですか……すいませんがお二人は少しさがっててもらえますか?」
「何をなさるおつもりですの?」
「お三方が力を貸してくれるそうなので、結界ごと切ります」
「なんと…」
「結界ごと壁を切り、即転移でドロシーさんを部屋の外に連れ出してみます」
セナが言うと同時に刀を抜くと両目と左耳にそれぞれ爆発的な力が集まりそれと同時に刀の輝きがいつもより増した気がした。
「ふぅ…行きます!」
目を閉じ心を静め集中し結界ごと壁だけを切るイメージを固め、刃からは雷をまとい小さく何度も放電をする冷気が発せられた。
「氷雷斬…いまだ!」
「セ、セナ様!!」
少し離れたヤオとタオですら寒さを感じる冷気を放つ刀を目にもとまらぬ速さで振りぬくと結界と一瞬で凍った壁がパリンと砕け散ったがすぐに再生を始めようとする瞬間セナはドロシーが眠るベッドごと部屋の外に転移してきた。
「すぐに出ましょう!」
「は、はい!」
ベッドの上からドロシーを抱き上げたセナに続き二人も塔を降り出た。
「アイリーンさん!大丈夫ですか!」
「大丈夫ですわ」
「叔父さんとサナリアさんの元に飛びます!3人はドロシーさんを守ってください!」
「御意」
「かしこまりましたわ」
「くっ!ふぅ~ん♡…お、おまかせくださいませ」
結界維持をしていたアイリーンに再び魔力を分け与えたセナが目を覚まさないドロシーを含め4人で転移した。
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「ちっ!アリでもあるめぇし次々わらわら湧いてきやがって!」
「速くいかなきゃならないのに!」
兵を倒しても次々と伏兵があらわれエイケンたちは思ったよりも進めずにいた。
『雷霆』
「うぉっ!」
「なに!?」
「叔父さん!」
エイケンとサナリアだけをさけ上空から無数の雷が降り注ぎ敵兵が全滅した。
「セナ!てめぇいっつもいっつもいきなりやるんじゃねぇよ!!」
「え!?え?…今のはその子の攻撃だったの?」
「そんなことよりドロシーさんが目を覚まさないんだ!」
「あぁ!?」
「ドっドロシー!!!本当に…ありがとう!!」
「状態が僕にもわからないんだ!アディオンさんに見てもらおうよ!」
「あ、ああ!すぐに行くぞ!」
「うん!サナリアさん!行きますよ!」
「う、うん!おねがい!!」
感激してるサナリアをつれセナたちは再びシルティアにいるアディオンの元へ転移していった。
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「アディオンさん!」
「お?セナ君じゃないか久しぶりだね。いきなり現れてどうしたんだい?」
「おめぇ…もう少し驚いたりとかしねぇのかよ…」
「ん?十分驚いたじゃないか、あれ?サナリア久しぶりだね」
「え、ええ…」
「それで?珍しい組み合わせでこんな時にこんな場所にどうしたのさって、そういえばセナ君よくボクの元に飛んでこれたね」
「あ、それはさっき来た時にアディオンさんのいる場所が視えたのでってそんなことよりこの方を診察していただけますか!」
「診察?まぁ手がすいたからいいよ、どれどれ………セナ君、彼女は何をされたんだい?」
「え?」
アディオンが気軽に緑の魔力をまとった両手をあて全身くまなくさわっていくとだんだんと表情が真剣に変わり、深いため息の後セナへと尋ねた。
「はっきりいうよ?この子このままじゃ確実に死んでしまう」
「そ!そんな!!ドロシー…」
「おい!アディオンなんとかなんねぇのかよ!」
「んー、この子は元々なにかの病を持ってるようだけどそれ自体は治せるよ」
「じゃあ、なんで死ぬんだよ!」
「これさ」
アディオンがドロシーの胸をはだけさせると胸の中心部にこぶし大の何かがありその物は心拍に呼応するように動き生えている管が数本ドロシーの体に突き刺さっていた。
「な、なにこれ…」
「アディオンこれは…なんだ…」
「ごめん流石にわからない」
気持ちの悪いそのものを見ながらサナリアはショックで固まってしまいエイケンすら戸惑いを隠せずにいた。
「心魔蟲だ…」
「セナ知ってんのか!?」
「うん、お三方がお教えしてくれた」
「セナ君これはどういうものなんだい?」
「はい、これは人を…妖魔にかえるための蟲です」
「なに!?」
「は、外すことはできないの!?」
「わかりません…これはアキラさんとアイリーンさんの力を借りなきゃならないかもしれない…ヤオさんタオさん力を貸してください」
「御意」
「アキラさんを呼んできますから方法を見つけるまでドロシーさんをお願いします!」
「かしこまりましたわ」
「ボクもできるかぎり力になるよ」
「アディオンさん!ありがとうございます!力強いです!!」
「うんうん、急いで行ってきてくれ」
「はい!」
力なくへたり込んでしまったサナリアを一生懸命ささえているエイケンをみたセナが力強くうなずき転移していった。
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